四字熟語で始める漢文入門 (ちくまプリマー新書 473)

  • 筑摩書房 (2024年11月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784480684998

作品紹介・あらすじ

どうして読まない字や二度読む字があるのか? なぜひっくり返すのか? 独自の読み方に四苦八苦した人も多いはず。四字熟語を手がかりに、返り点や句形といった漢文を読むための基本的な知識を丁寧に解説、漢文の“なぜ”が分かるようになります。また、漢文はどれも大昔に書かれたものですが、現代に生きる私たちに引き付けて味わうことができるものがたくさんあります。本書では、なるべく多くの書物から題材を選んで紹介しています。その時代を知り、漢文の世界の面白さが伝わる一冊になっています。

みんなの感想まとめ

漢文を学ぶための新たなアプローチを提供する本書は、四字熟語を手がかりに漢文の基本を丁寧に解説しています。読者は、日常で使う四字熟語の由来や背景を深く理解できる楽しさを感じ、漢文の世界に一歩ずつ近づくこ...

感想・レビュー・書評

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  • 漢詩の世界や四字熟語が好きで、漢文を四字熟語から勉強できるなんて、面白そうだし分かりやすそうでいいなと思った。「意気揚揚」や「百発百中」など中国古来の由来も知れて、勉強になった。漢文は難しいけれど、一歩ずつその世界に近づいていけたらと思う。

  • 何気なく使っている四字熟語が漢文から発生していることはある程度認識していたが、原文を参照して詳しく説明していることは素晴らしいと感じた.暴虎馮河、金玉満堂、盤根錯節、城狐社鼠などあまり見られないものもあったが、白文を読みこなすことで意味がつかめてくると思う.そのためのテクニックが数多く出てくるので覚えておきたい.

  • 四字熟語を元に、返り点や句形など漢文の基本に触れた漢文入門書。分かりやすいし、取り上げられている四字熟語は有名なものから「城狐社鼠」「南郭濫吹」など知らないものまであって、面白かった。句形の基本形にサ変の「せ」を加えると混乱しがちなんだよなぁとか思うところはあるけど、かといって「しむは未然形接続だからここは未然形で…」とかいうとそれはそれで古典文法の知識が必要になるから、一般向けの新書としてはこれくらいが分かりやすいかなぁ、と偉そうに思うなど。麻姑掻痒の、仙女の爪が鳥の爪みたいだったのを見て背中を掻くのによさそう、とか思ってしまう仙人が人間味があって面白い。孫の手、はもともと、麻姑の手、だったらしい。なるほど。

  • 漢文の勉強をしたいと思い、漢文入門と題名に入っていた本作を読み始めました。
    有名な四字熟語の由来になった漢文を引用し、漢字の意味や句形を丁寧に解説、軽く時代背景を紹介する形になっていました。
    序章は漢文の送り仮名と返り点の解説から入り、漢文に使用された漢字単体の解説もかなり丁寧にしてくれるので、これから漢文を学びなおす人、これから漢文の授業を受ける中学生や高校生におすすめです。
    「蓬頭乱髪」の解説部分を読んで江戸時代に書かれた漢文を読んでみたくなったので、なにか初心者に優しい入門書がないものか探してみる予定です。

    自分へ
    苒苒としての意味がすぐわからなかった場合、直ちにこの本を再読する事。

  • 入門の入門とも言うべきレベルの内容ではあるが、題材が面白いので本当の入門者にとってはありがたい一冊となると思う。漢文に興味を持ったらまず読んでみるのがよさそう。

  • 820/エ

  • 四字熟語や故事に興味があったので読んでみたところ、「意気揚々」や「百発百中」といったメジャーなものから、「城孤社鼠」や「南郭濫吹」といった初めて見るような四字熟語まで分かりやすく解説され、楽しく読み進めることができた。

  • この本めちゃくちゃ面白くない???????日本の古典文学が好きで、古典を真に理解するには中国の古典からやらねば…漢文勉強しないと…と思いつつ、漢文てハードル高そうだよなあ…と尻込みしていたわたしにとって、救世主のような本だった。
    四字熟語の元となった話をベースに、漢文の基礎となる文法を学べる。当たり前だけどめちゃくちゃ忘れてたよね!レ点くらいしか覚えてなかった。でもあくまでも文法はおまけみたいな感じで、ストーリーを紹介してくれるのがめちゃくちゃ面白い!漢文の文法書?って結構取っ付きにくい本が多いイメージだから、本書はわかりやすいしイメージつきやすくてとっても良かったな…

    おそらく文法の基礎の基礎の部分はある程度拾ってるんだと思う。何だか読めるようになった気にさえなる。そしてもっと漢文を読みたくなる!!
    『おわりに』で、「この小さな本をきっかけにして、漢文の世界にこれまで以上の親しみを感じてくださる方がいらっしゃるならば、著者として望外の喜びです。」と書かれているのですが、まさに親しみを感じました。もっともっとこの人の本も読んでみたいと思いました。
    漢文苦手な学生にも、漢文勉強したい大人にも超おすすめ!
    強いて言うなら、ブックリストがあると最高でした!

