紙の罠 (ちくま文庫)

著者 :
制作 : 日下三蔵 
  • 筑摩書房
3.33
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本棚登録 : 94
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480436283

作品紹介・あらすじ

都筑作品でも人気の“近藤・土方シリーズ”が遂に復活。贋札作りをめぐり巻き起こる奇想天外アクション小説。二転三転する物語の結末は予測不能。

感想・レビュー・書評

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  • 紙幣づくりに使われる紙が大量に強奪された。
    これが意味するものをいち早く察知し動き出した近藤だが、ライバルの土方も同じく動き出していた。
    二人はある家の前で鉢合わせ。家の主人は坂本という老人で、彫金の名人である。

    というはじまり。
    軽やかに男や女が金を目当てに入り乱れて、誰が追って誰が追われているのやら、その間にもふざけた会話が飛び交って、まぁまぁの死人も出るというのにコミカルな仕上がり。ただし、書かれた1978年という時代を反映して風俗を表す言葉が古くてよくわからないのが難。映像で見るとちょっとしゃれた軽いノリがかっこよく表現されるのだろうなと思っていたら、どうやら映像化されている模様。
    主人公の近藤は、宍戸錠さんだそうです。
    近藤、土方、沖田、友子の組合せはなんとなくルパン一味のようだとも思ったのですが、それぞれ敵同士(友子は近藤サイド)というこれもなかなかいいカンジ。
    登場人物の名前がなんつーかよくあるなぁと感じていたら、なんとどんぴしゃ、作者先生が「そのころ登場人物の名前を考えるのが面倒だったから」となんとも正直にあとがきに書いていて、笑ってしまった。
    プロにもそういうことがあって、そういう時によくある新選組の名前とかって便利なんですねぇ。そうかそうか。おもしろw

  • 2021/1/19購入

  • 気の効いた小粋なジョーク、ウィットに富んだ会話の応酬でスピーディな展開のギャング小説だった。宍戸錠主演で日活映画化もむべなる哉。

  • 筆者:
    昭和四年七月六日、東京に生れる。十九歳のころより、さまざまな筆名で小説を発表。昭和三十一年から昭和三十四年まで、「エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン」日本語版の初代編集長をつとめ、翻訳ミステリの紹介に多大な業績を残す。その著作・評論は、後進の作家に影響を与えつづけている。
    おもな著書に、『やぶにらみの時計』『七十五羽の烏』『猫の舌に釘をうて』「なめくじ長屋捕物さわぎ」シリーズ、評論集に『黄色い部屋はいかに改装されたか?』『死体を無事に消すまで』など。

    「キリオン・スレイの生活と推理」「75羽の鳥」「未来警察殺人課」レベルの出来映えを期待するとガッカリする作品です。気になったのは、作者のあとがきでタイトル名を字数で考えている旨を吐露していますが、どこまで本気なんだか・・

  • 贋札作りによる大儲けを企んで、一癖も二癖もある悪党どもが入り乱れる笑い満載、スリル満点のサスペンス。とにかく物語の展開がスピーディで、次々起こる思いがけない出来事に振り回され、いったい何が起こっているのか、誰が裏で動いているのかがまったく読めません。そして最後に誰が笑うのか……はまあ、一応主役がいますからねえ。でも油断はできない、と。
    しかし読み終えてよくよく考えてみると、かなり凄惨な物語でもあるんですよね。あっさりと描かれているからあまり思わなかったんだけど、実は人死にが尋常じゃない(笑)。普通、笑える話にならないよなあ、って思うんだけど。読んでいると笑えます。悲惨さのかけらもありません。凄い。

  • 『危いことなら銭になる』の原作。ちょーど、読んでる時にガラスのジョーを演じたエースのジョーの訃報を聞いちゃったわ。

  • 懐かしくて嬉しくて、久し振りの都筑道夫を堪能。よくぞ復活させてくれた。

  • ドタバタ大衆演劇。

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著者プロフィール

1929年東京都生まれ。10代より様々な筆名で小説を発表。〈EQMM〉初代編集長。2001年、『推理作家の出来るまで』で第54回日本推理作家協会賞、02年、第6回日本ミステリー文学大賞受賞。03年没。

「2021年 『絶対惨酷博覧会』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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