という、はなし (ちくま文庫)

著者 :
制作 : フジモト マサル 
  • 筑摩書房
3.92
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本棚登録 : 322
レビュー : 45
  • Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480434098

感想・レビュー・書評

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  • レビューを拝見して、知った本です。

    そこに、本を読む人がいました。
    想像力をかきたてられ、本を読む楽しさ、何で本を読むのかが、じわじわと染みこんでくる本でした。

    「読書の情景」というテーマで、フジモトマサルさんが筑摩書房のPR誌「ちくま」の表紙に二年間掲載されたイラストレーションに吉田篤弘さんが文章を書いたそうです。
    結果は珍答、迷答ばかりと吉田さんは「あとがきのあとがき」でおっしゃっていますが、とんでもない名解答ばかりで、読書の楽しみが味わえました。

    吉田篤弘さんの作品は、初めて読みましたが、他の作品も読んでみたいと、思わされました。

  • フジモトマサルさんが本を読んでいる情景のイラストを描き、吉田篤弘さんがそのイラストに文章を付けるという制作過程を先に知りました。
    そういうわけで、まず絵をじっくりと眺めてから、どんな話が湧いて出てくるのかを楽しみながら読むことに!

    全部で24編、一つ読み終わる毎にもう一度イラストを見直してみる。
    作家さんの「見たものから何かを感じ取る能力」って凄いと改めて思う。
    妄想と言ってしまえばそれまでだが、自分なんかはただ視界に入れているだけで妄想も湧いてこない。

    どの話も何とも言えない、のほほんとした感じが漂っていて心地良い。
    日常のちょっとしたことで、誰もが考えたことがありそうなことをうまく表現してくれている。
    吉田篤弘さんの作品は初めてでしたが、ファンになりそうです。
    大人版ヨシタケシンスケといったところでしょうか?

    この本もどなたかのレビューがきっかけで手にしたのですが、ブクログのおかげで読みたい本が増えてしまって困ります。

  • 『待ち時間』が好き。あと『眠くない』。
    積んでいた本のなんと優しいことか

  • あとがきを読んで、
    制作秘話が凄すぎるのと
    二人の関係が素敵で
    鳥肌立ちそうだった。

    ゆったりした本編とは対照的で、
    あとがきまで心に残る本だった。

  • 読書を強く勧められたわけではないのに、なぜか本が読みたくなる不思議な本です。
    フジモトマサルさんの絵も、無言で何かを語っているような、なんともいえないほんわかした空気が漂っていて、吉田さんのたわいない文章によく似合ってます。
    行きつけの灯台なんてほんとにあったら楽しそうだな。

  • 本を読む、という、はなし。

    短い物語の詰め合わせ。
    あーあー好きだ。
    フジモトマサルさんのイラストも。吉田篤弘さんの文章も。

    お気に入りは「灯台にて」。
    わたしも行きつけの灯台が欲しい。

    いや、それよりも、孤独なふりをしてしまった自分に舌を出し、「考えた」ことなどいっさい忘れて、
    「いまから行ってもいい?」
    誰かに電話をかけてみよう。(p25)

  • 読書をめぐるショートショート。一話4ページ。そのうち1ページは挿絵です。
    というか、先に絵(フジモトマサル)があって、それに文章をつけたもの。つまり挿し文。
    ホワッと暖かく、ちょっと笑える。ある意味吉田さんらしさが良く出た作品。
    一気読みにはもったいなく。普通の読書(通勤電車内)とは別に、ベッドサイドに置いて寝る前に数編ずつ読みました。

  • フジモトサトルさんの描いた読書する動物の挿絵をもとに、吉田篤弘さんが文章をつけた連載。
    本を読む情景が次々出てきて、「ああ、本っていいなあ」と思う。
    なんか気ぜわしく情報を追うのではない、純粋に楽しむ読書ができそうな気がしてくる。

    昔は本を読んだけど、最近はなかなか読む時間がないなあという忙しい大人に、ふと立ち止まって読んでいただきたい本でした。

  • 読書に関する小さなおはなし。
    吉田篤弘ワールドをフジモトマサル挿し絵が彩ります。

  • 私は「クラフト・エヴィング商會」が好きだ。いつもわくわくさせてくれる本を作っている。その一人である吉田篤弘さんの書いた「つむじ風食堂の夜」も好きだ。でも、今回の本は吉田さんらしさが少し薄い。メインはフジモトマサルさんの挿絵だ。
    フジモトマサルさんも好きなので、私は楽しめて読めたが、いつもの吉田さんの文章を期待するとほんの少し違和感を覚えるかもしれない。それでも、本書で吉田さんらしさがキラリと光る「ひとり」には感動した。寝る前に、一話ずつ読むと不思議な夢が見られそうな本だった。

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著者プロフィール

吉田篤弘(よしだ・あつひろ)
1962年東京生まれ。作家。小説を執筆するかたわら、クラフト・エヴィング商會名義による著作とデザインの仕事を続けている。著書に『フィンガーボウルの話のつづき』『つむじ風食堂の夜』『それからはスープのことばかり考えて暮らした』『レインコートを着た犬』『木挽町月光夜咄』『電氣ホテル』『台所のラジオ』『金曜日の本』『神様のいる街』『あること、ないこと』『雲と鉛筆』『おやすみ、東京』など多数。

「2018年 『おるもすと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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