ベオグラード日誌 増補版 (ちくま文庫 や-60-2)

  • 筑摩書房 (2025年4月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (286ページ) / ISBN・EAN: 9784480440198

作品紹介・あらすじ

戦争の傷、読書の歓び、セルビアでの暮らし。

日記文学の傑作、待望の増補文庫化。

読売文学賞受賞作に、新たに最近6年間の日誌を増補。



セルビア語と日本語の詩を読み書く毎日、街角で語られるNATO空爆の悲惨な記憶、難民のこどもたちとの触れ合い、各地の戦争や東日本大震災へ寄せられる人びとの言葉、友人たちとの親密な時間、そして別れ……セルビアの首都ベオグラードで詩人が記した、歓びと哀しみの日々のかけら。読売文学賞受賞の日記文学の傑作に新たに最近6年間をまとめた日誌を増補。



解説 小林エリカ



激動の時代は続く。

それでもささやかな営みが、

出会いと別れが、

細やかな他者との繋がりが、

きっと世界を変える。

――宇垣美里(帯推薦文)

みんなの感想まとめ

戦争の傷跡が残るベオグラードでの日々を綴ったこの作品は、著者の苦悩や喜び、出会いや別れを通じて、人間の営みの深さを描き出しています。著者は、難民の子どもたちとの触れ合いや親しい友人との温かな時間を大切...

感想・レビュー・書評

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  • ベオグラード日誌 : daily-sumus2 (2018-12-30)
    https://sumus2013.exblog.jp/30246201/

    終了した催し
    セルビアと日本 響き交わす現代詩 | 東京大学文学部現代文芸論研究室・スラヴ語スラヴ文学研究室(開催日2013年11月15日)
    https://www.l.u-tokyo.ac.jp/genbun/131115serbia.html

    File55.子供に会いたいときに読む本|昨日、なに読んだ?|山崎 佳代子|webちくま 2021年3月24日
    https://www.webchikuma.jp/articles/-/2330

    ドナウ 小さな水の旅 - 山崎佳代子|左右社|note
    https://note.com/sayusha/m/mb0a36e6352d1/hashtag/578829

    ベオグラード日誌 | 書肆山田
    https://www.longtail.co.jp/~shoshi-y/cgi-bin/bookinfo.cgi?id=201403894&ids=&sort_op=0&sold_op=3&series

    『ベオグラード日誌 増補版』山崎 佳代子 | 筑摩書房
    https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480440198/

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      住む人びとの姿 ベオグラードの窓辺で|webちくま(筑摩書房の読みものサイト)2025年5月4日
      https://www.webchikum...
      住む人びとの姿 ベオグラードの窓辺で|webちくま(筑摩書房の読みものサイト)2025年5月4日
      https://www.webchikuma.com/n/n18213ac769b3
      2025/05/13
  •  内戦、NATOによる空爆の傷跡がなお残るベオグラードにおける日々を綴った日誌。

     苦しい難民生活を送る子どもたちなどとのふれあい、親しい人たちとの温かなつながりがあれば、哀しい別れもある、年月が経ち、妹や恩師、親しく交わった同僚や詩人仲間、仕事関係者、さらには近隣の人たちとの永別。人の命を奪う悲しい事件も後を絶たない。

     そんな中でも、素晴らしいセルビアの詩が著者を慰め、また力づけてくれる。著者自身も、自ら詩を書いていく、日本語で、セルビア語で。

     著者はいくつかの場所や建造物を訪れ、歴史を思い、そこに込められた人々の思いを追体験する。それを記す著者の文章は美しい。

  • NATOに攻撃されたセルビア視点で書かれた書物を手に取ることが多い。これもそんな一冊。

  • 2001年から2012年の日誌に、文庫には2019年から2025年の続編も加えられているので、ニューヨークの9.11も、日本の3.11も、コロナ禍も含まれている。

