星の文学館 (ちくま文庫)

制作 : 和田 博文 
  • 筑摩書房
3.75
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本棚登録 : 176
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480435293

作品紹介・あらすじ

稲垣足穂も、三浦しをんも、澁澤龍彦も、私たちはみな心に星を抱いている。あなたの星はこの本にありますか? 輝く35編の文学アンソロジー。

感想・レビュー・書評

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  • 『月の文学館』と対になる「星」のアンソロジー。しかし「月」が単品だったのに比べて「星」は範囲が広いですね。七夕、星座、占星術、彗星、そして太陽系の惑星のみならず太陽そのものまで。作品セレクトは月のほうと同じく小説だけでなく詩やエッセイまで含んでいるので幅広いながらも、やはりこちらも作家自体はすでに亡くなってる方が多く現役作家は僅か。既読のものも幾つか。

    好きだったのは、刺繍の上手なおばあさんの童話的な「ようか月の晩」(宮本百合子)、二つの太陽のひとつが月になる台湾の伝説をもとにしたという「太陽征伐」(下村湖人)も面白かった。太陽が二つもあるものだから暑すぎてみんな干からびてっちゃうの、日々地獄のような暑さにさらされている現在、妙に実感を伴って「それはつらいよね、わかるわかる!」と無駄に共感。太陽征伐そりゃしたくなるわ。下村湖人は子供の頃に『次郎物語』を読んだことしかなかったけれど、こういうのも書いていたのか。

    寺山修司「コメット・イケヤ」は戯曲。未読だったので得した気分。「私たちが何かを発見したときには、同じ世界の中に何かを失なわねばならないのではあるまいか」という疑問から、彗星が発見されたときに失踪したサラリーマンの間に因果関係を見出そうとする寺山の視点が面白い。

    星といえば安定の足穂や賢治はもちろん、谷川俊太郎や茨木のり子の詩もいつ読んでも沁みるし、結局既読の倉橋由美子「宇宙人」や、三浦しをん「冬の一等星」(何回読んでも泣いちゃう)が改めて好きでした。

    ※収録
    「星空をながめて」山口誓子/「天の河」川端康成/「ようか月の晩」宮本百合子/「七夕祭」鷹野つぎ/「たなばたさま」野上弥生子/「七夕幻想」安東次男/「七夕竹」石田波郷

    「星を造る人」稲垣足穂/「ハレー彗星」森繁久弥/「帚星」内田百けん/「帚星」金子光晴/「コメット・イケヤ」寺山修司/「日食」三島由紀夫

    「太陽神ラーの楽園」水木しげる/「太陽征伐」下村湖人/「太陽がすごすぎ&美しくって」川上未映子/「太陽と月」武者小路実篤/「火星を見る」荒正人/「火星の運河」江戸川乱歩/「月と土星」丸山薫/「水の星」茨木のり子/「中世の星の下で」阿部謹也

    「天体望遠鏡が怪しい」中村紘子/「湖畔の星」尾崎喜八/「星」岡本かの子/「冬の一等星」三浦しをん/「星のわななき」原民喜/「北極星発見」上林暁/「よだかの星」宮沢賢治

    「宇宙のへりの鷲」大江健三郎/「宇宙人」倉橋由美子/「星碁」小松左京/「星位と予言」澁澤龍彦/「二十億光年の孤独」谷川俊太郎/「宇宙について」埴谷雄高

  • 気が向いたらパラパラ捲って読む本になりそう、、、

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    稲垣足穂も、三浦しをんも、澁澤龍彦も、私たちはみな心に星を抱いている。あなたの星はこの本にありますか? 輝く35編の文学アンソロジー。
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784480435293

  • 月を除く天体をテーマにしたアンソロジー。
    短編だけでなくエッセイや詩など、兎に角、色々な場所から大量に収録されている。大抵は短編小説メインになるので、この点は目新しくて良かった。

  • 企画&ジャケで衝動買い

  • 表紙が印象的

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