星の文学館 (ちくま文庫)

制作 : 和田 博文 
  • 筑摩書房
3.45
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本棚登録 : 231
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480435293

作品紹介・あらすじ

稲垣足穂も、三浦しをんも、澁澤龍彦も、私たちはみな心に星を抱いている。あなたの星はこの本にありますか? 輝く35編の文学アンソロジー。

感想・レビュー・書評

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  • 読まず嫌いだった倉橋由美子や稲垣足穂の短編に惹かれる。サイエンス・フィクションというのとも違う、お伽噺のようなぶっ飛び具合。宇宙を題材にしたエッセイということで言えば大江健三郎や埴谷雄高なども面白く読めた。このアンソロジストのセンスは信頼出来る、と思われた。私は理系の知識はからっきしない人間なので、あまり楽しめないかと思っていたのだけれど……三浦しをんや川上未映子の作品はあまり感心しなかったのだけれど、これは好みの問題なのだろう。寺山修司が集中の一作であると思う。寺山もまた読まず嫌いの作家なので、チェック

  • 【展示用コメント】
     あなたの星はこの本にありますか?

    【北海道大学蔵書目録へのリンク先】
    https://opac.lib.hokudai.ac.jp/opac/opac_details.cgi?lang=0&amode=11&place=&bibid=2001740440&key=B154528649302245&start=1&srmode=0&srmode=0#

  • ぐっときたのは、
    「帚星」内田百閒……エッセイ的小説。ハレー彗星の夜。
    「帚星」金子光晴……詩。もともと世界はあづかりもので。にぎやかにやりませうや。
    「コメット・イケヤ」寺山修司……ラジオドラマ。盲目の少女は、ひとつ見つけたらひとつ失うと考えている。池谷が彗星を発見し、男が失踪し、それを男が探す、それを少女は見る。見えなくとも、見えると思うと、見えてくるんです。ラジオドラマも聞いた。
    「日食」三島由紀夫……小説。妙子は戦争で両目を失った松永と結婚したが。
    「水の星」茨木のり子……詩。水一滴もこぼさずに廻る地球を。あたりまえすぎることは言わないほうがいいのでしょう。
    「冬の一等星」三浦しをん……小説。後部座席で寝ていたせいで、車泥棒に結果的に誘拐されてしまった少女。
    「北極星発見」上林暁……小説。珊瑚礁漁師の妻が北極星を発見した話。
    「宇宙のへりの鷲ー書かれなかった小説を批評する」大江健三郎……評論だかエッセイだか小説だか。友人の評論家がしゃべっていた小説の案を、思い出す。
    「宇宙人」倉橋由美子……小説。ぼくと姉Lの姉弟は宇宙人の卵を孵そうとする。我慢できずぼくが殻を割ると、暗黒の中から宇宙人が出てくる。
    「宇宙について」埴谷雄高……思索文。肺結核療養の長い時間で、漠とした思索。探偵小説と天文学の本を読む。生物すべてが被害者で、食物を食べなければならない仲間殺しをさせられている、そう仕向けている真犯人は?

    和田博文

    「星空をながめて」山口誓子
    「天の河」川端康成
    「ようか月の晩」宮本百合子
    「七夕祭」鷹野つぎ
    「たなばたさま」野上弥生子
    「七夕幻想」安東次男
    「七夕竹」石田波郷

    「星を造る人」稲垣足穂
    「ハレー彗星」森繁久弥
    「帚星」内田百閒
    「帚星」金子光晴
    「コメット・イケヤ」寺山修司
    「日食」三島由紀夫

    「太陽神ラーの楽園」水木しげる
    「太陽征伐」下村湖人
    「太陽がすごすぎ&美しくって」川上未映子
    「太陽と月」武者小路実篤
    「火星を見る」荒正人
    「火星の運河」江戸川乱歩
    「月と土星」丸山薫
    「水の星」茨木のり子
    「中世の星の下で」阿部謹也

    「天体望遠鏡が怪しい」中村紘子
    「湖畔の星」尾崎喜八
    「星」岡本かの子
    「冬の一等星」三浦しをん
    「星のわななき」原民喜
    「北極星発見」上林暁
    「よだかの星」宮沢賢治

    「宇宙のへりの鷲」大江健三郎
    「宇宙人」倉橋由美子
    「星碁」小松左京
    「星位と予言」澁澤龍彦
    「二十億光年の孤独」谷川俊太郎
    「宇宙について」埴谷雄高

