うなぎ: 人情小説集 (ちくま文庫)

制作 : 日本ペンクラブ 
  • 筑摩書房
3.22
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本棚登録 : 49
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480433336

感想・レビュー・書評

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  • うなぎって不思議な生き物だ。うなぎが登場する小説をまとめたアンソロジー。案外あるものなんですね。斎藤茂吉の短歌の数にちょっと驚きました。うなぎ、ほんとに好きなんだなあ。

  • 浅田次郎の選による「うなぎ」短編小説集。巻尾には斎藤茂吉の短歌選も収める。高橋治「山頭火と鰻」が今一だったが、ほかはいずれ劣らぬ佳篇で久しぶりに老舗の鰻を食べたくなった。個人的なお気に入りは、鰻が持つ淫靡さを物語に活かした吉行淳之介『出口』、伝統の鰻漁を描いて同じく鰻の摩訶不思議な生態を二重映しにした吉村昭『闇にひらめく』、そしてやはり鰻は日本人にとって特別な食べ物だということを巧みに描写した浅田次郎『雪鰻』か。

  • 鰻にまつわる小説の短編集。岡本綺堂の「鰻に呪われた男」が好みだなと思いながら読み進めていたが、最終話、選者の浅田次郎の「雪鰻」で打ちのめされた。同氏の「前口上」で伏線を張りつつ、この話を持ってきたのだな。
    軽々しく「戦争して領土を取り返す」ことをどう思うかと口に出来る国会議員に知性や人格を感じない。戦争を体験していなくても、その痛みや苦しみを想像することが出来れば稚拙な考えを持つ事は無いのではないだろうか。東大卒がこの程度とは世も末だ。「雪鰻」彼に読んで想像してもらいたい。
    熱いお茶と鰻を家族と戴けるのって、とても幸せな事だと思う。

  • 2016/10/17

  • 前口上 / 浅田次郎 著
    鰻のたたき / 内海隆一郎 著
    山頭火と鰻 / ?橋治 著
    鰻に呪われた男 / 岡本綺堂 著
    うなぎ / 井伏鱒二 著
    うなぎ / 林芙美子 著
    出口 / 吉行淳之介 著
    闇にひらめく / 吉村昭 著
    鰻 / ?樹のぶ子 著
    雪鰻 / 浅田次郎 著
    斎藤茂吉短歌選 / 斎藤茂吉 著

    編者:日本ペングラフ
    選者:浅田次郎(1951-、中野区、小説家)

  • 文豪たちによる「うなぎ」にまつわる短編集。
    それぞれにクセがあって面白い。

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著者プロフィール

一九三五年設立。

「2020年 『文章読本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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