日本の裸体芸術 刺青からヌードへ (ちくま学芸文庫 ミ-30-1)

  • 筑摩書房 (2024年1月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784480512284

作品紹介・あらすじ

日常に浸透していた風俗としての裸体から、明治以降の芸術としての裸体へ。日本人のヌード観とその表現をたどる異色の日本芸術史。解説 木下直之

感想・レビュー・書評

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  • 日本の裸体芸術|馬場紀衣の読書の森 vol.49|光文社新書(2024年5月18日)
    https://shinsho.kobunsha.com/n/ned2171d155d2

    日本人とヌード|ちくま学芸文庫|宮下 規久朗|webちくま
    https://www.webchikuma.jp/articles/-/3395

    池上英洋の第弐研究室:宮下規久朗 『刺青とヌードの美術史』(June 15, 2008)
    http://blog.livedoor.jp/ikedesu/archives/51401704.html

    NHKブックス No.1109 刺青とヌードの美術史 江戸から近代へ | NHK出版
    https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000911092008.html

    宮下 規久朗Kikuro Miyashita
    http://www.lit.kobe-u.ac.jp/art-history/miyashitakikuro.html

    筑摩書房 日本の裸体芸術 ─刺青からヌードへ / 宮下 規久朗 著
    https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480512284/

  •  西洋のヌードに対して日本の裸体表現はいかなるものであったかを論じた書。
     有名なケネス・クラークの『ザ・ヌード』によれば、ヌードとは、人体を理想化して芸術に昇華させたものであると定義される。これに対し、日本は?
     山田美妙の小説『蝴蝶』に付された渡辺省亭の挿絵、黒田清輝の『朝妝』や腰巻事件については世の中を騒がせたトピックとして有名なで出来事であるが、著者はより広いスコープで日本の裸体画を取り上げ、考察を進める。幕末から明治初頭にかけての菊池容斎や河鍋暁斎、生人形作家、石版や写真での裸体表現など、正統的な芸術とは評価されてこなかったようなものまで。
     
     見るー見られるの関係が西洋と日本では非常に異なっていたこと、「ヌード」がその身体の持ち主の精神や人格と切り離したところに成立しているのに対し、日本的な心身一体の「身」との対称など、シャープな切り口が随所に展開される。
     また本書において特筆すべきものは、“刺青” を日本の裸体芸術として取り上げたところ。刺青は「単なる裸体を一転して美的鑑賞の対象に変貌させる見事な仕掛けであった。…刺青は表面上の装飾であるだけでなく、それを入れた人間自体を美術作品に変容させてしまうものである。」正直、刺青についてあまり良い印象を持っていなかったのだが、著者の刺青に対する熱い思いにやられてしまった。
     

  • 巻末の木下直之氏による解説がとてもわかりやすい。

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著者プロフィール

宮下 規久朗(みやした・きくろう):美術史家、神戸大学大学院人文学研究科教授。1963年名古屋市生まれ。東京大学文学部美術史学科卒、同大学院修了。『カラヴァッジョーー聖性とヴィジョン』(名古屋大学出版会)でサントリー学芸賞など受賞。他の著書に、『バロック美術の成立』(山川出版社)、『食べる西洋美術史』、『ウォーホルの芸術』、『美術の力』(以上、光文社新書)、『カラヴァッジョへの旅』(角川選書)、『モチーフで読む美術史』『しぐさで読む美術史』(以上、ちくま文庫)、『ヴェネツィア』(岩波新書)、『闇の美術史』、『聖と俗 分断と架橋の美術史』(以上、岩波書店)、『そのとき、西洋では』(小学館)、『一枚の絵で学ぶ美術史 カラヴァッジョ《聖マタイの召命》』(ちくまプリマー新書)、『聖母の美術全史』(ちくま新書)、『バロック美術――西欧文化の爛熟』(中公新書)など多数。

「2024年 『日本の裸体芸術 刺青からヌードへ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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