- 筑摩書房 (2025年6月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784480511782
作品紹介・あらすじ
今では忌み嫌われるハエやゴキブリ。しかしハエは小さくかわいらしい生き物と見られていた時代があり、ゴキブリは豊かさの象徴だったとする説もある。こうした虫たちは、いかにして人間の手で排除すべき〈害虫〉となったのだろうか。本書はその背景を丹念に読みとき、植民地の統治、「清潔」な近代都市の成立、戦争における伝染病の蔓延や毒ガスの開発などを契機に、近代国家が人々の自然観を組みかえてきた過去を明らかにする。文庫化にあたっては、テクノロジーの発達による害虫の「消滅」などを考察した補章を収録。小さな虫から、人と自然の関係に織り込まれたダイナミックな歴史が見えてくる。
みんなの感想まとめ
人間と共生する虫たちが、どのようにして「害虫」として排除される存在となったのかを探る本書は、近代国家の発展と人々の自然観の変化を深く考察しています。特に、植民地支配や近代都市の形成、戦争を背景にした害...
感想・レビュー・書評
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プロローグ
第一章 近世日本における「虫」
1 日本における農業の成立
2 江戸時代人と「蝗」
3 虫たちをめぐる自然観
第二章 明治日本と〈害虫〉
1 害虫とたたかう学問
2 明治政府と応用昆虫学
3 農民vs明治政府
4 名和靖と「昆虫思想」
第三章 病気 -- 植民地統治と近代都市の形成
1 病気をもたらす虫
2 植民地統治とマラリア
3 都市衛生とハエ
第四章 戦争 -- 「敵」を科学で撃ち倒す
1 第一次世界大戦と害虫防除
2 毒ガスと殺虫剤
3 マラリアとの戦い
エピローグ
新書版あとがき
補章 害虫の誕生再考
1 共生生物としての害虫
2 敵としての〈害虫〉
3 気象としての害虫
4 〈害虫〉の消滅?
文庫版あとがき
図版出典一覧 -
人間と共生する虫の中で、人間と利害が対立するものが害虫と呼ばれる。
殺虫剤に耐性を持つ個体が現れるのは、人間という環境圧に対する適者生存の結果。
なるほど。 -
初めて評論をちゃんと読んだ。やっぱり読むのに時間かかった。
害虫の駆除の話だった。
戦争で飛躍的に進化したらしい。国が旗振ってプロを集めて設備も準備して至れり尽くせりの環境にするって言うのは今じゃ信じられない。そんな中だったらどんなことに使われる技術になろうが研究者は嬉々として研究に取り組むだろうな~
国が総力を上げて一つのことに取り組むとこんなに大きな力が出せるのは日本もまだまだやれる!っていう気持ちになるけど戦争がないとここまでやらないっていうのは悲しい。
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著者プロフィール
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