日本人のための怒りかた講座 (ちくま文庫)

  • 筑摩書房
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本棚登録 : 81
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480433633

感想・レビュー・書評

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  • その場で注意しないで、後でブログで愚痴ってんのカッコ悪!聞こえるように悪口言うパターンもあるし、何なんだよ本当!ふざけんな!と言う気分になりました。

  • この作者のいつもの社会と歴史の実態を暴くという本ではなく、大人は、もっと他人の起こす迷惑に対して、面と向かって怒りましょうという本。

  • 注意するというより、交渉だと考えよう
    <blockquote>注意する際のコツ
    ・気づいたら、すぐに。
    ・真面目な顔で。
    ・具体的に。
    ・声を荒げない。
    ・乱暴な言葉を使わない。
    ・注意ではなく、権利の交渉のつもりで。
    ・気が向いたときだけでもかまわない。
    ・完璧な結果(解決)を期待しない。
    ・主張の一貫性にこだわらない。
    ・深追いしない。
    ・暴力からは逃げる覚悟で。
    ・正義の味方には、なってはいけない。</blockquote>
    本書pp.179-180

  • コミュニケーションするべきとはわかってるけど、でも少しはその方向に押される
    ー暴力とその支持者たちの気持ち悪さ

  • 視点を変えてみてみると、解った気にさせられていた「常識」が、とんでもない嘘であったりすることは、都市伝説はじめ、確かに沢山ありそうな気がする。
    著者の丁寧な戦前・戦後の資料の探索により発掘された事実の数々は、とても興味をそそられる。

  • 2016.9.11
    怒りについて考えてみたかったので読んでみた。なかなかに痛快。確かに言われればそうだな、と思うと同時に、正直、この人めんどくさいな、とも思う内容。著者のデータの裏付けをしっかり取ろうという姿勢は素晴らしいと思うが読む側としては少々読むのがめんどくさかった。
    根本的なところで考えてみる。この本での主張は、怒りというか、言いたいことは、間違っていると思うことは主張し交渉すべき、という。そしてその根拠は、人間にはそうして自らの権利を主張することができる、というものである。各々の人間が自らの幸福のために他者と権利をめぐって対話する権利がある、という。しかし、自己肯定感が低い人間にそれは可能だろうか。私はそういう風に考えたことはなかった。自分の権利や幸福よりも、他者を害してはならない、という視点で考えることが多かった。それは、心のどこかで、自分は自ら幸福を求める権利などないと思っていたからではないだろうか。この根本的な権利意識の中に、私はどうしても拭えない違和感を感じている。
    しかしである。言わなければどうなるか。いおうと言わまいと、怒りは溜まっていくのである。本著でも言うように、正しいと思うことを言うことは、世直しでも正義感でもなんでもなく、ただ言いたいがためにいうというものである。そしてそれを言わなければ自分の中に怒りがたまり、たまった怒りは腐臭を帯び、恨みに変わる。もしも、怒りを溜めずに、クリーンなままにできるというのであれば、それもいいのかもしれない。しかし恨みに変わるようなことがあるなら、そしてそのせいで相手のことを嫌いになることがあるのならば、やはりいうべきなのではないだろうか。その時その瞬間に相手に反論し多少関係がこじれるのと、恨みを溜め込んで表っつらだけ温厚で腹の中では憎んでいるなんて関係と、どっちがいいだろうか。バレなければ後者でもいいだろうか。ここあたりが私にはまだ答えが出ない。
    怒ることそのものが悪い感情だとも思っていた。それは暴力以外の何物でもないと思っていた。これも間違っている。暴力は感情でなく、その感情の伝え方である。そしてそれは、イラついた直後に行動に移す場合によりも、溜め込んだ恨みが爆発するときに起こることが多いのではないだろうか。「あんなにいい子がこんなことをするなんてねぇ・・・」というのがまさに怒りの暴力化である。私もこのおかげで、二、三人友達との関係が悪化している。表面化はしていないが、心底嫌いだ、という感情が大きくなっている。なんとかしたい。
    言っても関係がこじれることはある、言わずともそうである、ではなぜあえて言う方を選ぶべきか、それは人の執着と関係があるのではないだろうか。なぜかはわからないが、人はできなかったことにはあまり執着しないが、やらなかったことにはとことん執着するのではないだろうか。執着とは自分の記憶を反芻し、その時の嫌な感情を何度も何度も味わうことである。やはりそうやって心を腐らせるくらいなら、言った方がいいのかもしれない。

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著者プロフィール

イタリア生まれの戯作者。日本文化に造詣が深い。公式プロフィールにはイタリアン大学日本文化研究科卒とあるが大学自体の存在が未確認。著書に『反社会学講座』(ちくま文庫)、『つっこみ力』(ちくま新書)など。

「2019年 『偽善のトリセツ 反倫理学講座』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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