モチーフで読む美術史2 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 137
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480432841

感想・レビュー・書評

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  • 前作同様豊富な図版で分かりやすい上に、今作では文章の長さに規定が無いためか、より詳細な説明も得られるようになっているのではないか。
    図版の位置がまちまちで読みにくいというのは差し置いても良著。

  • 【特徴】
    ・西洋絵画に頻出のモチーフを解説
    ・動植物、食べ物など多岐に渡るモチーフを掲載
    ・東洋絵画についても記載あり
    ・カラーと白黒が混在
    ・絵画に潜む本題を学ぶのに適した本です

  • 「1」よりも日本画の割合が増えた印象。個人的には「1」の方が好きだけど、こっちの方がバランス取れてると感じる人もいそう。ま、いずれにせよ良書。

    にしてもやっぱりあとがきが泣ける。

  • こちらは初読み。前作が好評だったので筑摩書房のWebで連載されたものを編集したものだが、全体的に冗長になってしまっているし、取り上げているものからもテーマ性が失われて、単純にとりあげたモチーフが描かれた絵画の羅列とその説明になってしまっていて、前作ほどのおもしろさは感じられない。……とはいえ、本書にはそうした美術的なモチーフが学べる――という意味とは異なる役目がある(あとがきを読めばわかる)。それはおもに本書を記した宮下氏のためのものでもあるが、ささやかながらも私も哀悼の意を示したい。

  • 図書館で①より先に入手できたので②を先に読んだ。知らなかったことばかりで、とても勉強になった。東洋にも触れているが、なによりも、(古代神話の題材や一部の風俗画を除いて)基本的に西洋絵画はキリスト教のイメージが何かしら付随していることを知ったことが私にとっては大きな収穫だった。ピカソの「泣く女」ですら、聖母マリア・聖ペテロ・マグダラのマリアの涙、という伝統を受け継いでいるという。西洋文化は、キリスト教という大地の上に育った森。その大地を理解しなければ、文化の理解とはいえないことを痛感した。読むだけでは覚えられないのでエクセルにまとめながら、この本にはのっていないことを調べたりしたが、カラー図も多くてとても有意義な図像学の教科書だった。

  • 西洋絵画の主要なモチーフは前作で出し尽くしたのだろう、ネタとしては弱くなったが前作より日本と中国の美術への言及が増えている。相変わらずカラー図版の充実が嬉しい。
    前作執筆直後に娘を亡くし、ようやく筆を持ったのが本書だそうで、随所に悲しみがこもった内省的なコメントが見られ、単なる解説本ではない深みとなっている。
    ともあれ「デュシャンが泉というタイトルを選んだのも、それがセンセーションを巻き起こして伝説化されたのも、西洋における泉というモチーフに、強い宗教性と長い美術的伝統があったからにほかならない」という示唆が特に面白かった。そうかそういうことか。

  • 国内国外の絵画作品を昆虫,果物,自然現象などのモチーフで整理した面白い読み物だ.例えば,蛙.日本では鳥獣戯画に見られるようにユーモラスの取り扱いが西洋では邪悪な動物となることが面白い.西洋ではキリスト教に関連する事象が数多く取り扱われるが,この点の知識がないと作品の理解が難しい場合が多いようだ.

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著者プロフィール

1963年名古屋市生まれ。美術史家、神戸大学大学院人文学研究科准教授。東京大学文学部卒業、同大学院修了。著書に、『カラヴァッジョ――聖性とヴィジョン』(名古屋大学出版会、サントリー学芸賞など授賞)、『カラヴァッジョ(西洋絵画の巨匠11)』『フェルメールの光とラ・トゥールの焔――「闇」の西洋絵画史』『モディリアーニ モンパルナスの伝説』(以上、小学館)、『食べる西洋美術史』『ウォーホルの芸術』(以上、光文社新書)、『カラヴァッジョへの旅』(角川選書)など多数。

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