中国名詩集 美の歳月 (ちくま学芸文庫 マ-56-1)

  • 筑摩書房 (2024年11月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (576ページ) / ISBN・EAN: 9784480512680

作品紹介・あらすじ

中国古典詩は抒情の器としてその適正の高さを示す。本書は「詠懐」から「自適」まで十二のテーマに分類し、珠玉の名詩を精選。解説 赤井益久

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  • 中国名詩集
    美の歳月
    ちくま学芸文庫 マ-56-1
    著:松浦 友久
    出版社:筑摩書房

    名詩を、五言絶句のような詩形ではなく、内容でまとめたものです

    酒、女、友、旅 古今東西、人間のやっていることはそうそうかわりがない

    古代中国の中年の遊び男たちがやっていることもかわらない

    その中でも、李白がいい、なんたって分かりやすい

    <友人との酒>

    山中にて幽人と対酌す

     両人対酌して 山花開く
     一杯 一杯 復た一杯
     我、酔うて眠らんと欲す 卿且く去れ
     明朝 意有らば 琴を抱いて来たれ

    <一人酒>

    月下独酌 其の三

     三月 咸陽城
     千花 昼 錦の如し
     誰か能く 春独り愁えん
     此に対して 径ちに須らく飲むべし

     窮通と修短とは
     造化の夙に稟する所なり
     一樽 死生を斉しくす
     万事 固より審らかにするにし難し

     酔後 天地を失い
     兀然として孤枕に就く
     知らず 吾が身有るを
     此の楽み 最も甚しと為す

    <友との別れ>

    黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る

     故人 西のかた黄鶴楼を辞し
     煙花 三月 揚州に下る
     孤帆の遠影 碧空に尽き
     唯だ見る 長江の 天際に流るるを

    巻末にある詩人の一覧と、作品集の紹介が秀逸

    目次

    美の歳月-序に代えて

    1 詠懐のうた―わが心わが思い
    2 詠物のうた―実相を求めて
    3 情愛のうた―愛の深層
    4 友情のうた―思念と信頼
    5 戦乱のうた―戦いの本質
    6 飲酒のうた―日常性をこえて
    7 山水のうた―風景の発見
    8 懐古のうた―滅びしものへ
    9 羈旅のうた―異郷に在って
    10 離別のうた―去りゆくもの
    11 経世のうた―人の世のために
    12 自適のうた―執われぬ心を

    詩人小伝
    あとがき
    解説(赤井益久)
    中国名詩地図
    詩題索引

    ISBN:9784480512680
    出版社:筑摩書房
    判型:文庫
    ページ数:576ページ
    定価:1800円(本体)
    2024年11月10日 第1刷発行

  • 従来の漢詩集とやや趣きが異なり、主題ごとに各時代の名詩を編集し、語句の注釈は無く、韻やリズムの妙を解説するなど、全般に読みやすかった。採録の詩はどうしても特定の時代(唐)や人に偏るが、その分名作は広く網羅され、入門編としても使える。漢詩の特色としての政治との結び付きは大宗教を持たない土壌ならではで、(望むと望まざるに関わらず)官界を去り自然を堪能する詩の多様さもそのカウンターパートと感じた。

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著者プロフィール

松浦 友久(まつうら・ともひさ):1935-2002年。静岡県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程中退。元早稲田大学文学部教授。文学博士。専門は漢文学史、唐詩・日中比較詩学。著訳書に、『李白』(社会思想社)、『中国詩歌原論』(大修館書店)、『漢詩』(岩波新書)、『李白詩選』『杜牧詩選』(ともに、岩波文庫)など。研文出版より全4巻の著作選がある。

「2024年 『中国名詩集 美の歳月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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