    詩の引用・詩人との交流についての記述が多く、読んでいて落ち着く。山﨑さんの詩の選択の基準には、音としての響き方がかなり入っているのではないかと思う。「ねむれ 砂のゆりかごに ねむれ」で始まる 31ページ「貝のための子守唄」が好き。詩の朗読は欧米では当たり前なんだろうし、声に出して読む喜びと声を聴く喜びに満ちている。

    様々なルーツを持つ人たちと繋がっていて、食事をしたり、旅をしたり、仕事をしたり。ちょっと羨ましい。ただ、読んで実感したのは、たくさんの出会いがあるいうことは、一方で、たくさんの別れを経験するということ。四半世紀に渡る日誌だから当然なんだろうけれど、次々に訪れる死別が簡潔に書かれていて、生と死の距離の近さを感じてしまう。それは、山﨑さんが日本を離れて暮らしているバルカン半島という場所の持つ宿命とも関わっているようだ。(236ページ)山﨑さんがダニロ・キシュの翻訳をされているから、余計にそう感じてしまうのかも。

    おつれあいの山﨑洋さんとゾルゲ事件の関わりは今回初めて知りました。これも山﨑さんにとっては、宿命なのかな。また、去年何冊かまとめて著作を読んだ小林エリカさんが文庫の解説を書かれているのを最後に見つけて、びっくり。嬉しかったな。

  • いつか読むべく、まずは積んでおく一冊。

  • 少しずつ読んだ。
    詩人たちとの出会いと別れ(自分にとっては「忘れ」ばかり…)。数々の修道院とそこで語られる逸話。これが日本語で記録されることの貴重さよ。

  • いったいどれだけの時間がかかったのだろう。半年?1年?買って、読み始めてからずいぶん経ってしまった。日記にはまったのだ。書く方ではなく読む方。きっかけは『漱石日記』だが、面白いのだが、まだ読み終えていない。あとから読み始めたこちらを読んでしまった。詩人のことばって、なんでこんなに美しいのかしら。戦争のこと、ひとの死のこと、悲しいこと、楽しいこと、たくさん書かれている。セルビア語にも興味がでたが、将来のたのしみにとっておこう。

  • 915-Y
    文庫コーナー

  • コソボでは逆にsルビア人が虐殺されている

  • 貿易センタービルのテロが起きる2001年から日記は始まる。1999年のNATOによるユーゴスラビアへの空爆も生々しい頃。爆音に負けないように料理の支度をしながら日本の唄を歌うカヨさん。なぜ山崎佳代子さんはベオグラードに残ったのか。ご近所さんとのやりとり、詩人や恩師との文通や交流、そしてコソボ紛争で家を失った人たちを訪ねる。難民となった女性がコーヒーでもてなしてくれる。子どもたちと折り紙やコマで遊ぶ。友人や知人、恩師の訃報。日記は2011年3月11日も記録する。2012年に心を正して詩人が『苦海浄土』を読む姿。ラドミラさんの長いお話。そして「ユーゴスラビア内戦と同じね。犠牲になるのは、いつも庶民よ」ロシアのウクライナ侵攻。解説小林エリカ。

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著者プロフィール

山崎 佳代子(やまさき・かよこ):詩人、翻訳家。1956年生まれ、静岡市に育つ。北海道大学露文科卒業。サラエボ大学文学部、リュブリャナ民謡研究所留学を経て、1981年よりセルビア共和国ベオグラード市在住。ベオグラード大学文学部にて博士号取得(比較文学)。著書に『そこから青い闇がささやき』(ちくま文庫)、『パンと野いちご』(勁草書房)、『ドナウ、小さな水の旅』(左右社)など、詩集に『黙然をりて』『みをはやみ』(書肆山田)、『海にいったらいい』(思潮社)など、翻訳書にダニロ・キシュ『若き日の哀しみ』『死者の百科事典』(創元ライブラリ)などがある。

「2025年 『ベオグラード日誌 増補版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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