世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書 11)

  • 筑摩書房
3.54
  • (123)
  • (227)
  • (405)
  • (32)
  • (7)
本棚登録 : 2091
感想 : 265
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480687111

作品紹介・あらすじ

「美しい数学ほど、後になって役に立つものだ」数学者は、はっきりと言い切る。想像力に裏打ちされた鋭い質問によって、作家は、美しさの核心に迫っていく。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 何か計算すると、どこかから π がでてくるのはどうしてだろう?
    と思っていました、
    ほとんど解決にはならならかったですが、よくわからないことはわかりました。
    会社に数学科出身のひとがたくさんいましたが、独特の世界を醸し出していました。
    住んでいる世界は違いそうです。

  • 博士の愛した数式」から友愛数や完全数の話が出てくる。
    読者に数学に興味を持ってもらうためには良書だと思う。
    藤原氏は、真理=美と考えているので、正しい定理は美しいと解く。
    数学は役に立たないから、すばらしいといっているのだが。

  • 博士の愛した数式 映画の題名で知ってただけなので、その作家さんが藤原さんとこんな形でお知り合いだったとは、博士の・・ 読んでみようと購入手はしました。 数学の何気に使ってる定理、公式には美しい秘密もあったのだと、もっと早く気づければ好きになっていたかも? お二人の対談、相応の知識があって成り立つものだと、読んでいてもこ気味良いと言うのか、あっという間に読了しました!

  • 数学の偉大な部分や美しさ、それらについて、藤原正彦先生と小川洋子さんの対談が描かれています。
    数学が嫌いになりそうな人に読んでほしい一冊です。

  • 博士の愛した数式 の背景が記載されたような内容。現実は美しい。数学は神の隠した法則を導く、と言ったような内容。博士の愛した数式含めて中学の頃に読んでいたら何か変わったかも。子供はこれを読んで何を感じたか。

  • 学校教育で数学に馴染まなかったけれど、最近興味を持つ機会があったので、読みやすそうなものから。数学…見えないものを見るような不思議な世界。

  • 「すぐに役立つものはすぐに役立たなくなる」の反対が数学。
    なかなか役立つ時が来ないし、その時が何千年後だったりする。
    そもそも役立つことを目指さない、美しさと感動だけを求めるのが数学。ただその一心で取り組んでるのが数学者だというのは、世間の数学者へやイメージとだいぶかけ離れている気がする。

  • 数学って実は美しく面白いものなんだ、ということを知ったのが小川洋子さんの著書「博士の愛した数式」だった。それまで数学は四角四面の無味乾燥のものだと思っていたが、それ以来数学を見る目が変わった。
    また「遥かなるケンブリッジ」で藤原先生の大ファンになっていたので、骨髄反射的にこの本を手に取ってしまっていた。
    数学は大の苦手だけれど、「美しい」ということだけは分かる気がする。そして美しいことは正しい、というのも腑に落ちる。それが宇宙の法則なのか、神の技なのか。混沌の中からその秩序を見つけ出す、秘密を解き明かす数学者には信念と情熱が必要。実はとてもウェットな世界だよなぁと感じた。数学に、数学者に、宇宙に敬意を感じずにはおれない。
    日本も歴史に残るような偉大な数学者を多く輩出しているという事実に改めて驚いた。鎖国時代にも独自に研究を進めていたというのも興味深い。
    藤原先生の「谷村ー志村予想」についての例え「エベレストの頂上と富士山の頂上を結ぶ虹のかけ橋」というのもまた美しい。
    ・室伏選手のアテネオリンピックでのエピソード
    ・三角数の美しさ

    以下、読書メモ
    ・天才数学者の生まれる条件
    ①何かにひざまずく心を持っている
    ②美の存在
    ③精神性を尊ぶ(役に立たないもの)
    ・正しい方向に間違う

  • 数学者からみた文学の世界、文学者から見た数学の世界が重なり合う。
    数列の美しさについて共感。

  • 三角形の内角の和は180度。
    平べったい三角形もとんがった三角形も…。
    そしてそれは100万年前も100万年後も変わらない。こんな真理はない。
    →「三角形の内角の和が180度だという美しさを
    どれだけ情熱的に語ってくれたかで、小学生の数学への興味は変わる」
    →本当にその通りだ。
    この本を読み終わったら数学は確実に好きになる。

    今後、友愛数や完全数を
    ユーモアを交えて日常会話に溶け込ませたい。

全265件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

お茶の水女子大学名誉教授

「2020年 『本屋を守れ 読書とは国力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

藤原正彦の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×