古典の継承者たち ギリシア・ラテン語テクストの伝承にみる文化史 (ちくま学芸文庫 レ-8-1)

  • 筑摩書房 (2025年6月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (624ページ) / ISBN・EAN: 9784480511836

作品紹介・あらすじ

われわれが親しむギリシアとローマの古典は、現在の形を取るまでに紆余曲折を経てきた。書写された複数の本から原典を正確に復元し、保存すること、そして伝承すること。本書はその営為の過程を追う。古代における書籍取引の実態から始まり、巻子本から冊子本への変化、カロリング時代に増加する本の生産、書体の発展、ルネサンスの校訂学など、興趣に富んだ説明がなされる。テクストの存続には物質的要件に加え、時代ごとの学問や教育態勢も大きく与っていた。文献保存に注いだ人々の情熱を伝える名著。文庫化に際しては、原著第四版を底本とした。

みんなの感想まとめ

古代ギリシャ・ローマの古典が現代に至るまでの複雑な歴史を探求する本書は、テクストの保存と伝承に関する深い洞察を提供します。古典の形が変わる過程や、書籍取引の実態、書体の発展、さらにはルネサンス期の校訂...

感想・レビュー・書評

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  • 『古典の継承者たち: ギリシア・ラテン語テクストの伝承にみる文化史』|感想・レビュー - 読書メーター
    https://bookmeter.com/books/914037

    Q&Aコーナー 中世における古代写本保管・筆写の拠点とその内容に関する質問です。 | 日本西洋古典学会2016/01/30
    https://clsoc.jp/QA/2016/20160130.html

    レイトゥン・D・レノルズ、ナイジェル・ガイ・ウィルスン『文書筆記と学者』|俗語半解 2025年4月24日
    https://note.com/lemmui/n/n972950467c0e

    「西洋古典学」ってなんだ?をわかりやすく書いてみた(おすすめブックリスト付)|Yuki Senoo 2023年2月22日
    https://note.com/classics_disco/n/n999307461165

    西村 賀子 (Yoshiko Nishimura) - マイポータル - researchmap
    https://researchmap.jp/read0041416

    吉武 純夫 (Sumio Yoshitake) - マイポータル - researchmap
    https://researchmap.jp/sytk

    『古典の継承者たち(レイノルズ、ウィルソン)』 投票ページ | 復刊ドットコム
    https://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=47917

    『古典の継承者たち』L.D.レノルズ | 筑摩書房
    https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480511836/

  • 022-R
    文庫(小説・エッセイ以外)

  • 国文社(1996-03-30)
    https://calil.jp/book/477200419X

  •  原著の新版がオックスフォード大学出版局から刊行されていたのは知っていたが旧版の邦訳を刊行していた国文社が倒産したので出ないだろうな、と思っていたが新版を底本にして翻訳された。同時にちくま新書から「ラテン語の世界史」が刊行されて読書案内には「古典の継承者たち」も紹介されているが何故か国文社版しか紹介されていない。同じ出版社が同じ月に刊行したのに何故紹介しないのだろう?と思ったが「古典の継承者たち」にしても注釈で言及している「新約聖書の本文研究」第4版は版元が同じオックスフォード大学出版局で第3版までのようにメッツガーの単著となっているが、この本に先だって「増補改訂版」として第3版の版元の日本基督教団出版局から翻訳本が刊行された第4版は弟子のアーマンとの共著なので同じようなものか。
     古代ギリシャ・ローマの古典とキリスト教の聖書や教父文書などが中世を経て人文主義者の時代に発達した活版印刷によって刊行されてよりよい写本との校合を行って校訂本に至る歴史をまとめている。ただしユダヤ教関係の写本や刊本などは出て来ないしマニ教の写本は「異端性」とキリスト教的な視点で書かれている。古代ギリシャの古典を現代に伝えたアラビア語訳についての記述は少ないのは著者達のアラビア語力と関係するらしい。ヨセフスは1回だけ出て来るが同じちくま学芸文庫から刊行された秦剛平の「ヨセフス」によると「一五四四年に、ラテン語版を底本としたギリシア語訳がバーゼルで印刷される。この翻訳は、ゲレニウスのラテン語版からの重訳であったが」なのでギリシャ語の出版物という意味では正しくてもギリシャ語の写本を底本とした出版物ではない事になる。メッツガーとアーマンと違ってエラスムスによるギリシャ語・ラテン語対訳新約聖書の評価は悪くない。誰もどの写本が古くて原文に近いのか分かっていない人文主義者の時代のエラスムスに少なくとも19世紀の新約聖書の校訂本を刊行した学者並みの知識を求めるのがおかしいのだが。
     145頁にある地図には未だにドイツ民主共和国(東ドイツ)が存在している。これは国文社版でも古いのだが底本の初版が1968年なので原書が時代に合わせてドイツを統一させていないのか?

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