  • 35篇の星のアンソロジーということで、小説、詩、随筆などが35篇も収録されている。ひじょうに興味を引かれるアンソロジーで、けれど途中で飽きてしまわないか心配だった。読了してみればそんな心配はまるで杞憂、バラエティに富んだ一冊であった。稲垣足穂「星を造る人」、三島由紀夫「月食」、下村湖人「太陽征伐」、倉橋由美子「宇宙人」あたりが特に印象深い。埴谷雄高の「宇宙について」は、内容はおもしろかったが「~ですね。」という語尾の連発が鬱陶しく、我慢の読書になった。「月の文学館」も同時に買ったので、楽しみにしておこう。

  • 月を除く天体をテーマにしたアンソロジー。
    短編だけでなくエッセイや詩など、兎に角、色々な場所から大量に収録されている。大抵は短編小説メインになるので、この点は目新しくて良かった。

  • 『月の文学館』と対になる「星」のアンソロジー。しかし「月」が単品だったのに比べて「星」は範囲が広いですね。七夕、星座、占星術、彗星、そして太陽系の惑星のみならず太陽そのものまで。作品セレクトは月のほうと同じく小説だけでなく詩やエッセイまで含んでいるので幅広いながらも、やはりこちらも作家自体はすでに亡くなってる方が多く現役作家は僅か。既読のものも幾つか。

    好きだったのは、刺繍の上手なおばあさんの童話的な「ようか月の晩」(宮本百合子)、二つの太陽のひとつが月になる台湾の伝説をもとにしたという「太陽征伐」(下村湖人)も面白かった。太陽が二つもあるものだから暑すぎてみんな干からびてっちゃうの、日々地獄のような暑さにさらされている現在、妙に実感を伴って「それはつらいよね、わかるわかる!」と無駄に共感。太陽征伐そりゃしたくなるわ。下村湖人は子供の頃に『次郎物語』を読んだことしかなかったけれど、こういうのも書いていたのか。

    寺山修司「コメット・イケヤ」は戯曲。未読だったので得した気分。「私たちが何かを発見したときには、同じ世界の中に何かを失なわねばならないのではあるまいか」という疑問から、彗星が発見されたときに失踪したサラリーマンの間に因果関係を見出そうとする寺山の視点が面白い。

    星といえば安定の足穂や賢治はもちろん、谷川俊太郎や茨木のり子の詩もいつ読んでも沁みるし、結局既読の倉橋由美子「宇宙人」や、三浦しをん「冬の一等星」(何回読んでも泣いちゃう)が改めて好きでした。

    ※収録
    「星空をながめて」山口誓子/「天の河」川端康成/「ようか月の晩」宮本百合子/「七夕祭」鷹野つぎ/「たなばたさま」野上弥生子/「七夕幻想」安東次男/「七夕竹」石田波郷

    「星を造る人」稲垣足穂/「ハレー彗星」森繁久弥/「帚星」内田百けん/「帚星」金子光晴/「コメット・イケヤ」寺山修司/「日食」三島由紀夫

    「太陽神ラーの楽園」水木しげる/「太陽征伐」下村湖人/「太陽がすごすぎ&美しくって」川上未映子/「太陽と月」武者小路実篤/「火星を見る」荒正人/「火星の運河」江戸川乱歩/「月と土星」丸山薫/「水の星」茨木のり子/「中世の星の下で」阿部謹也

    「天体望遠鏡が怪しい」中村紘子/「湖畔の星」尾崎喜八/「星」岡本かの子/「冬の一等星」三浦しをん/「星のわななき」原民喜/「北極星発見」上林暁/「よだかの星」宮沢賢治

    「宇宙のへりの鷲」大江健三郎/「宇宙人」倉橋由美子/「星碁」小松左京/「星位と予言」澁澤龍彦/「二十億光年の孤独」谷川俊太郎/「宇宙について」埴谷雄高

  • 企画&ジャケで衝動買い

  • 気が向いたらパラパラ捲って読む本になりそう、、、

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    稲垣足穂も、三浦しをんも、澁澤龍彦も、私たちはみな心に星を抱いている。あなたの星はこの本にありますか? 輝く35編の文学アンソロジー。
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784480435293

  • 表紙が印象的

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