月の文学館: 月の人の一人とならむ (ちくま文庫)

制作 : 和田 博文 
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 98
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480435262

作品紹介・あらすじ

稲垣足穂のMoon Riders、中井英夫の月蝕領主の狂気、川上弘美が思い浮かべる「柔らかい月」……選りすぐり43作の月アンソロジー。

感想・レビュー・書評

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  • 気が向いたらパラパラ捲って読む本になりそう、、、

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    稲垣足穂のMoon Riders、中井英夫の月蝕領主の狂気、川上弘美が思い浮かべる「柔らかい月」……選りすぐり43作の月アンソロジー。
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784480435262

  • ありそうでなかった「月」がテーマのアンソロジー。俳句、詩、エッセイ、小説とジャンルは様々。年代も明治の文豪から現代の作家まで網羅されていて幅広い。作品ごとにちゃんと作者紹介&初出情報もついていて大変親切。既読の作品もいくつかあったけれど、やっぱりアンソロジーの醍醐味は知らない作家の発掘。

    初めて知る作家で面白かったのは、蟻だの蜂だの蝙蝠だのが出てくる童話のような吉田一穂の「月光酒」(飲みたい!)、月夜に汽車から飛び降りて自殺した婚約者の女性が残したコンパクトに映るのは・・・ミステリーぽくも幻想的な山川方夫「月とコンパクト」、これも童話風だけど斬首されて生首になっても月を眺めて歌ってる馬賊の首領が憎めない小熊秀雄「お月さまと馬賊」など。いずれもすでに物故されている古い作家になりますが。

    そういえば、幅広いとはいえそもそも存命中の作家の収録作品は少なかったような・・・。存命中の収録作家もどちらかといえばベテランの域で、若手の作家の作品というのはなかったのかも。果たして、最近の若い人(?)は月を見ないのか、たまたま編者の傾向だったのか。

    あと「月」というと個人的にはやはり幻想文学、もしくはSFをイメージしてしまうのだけど、意外とそのジャンルは少なかった(?)かも。結局、もとから好きな中井英夫や金井美恵子が面白かった。

    ※収録
    「月の出と蛙」草野心平/「月の記憶」川上弘美/「月光異聞」佐藤春夫/「月光酒」吉田一穂/「月光密輸入」「月光騎手」稲垣足穂/「月光」堀口大學/「鏡像」多和田葉子

    「月下の恋人」浅田次郎/「月とコンパクト」山川方夫/「月夜」林芙美子/「月」千家元麿/「月」金井美恵子

    「ルナティック・ドリーム女性器篇」松浦理英子/「月光と蔭に就て」伊藤整/「月夜の浜辺」阿部昭/「都会の夏の夜」中原中也/「殺人者の憩いの家」中井英夫

    「月の人の」井上靖/「月と手紙」「月夜の電車」尾形亀之助/「明月」川端康成/「月」宮尾登美子/「月の兔」相馬御風/「月夜」前田夕暮/「赫映姫」原田種夫

    「お月さまと馬賊」小熊秀雄/「月と狂言師」谷崎潤一郎/「月夜のあとさき」津村信夫/「月、なす、すすき」西脇順三郎/「名月の夜に」横光利一/「中秋の名月」太田治子

    「月光都市」武田泰淳/「月の詩情」萩原朔太郎/「町中の月」永井荷風/「句合の月」正岡子規

    「月に飛んだノミの話」安部公房/「月世界征服」北杜夫/「月世界旅行」安西冬衛/「私のなかの月」円地文子/「月の石」高橋新吉/「月のいろいろ」花田清輝/「湖上の明月」瀬戸内寂聴

  • 企画&ジャケで衝動買い

  • 月を愛でるのがいかにも都会人の洒落っ気づいた趣味かどうかは置いておいてやっぱり私も月が好き

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