注文の多い注文書 (ちくま文庫)

  • 筑摩書房
3.96
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本棚登録 : 226
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480435934

作品紹介・あらすじ

「この世にないもの探してください」、小説の行間にひっそり隠れた〈もの〉をめぐって、二つの才能が火花を散らす贅沢な短編集! 解説 平松洋子

感想・レビュー・書評

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  • この人たちが創り上げる世界観が否定されないうちは、まだ何とか、生き抜いていける気がする。

  • 大変面白い。続編希望。
    九年かかったらしいので、そうすると、つぎは2028年になっちゃうかもだけど、待ってます。
    小川さんとのコラボ。
    正直取り上げられた作品は読んでないものばかりだったのだが、それでも十分楽しめた。
    なさそうなものを、それでも求める客と、
    すっとそれを差し出す店側のやりとり。
    受領書までちゃんと描いてくれてるところが物語感があって好き。
    しかし、叔母さんはなぜ貧乏なのか?親切な、とか太った、とか明るい、とかじゃダメなのね。
    相変わらず写真が素敵。
    これだけ想像をかきたてる写真は他にないよなあ。
    写真展とかいきたいわー。

  • こういうやり方もあるなあ。
    元の本もちょっと気になる。

  • 大好きな小川さんとクラフトエヴィング商会の共書!
    こんなうれしいことがあるなんて。
    あっぱれ、見事です。
    小川さんのどこかふわふわした文体と、実直な商会さんの納品書の対比が面白い。
    商品の写真ももちろん、凝ってます。
    単行本で欲しい。

  • 小川さんとクラフト・エヴィング商會という制作ユニットによる共著。注文書と受領書は小川さん、納品書はクラフトさんが書いたもの。5つの実在する本を元に構成されていて、面白いのかのんなのかよく分からない不思議な感じ。「ないものあります」

  • 小川洋子とクラフト・エヴィング商會という作者の名前を見て「こんな感じかな」と想像したらその通りの世界だった。これは貶しているのではなく、褒め言葉として受け取ってもらいたい。
    『ないもの、あります』に小川洋子の『沈黙博物館』や『薬指の標本』に登場するような取集、清掃、分類、陳列、保管にまつわる愛しくも恐ろしい執着と、(いろいろあって書ききれないけど)『博士の愛した数式』に登場するような、ちょっと精神的にノーマルでない人の目を通して初めて明らかになる精神的にノーマルな人たちの暮らしている世界の異常さと、それでも人が暮らしている以上は生まれてしまうあたたかな交流を加えた物語。
    ごちそうさまでした。また来ますね。

  • 2019.6.20

  • 小川洋子×クラフト・エヴィング商會って企画自体がもうすごいんだけど、ラスト『冥途の落丁』が特にすごい。ゾワゾワする。
    池袋のナチュラルヒストリエとか、東京駅のインターメディアテクとかが好きな人にオススメです。

  • 注文されたものは納品される。

    ここで注文されるものは特別なものばかり。それが文学と混ざり合うことによって、注文されたものは大きく変化を遂げる。

    注文書と納品書の絶妙なやり取り。素敵な一冊だ。

  • 小川洋子さんが書いた「注文書」に応じて、クラフトエヴィング商會が注文の商品を調達し「納品書」として返信、さらに小川さんが「受領書」として後日譚を書き足すという一種のリレー形式の共同作業で作られた珍しい1冊。納品される商品はきちんと写真つき。さすがクラフトエヴィング商會ならではのオシャレな装幀。

    小川さんの注文書には注文者(もちろん架空の)の物語があり、さらにそれがさまざまな作家の名作のパスティーシュの一種にもなっているという凝りよう。つまり小川洋子さんのおすすめブックガイドとしても読めるわけですね。※以下参照

    ○人体欠視症治療薬(川端康成『たんぽぽ』)https://booklog.jp/item/1/406196352X
    ○バナナフィッシュの耳石(サリンジャー『ナイン・ストーリーズ』より「バナナフィッシュにうってつけの日」)https://booklog.jp/item/1/4102057013
    ○貧乏な叔母さん(村上春樹『中国行きのスロウ・ボート』より「貧乏な叔母さんの話」)https://booklog.jp/item/1/412202840X
    ○肺に咲く睡蓮(ボリス・ヴィアン『うたかたの日々』)https://booklog.jp/item/1/4151200142
    ○冥途の落丁(内田百けん『冥途』)https://booklog.jp/item/1/4480037632

    私的には『たんぽぽ』『うたかたの日々』『冥途』は既読だったので、ふむふむなるほどと元ネタとの交わり具合を楽しみ、他の2作ももちろん面白く、これを機会に読んでみたいと思った。とくにナインストーリーズはずっと読もうと思いながら放置していたので近日中に入手したい。

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著者プロフィール

小川 洋子(おがわ ようこ)
1962年、岡山県生まれ。高校時代に文芸を志し、早稲田大学第一文学部文芸専修入学。在学中から文芸賞に応募。卒業後一般企業に就職したが、1986年の結婚を機に退職、小説家の道に進む。
1991年『妊娠カレンダー』で芥川賞、2004年『博士の愛した数式』読売文学賞、本屋大賞、2006年『ミーナの行進』谷崎潤一郎賞、2012年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞、2013年早稲田大学坪内逍遙大賞をそれぞれ受賞。芥川賞、太宰治賞、読売文学賞、河合隼雄物語賞などの選考委員を務める。
『博士の愛した数式』は映画化され、大ヒットとなった。受賞作以外の代表作として、『薬指の標本』『人質の朗読会』『猫を抱いて象と泳ぐ』。

小川洋子の作品

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