  • 漢文を読むための基礎が分かりやすく解説されている。初心者には向いている。

  • 著者も「おわりに」で言っているように、漢文を学ぶための「“教材“ではなく、内容的にも読む価値がある”本物の文章“を通じて学習を進めていく(p211)」ことをコンセプトにした漢文入門。訓点のついた原文が、本当に初心者にちょうどいいくらいの難易度と量でとってもよい。

    有名無名の四字熟語を例に、元となった故事を説明する合間合間で、決め台詞となる部分が原文で出される。ちょっと漢文に触れた感もあって、特別、漢文の専門家になりたいわけではないけれど、漢文に触れたい人にとっては、内容もわかって満足感もある。個人的には、「画竜点睛」の龍が飛び立つシーンが、漢文で引かれているところが好き。

    須臾雷電破壁、両竜乗雲、騰去上天。
    須臾にして雷電壁を破り、両竜雲に乗り、騰去して天に上る。(p183)

    簡潔な描写でかっこいい。
    原文や書き下し文の前後で、お話の内容の大体を説明してくれている。だからこそ、解説との対比で、元の漢文の表現が、いかに簡潔端的であるかが目立つ。解説を読んでから、解説に当たる本文を読んでみると、たったこれだけの文字数なんだ、と驚くことが多かった。そういった意味でも、簡潔明解な漢文の魅力がよく伝わってくる。

    超有名な言葉だけでなく、ほどよく新しい四字熟語を取り入れているとこも、ちょっと詳しくなった感を出してくれて学習意欲につながっているように思う。
    初めて知った四字熟語で面白かったのは、『韓非子』の「南郭濫吹」。下手くそな笛吹きが、大人数で演奏しているうちは、演奏に加わっていたが、皇帝が代わり、ソロで演奏させれるようになってからは、逃げたというお話。一般的には、「組織をうまく運営するためには、構成人員一人ひとりの能力をきちんと見極める必要がある」という意味で使われる四字熟語だけれども、それ以上に、ソロで演奏させられるようになった笛吹きたちの描写が好き。

    処士、逃。
    処士、逃ぐ。(p147)

    漢字三文字。そんな簡潔な表現あるか、というくらい簡潔でいて、処士の様子がきちんと伝わってくる。

    返り点に送り仮名、句形といった、漢文ではお馴染みの基本的知識も必要以上に多くなく、名場面を楽しむには十分な説明をしてくれている。一般の人と漢文との、よい感じの距離感を教えてくれる本だった。

  • 820/エ

  • 四字熟語を手掛かりに漢文を読む入門。漢文の文法については返り点(レ点、一二点、上下点などなど)や再読する漢字などを解説。四字熟語が出てくる元の漢文を提示するので漢文に興味が出てきた。ただ白文だけでは手掛かりが掴めないなあ…。四字熟語:意気揚揚、百発百中、暴虎馮河、飲河満腹、一朝一夕、金玉満堂、朝三暮四、盤根錯節、余裕綽綽、南郭濫吹、城狐社鼠、蓬頭乱髪、画竜点睛、天衣無縫、麻姑搔痒。

  • 【請求記号:820 エ】

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著者プロフィール

円満字 二郎(えんまんじ・じろう):1967年生まれ。大学卒業後、出版社で国語教科書や漢和辞典などの編集を担当。2008年に独立。現在は、ライターとして漢字に関する辞書やエッセイなどを執筆するほか、東京や名古屋のカルチャーセンターで漢字に関する講座を持つ。著書に、『高校生のための語彙+漢字2000』(筑摩書房)、『漢字が日本語になるまで』(ちくまQブックス)、『四字熟語で始める漢文入門』(ちくまプリマー新書)、『漢字ときあかし辞典』『部首ときあかし辞典』『漢字の使い分けときあかし辞典』『四字熟語ときあかし辞典』(以上、研究社)、『漢字の植物苑』『漢字の動物苑』『漢字の水族苑』(以上、岩波書店)、『難読漢字の奥義書』(草思社文庫)など多数。

「2026年 『語彙力をつける 入試漢字2600 改訂版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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