老いの楽しみ (ちくま文庫 さ 30-4)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480431981

感想・レビュー・書評

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  • このきちんと相手に届くさっぱりした文章は、沢村さんの公平でよく聞いて、認められる人柄が出てるんだろうなと思う。
    女だから、明治ものだから、という言い回しに、だからわかりませんとかだから若い者がお年寄りに尽くすべきなのに、みたいな嫌な感じがないのが嬉しかった。

  •  ①かぞえ19で昭和を迎えた乙女は、いま、満80歳の老女になった ②最近の社会で一番いやなこと、恥ずかしいという気持ちをなくした人が多いこと。男も女も偉い人たちも ③年寄りはブラブラしていてもいい ④寝るほど楽があるなかに、浮世のバカが起きて働く。 沢村貞子(1908~1996)「老いの楽しみ」、2014.8。(1993.9刊行、2000.1文庫化)
     沢村貞子さん(1908~1996)の上質なエッセイ、お人柄が偲ばれます!「老いの楽しみ」、1993.9刊行、2014.8文庫。大橋恭彦さんの「海の見えるところへ行きたい」の言葉で、82歳で転居。42年住んだ渋谷の西原から湘南のマンション8Fに。太陽を見る、本を読む、波を眺める、日が落ちる、毎日違う。私も小学校高学年と中学時代、瀬戸内海に面した小高い所で過ごし、毎日眺めが違うことを感じていました。

  • 普通
    普通だから多少の失敗は許された
    普通結構
    特別なのは、新居から見える湘南の景色


    耳が遠くなった人は長生きするそうですよ
    つまらない事聞かずにすむから

    老いることを恐れず、
    無理をせず自然流でいる。

    台所のことは
    早くから協力してくれる人は早く非協力的になるあんじゃないですか?


  • 20161113 芯の通った生き方をした人の話は読んでいて気持ちが良い。自分もと思うがこのまま歳とったら相手に迎合する年寄りになるのだろうな。今からしっかりしよう。

  • 黒柳徹子さんが「お母さん」と呼んで慕っていた方。
    生活の上での心構え、家族のこと、政治運動のことなど。

  • 晩年、「海の近くのマンション」に引っ越して以降、書かれたエッセイ。夫との穏やかな日々について書かれたものが多い。

    ちょっと落ち着きすぎかな・・・。もう少し歳を取ってから読みたい。

  • なんだかんだ言っても、先のことは想像がつかないのだとよくわかってきた。聞くしかないのだろう。

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著者プロフィール

1908年(明治41年)東京・浅草生まれ。俳優・エッセイスト。本名大橋貞子。日本女子大学在学中に新築地劇団に参加。前衛演劇運動に加わって投獄を経験する。34年、日活太秦現代劇部に入社、映画俳優としてデビュー。小津安二郎監督作品をはじめとした映画、舞台、テレビで名脇役として活躍した。生涯で出演した映画は100本以上。78年には、半生をとりあげたNHK連続テレビ小説「おていちゃん」が放送された。89年に俳優を引退。文筆にも長け、77年『私の浅草』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。ほか『貝のうた』『わたしの台所』『わたしの献立日記』など著書多数。96年(平成8年)没。

「2023年 『沢村貞子の献立 料理・飯島奈美3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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