本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480511164
作品紹介・あらすじ
ポストモダニズムにより歴史学はその基盤を揺るがされた。学問を擁護すべく著者は問題を再考し、論議を投げかける。原著新版の長いあとがきも訳出。
感想・レビュー・書評
-
本書は、序論に「いかに歴史を学び、いかに歴史を叙述するか、いかに歴史を読むか、それが本書の主題である。ポストモダンの時代にいたって、歴史家はこの問いを新たに問い直すよう強く求められている。」とある通り、ポストモダニズム、言語論的転回以降の歴史的真実と客観性という概念には意味がないとの主張に対する、実際に歴史研究に携わる著者からの回答である。
本書は、歴史の客観性、因果関係、テクスト解釈など非常に幅広い領域について論じられており、また一種論争的な書であるため、争点に関する前提知識がないと付いていくのが難しい箇所が少なくない。
ただ、それだけ読み応えがある本であることは間違いないので、歴史学に関心のある人には是非挑戦してもらいたい。
詳細をみるコメント0件をすべて表示
全2件中 1 - 2件を表示