フルサトをつくる (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
4.22
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本棚登録 : 109
感想 : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480435279

作品紹介・あらすじ

都会か田舎か、定住か移住かという二者択一を超えて、もう一つの本拠地をつくろう! 場所の見つけ方、人との繋がり方、仕事の作り方。解説 安藤桃子

感想・レビュー・書評

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  • ## 感想
    死なない基盤は複数持つべきだなと感じた。
    都会が記号化されすぎたため刺激が少なく、複雑性を処理する能力を持て余すため、
    スマホの中で複数の視点から発せられる情報を自ら掴み取る行為に惹かれる、という指摘が興味深かった。

    ## フレーズ
    - 色んなとこに行ってみる
    →気に入ったら住んでる人と共同で何かする
    →腰を据えたくなったら家を持つことを考える
    - 場所によっては生きてることが特技になりうる
    - 住むことが仕事になる可能性すらある
    - 家はちょっとづつ作る方法もある
    - 都会と田舎の二項対立、どっちに住むかの01にする必要はない
    - 人生はちょっととりあえずの積み重ねでいい
    - オープンとクローズドの使い分け
    - 流動性による閉塞感の回避と、固定部分による安心感の両立
    - 仕事は第一に面白いから、第二に他者との関係性、そのついでに生活の糧
    - 利益の増加が生活の質を低下させてないかの視点を持つ
    - 日常行うことがそのまま仕事になるように
     - 生活の質を上げることにもつながる
    - 祖父母世代と子供世代は時間感覚が近い
    - 都市はライブ会場 田舎でのチューニングがいるのでは

  • よかったなぁと思う。phaさんはニートの歩き方についで2度目まして。伊藤さんは初めて。なんていうか似ている二人なんだけど行動力とかアクティブさが正反対で、おもしろい。

    今のコロナをどう思うか聞いてみたいなと思ったけど、「うん、じゃあみんな休も」って感じで終わりだよな、と思い直した。

    二拠点生活を始めたところだったので、古民家の改造とかの話は実感をもって読めた。仕事の作り方とか、じぶんの研究のための時間を持つとか、まだまだこれから実践したいことがつまった本だった。

    田舎か、都会か、という対極的な見方に疑問を呈する本。仕事や居住空間、はっきりとした自己と他者、そういう線をぼかしていくとこで、みんながゆるくなって生きやすくなるんじゃないか?というのが主論。

    都会には人が溢れ、地方には資源と空き家があふれている。地方に無いものはつくればいい。都会の人が気分転換にこればいい。地方と都会の、貿易というか、それぞれのよいところを交換しあっていけませんかね?という本。

    20~30代の人には響くのではないかなぁと思う。また本書を書いた伊藤さんのすごいところは、理論を実際に検証すべく地方で家を借りて改築してしまうところである。

    結果、空き家を建ち直させるノウハウやいろんな例が身につき、さらに不可能を可能にするスーパーマンになっていく。

    ゲームが好きな人には特に地方はおすすめ、というのがよかった。どうぶつの森とか、マイクラとか、家をたてたり作物を育てたり街を作ったりするのは、誰もがわくわくすること。

    そのマインドをうまく活用して、もはやゲーム感覚で楽しめばいい、一丸となることよりも、それぞれが楽しいと思えることをやっていくことで文化が育つ、という。

    また、画一化や効率化を追求しなくても、自分だけの深く狭く研究したことが味になるような仕事ができれば、それがじっくりとした利益になる、という考え方もよかった。
    都会にうんざりしてる人、地方に関わりたい人、リアルまちづくりゲームがしたい人におすすめ。

  • すごく興奮して読んだ。

    ここで書かれている、「もう一つ拠点となる場所を作る」とは違うけれど、今自分が住んでいる場所、教室でいろんなことができるんじゃないかと夢みさせてくれる内容だった。

    あと、熊野のほうにも行ったことがあるので、想像しながら読めて、楽しかった。

  • 本雑 2018年2月

    2018.02.18

  • 都会から訪れた人たちがゆるくつながりながら新しいことら楽しいことを展開している熊野の話。
    多拠点居住の効用はよくわかる。

  • 「小さな図書館をたくさんつくろう」という項目があったので購入してみる。

    都市と田舎、二項対立ではなく、両方に拠点をつくってみて住んでみると楽しいよ、という内容の図書。家の探し方から紹介されている。テーマは歴史的にも行われていた多拠点居住を現代の状況に合わせて再構築するというもの。人の流動性があると確かに地域の活性化にもつながり、行政の叫ぶコミュニティ創出にも近づくことができるような気がする。

    紹介されていた、自分の本棚を無料で図書館として公開できるウェブサービス「リブライズ」は覚えておこう…

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著者プロフィール

1979年生まれ。香川県丸亀市出身。京都大学にて農学・環境科学を専攻し修士号(農学)取得後、零細企業の創業に従事し肌荒れで退職。以後、養生期間を経て自営業。頭と体が丈夫になってついでに公正な社会環境づくりにつながる、大資本を必要としない仕事と活動をナリワイ(生業)と定義し研究と実践に取り組む。実践したナリワイは衣食住・教育・娯楽と分野を超えて10個超。半農家を増やす「遊撃農家」、床を通じて住の自給力を高める「全国床張り協会」、エネルギー自給が基本の環境調和生活を遊牧民に見習う「モンゴル武者修行」、ユーザーとつくる野良着メーカー「SAGYO」などが代表的なナリワイ。本書は、活動の土台となる思考の健康さを保つ様々な場とその働きを「思考の免疫系」として構想したものである。
教育活動として静岡県立大学「キャリア形成概論」講師、丸亀市リノベーションまちづくり構想検討会議副委員長など大学のキャリア教育や各地の起業プログラム講師を務める。著書に『ナリワイをつくる』、共著に『フルサトをつくる』(ともに東京書籍、後にちくま文庫)がある。

「2021年 『イドコロをつくる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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