ちゃんと話すための敬語の本 (ちくまプリマー新書 1)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 56
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  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480687012

感想・レビュー・書評

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  • 言葉の遊び手、言葉の実験人。橋本治ってそういう印象がある。
    そんな人が、尊敬・謙譲・丁寧語がどうやって形成されてきたのかを非常にわかりやすく書いている。

    読み始めてすぐ、どうして私がこんな本を読もうと思ったのか判った。

    私って敬語が上手く使えない。
    というのは、本当は使える、使えるんだけど、使わない。
    会社の偉い人とか、目上の人とかでも、実際かなりフランクな話し方をしてしまう。そのフランクさは知り合ってからの時間がたてばたつほど増してゆくんだけど、まぁそれは友達とかだと当たり前だけども。
    で、そんな自分がちょっとヤだったというか、なんでこんな友達に対する話し方みたいな言葉を常務さんあたりに使っちゃうんだろうと、我ながら不思議に思っていてそのことが頭に引っかかっていたのですね。

    で、この本を読んだらそのことの意味がきちんとわかった。

    それから、よく喧嘩をしたときなんかに「そうですか、わかりました」なんて普段では絶対につかわないような丁寧な言い方をしてしまうってことが誰でも思うんだけど、あれが不思議だった。喧嘩しているのにどうしてその相手に丁寧な言葉を使うんだろうって。

    で、そのことの意味もちゃんとわかった。

    非常に面白かったけど、内容的にはもう少し濃くてもよかったかな。

  • 子供向け

  • 橋本治の面目躍如。
    前著『これで古典がよくわかる』でもそうだったのだが、
    一見苦手な人用のノウハウ本と思わせておいて
    (橋本治が単なる実用書を書くわけはないのだが)、
    日本語を通した日本文化論へと持っていく、
    その手際と透徹した視点は見事の一言。

  • 敬語とはなんぞや論。敬語は、人との距離感の表現との定義づけに目からウロコ。そして納得。ちくまプリマーにしろ、よりみちパンセにしろ、侮りがたいクオリティ。今の若い子たちがうらやましい。

  • 敬語≠目上の人に使う。敬語は自分と人との距離◎

  • あなたとわたしの間合い=敬語。
    とても優しくなれる。小中学生向きにしておくのはもったいない。

  • 67/100

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著者プロフィール

1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。小説、戯曲、舞台演出、評論、古典の現代語訳ほか、ジャンルを越えて活躍。著書に『桃尻娘』(小説現代新人賞佳作)、『宗教なんかこわくない!』(新潮学芸賞)、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』(小林秀雄賞)、『蝶のゆくえ』(柴田錬三郎賞)、『双調平家物語』(毎日出版文化賞)、『窯変源氏物語』、『巡礼』、『リア家の人々』、『BAcBAHその他』『あなたの苦手な彼女について』『人はなぜ「美しい」がわかるのか』『ちゃんと話すための敬語の本』他多数。

「2019年 『思いつきで世界は進む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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