はじめての戦争と平和 (ちくまプリマー新書 475)

  • 筑摩書房 (2024年11月8日発売)
4.09
  • (22)
  • (20)
  • (9)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 455
感想 : 38
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784480685087

作品紹介・あらすじ

話し合いができれば戦争は起きないはずだ。

軍隊がなければ平和になる。

…本当にそうでしょうか?



「(…)人類はひとつだ、皆がちゃんと話し合えば分かり合えるはずで、そうすれば戦争など起きない、という考え方もあります。「話せば分かる」という発想ですね。これが広まれば世界が平和になりそうなものです。そう信じたい、願いたい気持ちもよく分かります。しかし、残念ながら現実にはなかなかそうなりません。」(まえがきより)



そもそも安全保障とは、リスクをゼロにするような理想論ではなく、現実的なリスクを把握、管理し、対処することです。国際関係や防衛の問題のリアルな読みとき方を知ることは、戦争のない世界を目指すための土台となります。

みんなの感想まとめ

戦争と平和の関係を深く考察する本書は、安全保障の本質を理解するための重要な視点を提供します。リスクをゼロにする理想論ではなく、現実的なリスクを把握し、管理することの重要性が強調されています。ウクライナ...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 安全保障とは、リスクをゼロにするのではなく、把握してコントールできる状態にすることである。

    ちくまプリマー新書がどんなものか知りたくて手に取ったが、非常に濃い内容であった。本書の内容は、様々な場面で活用出来ると思う。

  • ウクライナ侵攻や中東情勢など、毎日のようにニュースで戦争の話題を目にする。「なぜ戦争は無くならないんだろう?」と思った時に書店で出会った本。
    宗教のような難しい話は無く、誰の戦争?国防って何から守るの?と、分かりやすく分解して説明してくれるので、すごく読みやすかった。日米安全保障条約が締結された1960年から世界は変わっている。日本が戦争に巻き込まれないために、日本の立ち位置を正しく把握し、国防を考えなければならないと思った。日本が自衛する意志を見せなければ、米国は守ってくれないだろう。自分が米国の立場だったら、他国のために大切な人を戦場に送り出すなんて、絶対に嫌だって思う。

  • 著者は慶應義塾総合政策学部の准教授。
    戦争と平和に関連する各国のパワーバランスが、いかにして成り立っているのかを論じた本。

  • 「ちくまプリマー新書」の1冊。
    レーベルからわかるとおり、中高生くらいからを対象にした「戦争と平和」「安全保障」の平明な入門書だ。

    わかったつもりでいて理解が曖昧な「基本のき」が学べるので、すれっからしの大人にとっても良書である。

  • つい経験的に解釈してしまう戦争と平和に、学術知からの視点をしっかりと与えてくれた。個別具体の現状について必ずしも明確に述べられているわけではないが、だからこそ、自分なりの考えを持つための道しるべに。
    借りてきて読んでしまったが、このような本が1000円以内で買えることはとても大事なことだと思う。
    あとがきが秀逸。そして、この分野を研究できる環境が我が国の大学にこれまであったこと、そこで研究を続けられたことがこの本が手元に届く前提だと思うと、そのような環境こそが維持発展させていきたい価値なんだろうと思った。

  • わかりやすく、面白かった。
    安全保障をどのような視点で考えたらいいか、日本の立ち位置を世界全体で見てどのように考えたらいいか、などがわかりやすく書かれている。

    抑止論の考え方も面白い。核ミサイル保有の是非が言われるけど、ただ持てば、ないし持たなければ、で済む話でもない。何を、何から、いかにして守るのか、が安全保障なんだと。
    日本がどのような戦略を持っているかについてもちゃんと知っておかないとなと思う。

    最後のコラムも面白いので、最後まで読んでほしい。

  • だからどうなんだろうね…と、ずっと生煮えな感じ。そもそもそんな明瞭な割り切りなんかできないし、そこからどうやっていくか思考を止めるな、という話なんだろうけど、霧をまき散らすのみで回収がない。と思っていたら、最後のコラムは良い感じで回収されていたので、そういう本なんだろうと納得。

  • 高校生向けに書かれたものらしくて、読みやすくて、しかも納得できる。
    戦争をしないためにはどうしたら良いか?と色々な角度から論理的に教えてくれる。
    国際関係とはどんなものか、の入門書。

