環境問題のウソ (ちくまプリマー新書)

著者 :
  • 筑摩書房
3.34
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本棚登録 : 316
レビュー : 50
  • Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480687302

作品紹介・あらすじ

地球温暖化、ダイオキシン、外来種…。マスコミが大騒ぎする環境問題を冷静にさぐってみると、ウソやデタラメが隠れている。科学的見地からその構造を暴く。

感想・レビュー・書評

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  • せっかく多数派に黙殺されそうな“正論”をあげて、人々を、税金の無駄遣いや非効率から救おうとする著者の方向性は正しいと思うのに、決めの箇所で「バカ」を多用するのは、何なんだろう・・

    効果とコストの比較検討問題は、特に施策選択の場面では、これから重要な要素だと思うし、それが誤った思い込みや、一部の権益のために曲げられて本来最も効率的な選択から外れているのならば、それは悲劇だし、この本の著者の説を、政府や地方自治体や他の国々も十分に斟酌考慮して、その結果、住民にとって最少経費で最大効果がもたらせるのなら、この本の存在意義も大きい。
    でも実際は、人をバカにした表現が鼻に付くこの本がそのように善意に活用されることはないだろう。

    環境問題は、身近すぎて、かえって取り組み方を見誤りやすい。
    正直、日常生活する私達も、情報量ばかり多くて、現在の方向性が正しいのかウソなのかも、判断しかねている。
    だから、もう少し優しく、丁寧に「バカ」でも納得できるように書いてよ。
    少なくとも私は、人のことを軽々しくバカと言う人間の意見は、どんな内容であっても信用できないから。
    (2009/9/12)

  • 私に環境問題を冷静に見つめ直すきっかけを作った本。ダイオキシンに関する部分だけでも読むべき!自分で調べることをしっかりしないとマスコミに踊らされてしまう。

  • ウソっていうほどのものではないですが・・。外来種だから悪いっていうわけじゃなくて、特に悪影響を与える種もいればそんなでもない種もいるとか、勘違いされがちな部分を彼の視点で書いているだけなので、「ウソを暴く!!」というほど刺激的な内容ではない。

  • 世の中の全てにまず疑問を持つべきだと改めて思わされた本。操られた情報に踊らされず、真実を見つめて正しいことに突き進まなければと。

  • 世間一般で真実と信じられていることを、まず疑うことから始めよう、的な内容。作者ならではの風刺もたっぷりきいてて、なおかつ結構目からウロコみたいな部分もあって、かなり楽しませてもらいました。

  • 勉強になりました。

  • あらら・・・滅多斬り~「地球温暖化問題のウソとホント」:「ダイオキシン問題のウソとホント」:「外来種問題のウソとホント」:「自然保護のウソとホント」~難しい数値は措いといて(そういう人が多いから騙されるのだが私もそう),役所や学者(や関連業者)が振り翳す「正義」には気をつけよう。例えば,高尾山に高速道路を通すためのトンネルを造っておいて昆虫採集を禁止するような・・・。ブラックバスは実際に見たことはないけど,醜悪なイメージが私の中で漂っている。「『正義』というのはあなたの頭を破壊する麻薬である。」はい,気をつけます。「人間は一万数千年前までは野生動物であった。」はい,そのとおりですね

  • いわゆる環境問題のウソやデタラメを暴く。
    地球温暖化、ダイオキシン騒動、外来種問題、自然保護。

    地球温暖化騒動に対するお説には全面的に賛成。
    この騒動には金儲けが絡んでいることは間違いない。CO2原因説も十分に眉唾だが、仮にCO2が原因だとしても今騒いでいる対策らしきものは焼け石に水としか思えない。

    朝日新聞の誤報に始まったダイオキシン問題は、あれほどフィーバーして今はもう昔という感じ。
    我々はだれでも一回呼吸するたびにダイオキシン分子を一億個ほど吸い込んでいるという表現はおもしろい。

    筆者は生物学者らしいので、外来種の問題はちょっと専門的かな。

    最終章の「自然保護のウソとホント」は非常に面白い。
    テレビでキャスター達がしたり顔で環境保護を力説する姿を
    見ていると、浮ついた言葉が芝居のセリフの様に感じるのは僕だけだろうかと思っていたら、どうも筆者も同意見だったらしくてうれしかった。「地球にやさしくしなくとも、自然を大切にしなくとも、地球や自然は別に何も困らない。~~人間が生態系を人間が生存できないほどに改変してしまえば、人類は絶滅してしまい、後に残った生物たちがそれなりの生態系を構成し、進化していくことになる。p123」
    ごもっともだ。世に言う環境保護、自然保護は、実は《自分たち人間に都合の良い、食うに困らない先進国の人々に心地よい》という但し書きが隠れている。
    トキやサンショウウオは守るけど、ゴキブリやインフルエンザウィルスは守りたくないんだから、人間だけのための自然保護であることは明白だ。偽善者ぶったコメントはやめろと言いたい。
    筆者がすごいのは、僕のようにマスコミ等を批判するだけでなく、あるべき自然保護の姿を提示しているところだ。人間のための環境保護でいいと割り切り、自然保護活動を市場に組み込み、儲かる商売にしろという。なるほど。寄付にたよっている間は所詮金持ち先進国の趣味みたいなもので、興味はいずれさめる(環境ホルモン騒動やUSB騒動も日本人はもうあきた)。儲かれば持続可能な環境保護が可能になるだろう。

  • 歯医者の待合室にあった。ジュニア向けの書き方で歯に衣着せぬ、という感じで痛快な面も。外来種の混在についての問題提起が目からうろこ。

  •  何事もメリットとデメリットを勘案しながら行動していこうという本。
     現在の環境問題の多くは経済的に特定の人が儲かるようにしていることが多く、違うんじゃないの? という部分が多い。
     別の視点から環境問題を見ることができる良書。

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著者プロフィール

1947年生。生物学者。早稲田大学国際教養学部教授。構造主義生物学の立場から科学論、社会評論等の執筆も行う。カミキリムシの収集家としても知られる。『ほんとうの環境白書』『不思議な生き物』『オスは生きてるムダなのか』『生物にとって時間とは何か』『初歩から学ぶ生物学』『やがて消えゆく我が身なら』など著書多数。

「2018年 『いい加減くらいが丁度いい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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