自己への物語論的接近 家族療法から社会学へ (ちくま学芸文庫 ア-50-1)

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  • 筑摩書房 (2025年4月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784480512963

作品紹介・あらすじ

「自己」とはどのように形成され、どうすれば変えられるのだろうか。実はそれは、私たちが自分自身について「物語る」ことで産み出されているのだ。そして物語がエピソードの選択・配列を伴う限り、そこからはみ出してしまうものも存在する。自己物語はそうした「語り得ないもの」(例えばトラウマ的体験)を巧妙に隠しているのであり、この隠蔽を解除する方向へと物語を書き換えることで、異なった自己を産み出すことも可能になる──。物語論を治療に用いた家族療法(物語療法)から、社会学的自己論は何を学べるか。〈物語〉をキー概念に自己の生成・変容をあざやかに読みといた刺激的論考集。

みんなの感想まとめ

自己の形成と変容について深く掘り下げる本書は、物語論を通じて私たちがどのように自分自身を語り、理解するかを探求しています。心理学や社会学の知見を交えながら、物語が自己の再構築にどのように寄与するのかを...

感想・レビュー・書評

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  • システム論的、構成主義的な話から物語論的な自己の再構築、物語る事が現実として治療に機能している光の部分と、それに伴う物語る事に含まれる限界というより十分に留意すべき影の部分を指摘している。

    効果的に機能するは、えてして危険な形で効果的に機能するに通じる。
    物語に潜む危険性、機能で無視されがちな部分に留意して機能させようという感じかな。

    専門家じゃないから難しい内容だけど、語られない部分への視座、意識は大切にしたい。

  • 「自己という現象[は]自分自身について物語ることを通して現れてくる」のであり、「その物語[は]必ず語り得ないものを含んでしまう」 (281)
    結論はいたってシンプルだが、ここに至るまでに社会学や隣接分野における先行する自己論が詳細に検討されるのでついていくのは結構大変。でも読んで良かった。自己への物語論的アプローチという視点は、自分自身について考える参考になるし、テキストを読むときにも引き出しの一つになる。「文庫版あとがきにかえて」ではもう少し、本書初版刊行後25年間の学説の展開を教えてくれても良かったような気がしないでもない。

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著者プロフィール

浅野 智彦(あさの・ともひこ):1964年、仙台市生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。東京学芸大学教授。著書に『若者の気分 趣味縁からはじまる社会参加』(岩波書店)、『「若者」とは誰か──アイデンティティの社会学』(河出書房新社)、編著書に『検証・若者の変貌 ──失われた10年の後に』(勁草書房)などがある。

「2025年 『自己への物語論的接近』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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