  • 東2法経図・6F開架:319.8A/Ts86h//K

  • 著者は、都岡路人さん。
    ウクライナ戦争や中東紛争が始まってから、ときおりテレビで解説をされているのを拝見していました。

    中高生をターゲット読者としている書籍です。
    確かに、難解な言葉の組み合わせでの説明や解説はありませんが、戦争が世界に生じているという現実を踏まえて必要と思われる視点、視座は省かれること無く押さえられている。
    どの視点でも構わないので、自らの思考を進めて欲しいというのが著者の狙いであるため、それは十分できていると感じました。
    「安全保障」という言葉は、ここ数年耳にする機会が増えました。
    連想するのは周辺国の軍事力に対抗するために自衛隊の軍事力強化です。
    この状況は、アメリカがもはや超大国ではなくなっていることを明らかにしています。それでもその軍事力は凄まじく大っぴらに相手を威嚇する人達がいることも現実世界で起こっている。安全保障の中には、軍事力以外の概念が複数存在することを本書で改めて確認しました。経済や価値観などがそれにあたります。
    軽々に、正悪を論じられないほど現実世界の複雑さを想像することができる内容であり、これから国際的な立場で活躍していく人へ気づきを与える一冊になり得ると感じました。

    2026年、12冊目でした。

  • 残念ながら学びはなかった。

  • 図書館の本を読む▼
    https://kguopac.kanto-gakuin.ac.jp/webopac/BB00767287

    法学部法学科
    藤田 潤一郎先生:
    私たちは、世界中で戦争が絶えない時代に生きています。とはいえ、「戦争は仕方ない」と早急に結論付けることは避けなければなりません。
    「戦争と平和」という大テーマに対して、いくつかの重要概念を使ってどのように近づくか。「はじめての」と題している通り、難しい本ではなく、国際関係、防衛、核兵器等について考える鍵を与えてくれる新書です。

  • これは全小学生が読むべき。そしてわれわれ大人も。いったん頭をクリアにして読むといちいち腹落ちするんじゃないかな。こっから何をどう勉強するかは読んだ人次第。やっぱ紙の本で読むべきだわ。

  • 著書のあとがきにあるように戦争と平和について「基本となる明確な視座」を提供してくれる良書。もうお花畑思考で平和を唱えていられる時代は終わってしまった。現実を見据え、戦略的に考え、論理的に行動しなくては平和は維持できない。
    若者向けですが、大人でも全然興味を持って読めました。

  • 国際関係で性善説は通用しない か。

    アメリカはやっぱり世界の警察であり続けるべきだと思う、中途半端に投げ出さないで。

  • 背ラベル:319-ツ

  • 桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1587791

  • あとがきで「中高生にも手に取ってもらいたいと考え…」とあるように、ですます調でわかりやすく書かれている。
    個人、国家、国際の三つの要素から説明が始まり、安全保障についても、なにから、なにを、いかにして、誰を守るのか?と基礎的な事項をきわめて明晰に解説している。

    国や安全保障についての基礎的な知識がなくても、勉強のできる中学生なら読めそうだし、勉強のできない高校生でも読めそう。自分は基礎的な知識のない大人なので勉強になった。

  • 啓光図書室の貸出状況が確認できます
    図書館OPACへ⇒https://opac.lib.setsunan.ac.jp/iwjs0021op2/BB50380500
    他校地の本の取り寄せも可能です

  • 戦争について個人、国家、国際師システムの視点からみて、また脅威、国益、軍事力、同盟として守ることを分析している。新書版の戦争の分析の本である。抑止についてははっきりとは書かれていない気がする。防衛省の研究官をつとめていたので分析は現実的ではあるが、学生にとってはあまり面白みはないかもしれない。推薦図書も標準的な本や教科書的なものなので、学生は読みたいと思うだろうか?

全31件中 1 - 20件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

鶴岡 路人(つるおか・みちと):1975年、東京都出身。慶應義塾大学総合政策学部教授。慶應義塾大学法学部卒業後、同大学大学院法学研究科、米ジョージタウン大学大学院で学び、英ロンドン大学キングス・カレッジ戦争研究学部で博士号(PhD)取得。在ベルギー日本大使館専門調査員(NATO担当)、防衛省防衛研究所主任研究官、慶應義塾大学総合政策学部准教授などを経て、2025年から現職。専門は現代欧州政治、国際安全保障。主な著書に『EU離脱』(ちくま新書)『欧州戦争としてのウクライナ侵攻』(新潮選書)『模索するNATO――米欧同盟の実像』(千倉書房)など。

「2024年 『はじめての戦争と平和』 で使われていた紹介文から引用しています。」

鶴岡路人の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×