星か獣になる季節 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480435019

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  • リズム感のある文体で一気読み。

  • 星か獣になる季節
    正しさの季節

    著者:最果タヒ(1986-、神戸市、詩人)

  • 勢いがすべて。読みにくいので、とにかくペラペラとめくる。まったく共感できず、若さの狭軌が狂気を醸してゾワっとする。でもそれだけ。また、それだけなのも味わいなのかも、と思う。説明が面倒になる感じも、これまた17歳らしさか。

  • 「青春を軽蔑の季節だと、季節だったと、気付けるのはいつだろうか。」
    アイドルオタク、ストーカー、殺人。どこまでも物騒な話なのに、最果タヒの水晶のような文体が、そこに内包される思春期の自意識、自己嫌悪を透かしだす。共感なんてまったくできないストーリーに乗せられる、青春のいびつさがたまらない。

  • みんな「自分なんかふつう」だと思っていそうなキャラクターばかりなのに、連続殺人なんてイレギュラーなことが起きてしまう青春の鬱屈。鈍色に輝く青春って感じ。

  •  とある地下アイドルが殺人を犯してしまい、しれを知った主人公とクラスメイトがアイドルをかばおうとする。でもその方法が「似た犯罪を々犯人が他にいると思わせて、彼女を無罪にする」というなかなかぶっ飛んだもの。

     小説という媒体は便利なもので、そうしたヤバイ主人公たちを徒に拒絶する必要もなく、しっかりと受け止めることができる。
     自意識あ情な主人公が、まぁ最後まで独りよがりではあるのだけど、クラスメイトとのかかわりを通じて、最後には素敵な告白をする。手放しで好きなものを好きと言えるなら、死のうがバラバラにされようがハッピーエンドでいいのかなと思った。

  • 高校時代、こんなにつらくなかったし、ここまでさびしくなかったような気がする

  • 10代の鬱屈とした内に向かったエネルギーが溢れてるなと思った。息をつく暇もなく目まぐるしく展開していくような感覚。読んだ後の気怠さは10代の若さのエネルギーに当てられたものな気がする。

  • 正しくある、必要はないよ。だれかが私たちを見ている。だれかに必ず聞こえていく。そして、間違いはだれかを傷つける。

  • アイドルを好きな高校生の話。

    帯に『未熟で身勝手でひたむきで切実で痛々しくて恐ろしくて…青春以外の何物でもない』『共感できるワケないのに「なんかわかる」ってなって怖い!!』と書かれてますが、その通りだなぁと感じる小説。
    主人公の山城の視点で語られる、これは青春なのかと苦しくなる異常さと、続編と、あとがきと、読み終わったあとのタイトルがとても好きです。綺麗なものを全部混ぜたら濁ってしまったみたいなそんな文体とお話。



    「俺は、まみちゃんのがんばってる姿を見るのが好きだったんだ。ステージの上で楽しそうに踊って、歌ってら俺だってがんばってるし、がんばって生きているつもりだったけれど、でも、ここに俺よりもずっとがんばって、それでいて楽しそうにしている女の子がいるんだと思ったら、好きになるしかもうなかった。俺は彼女ぐらい、がんばって、がんばって、せいいっぱい応援したいと思ったんだよ。彼女は、特別なんだ」

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著者プロフィール

最果タヒ(Tahi Saihate)
1986年、神戸市生まれ。2008年、『グッドモーニング』で中原中也賞を受賞。2015年、『死んでしまう系のぼくらに』で現代詩花椿賞を受賞。詩集に『空が分裂する』『夜空はいつでも最高密度の青色だ』『愛の縫い目はここ』、小説に『星か獣になる季節』『かわいいだけじゃない私たちの、かわいいだけの平凡。』『渦森今日子は宇宙に期待しない。』『少女ABCDEFGHIJKLMN』『十代に共感する奴はみんな噓つき』、エッセイに『きみの言い訳は最高の芸術』、対談集に『ことばの恐竜』がある。最新詩集に、2018年9月刊行の『天国と、とてつもない暇』。

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