ブッダ―大人になる道 (ちくまプリマー新書)

制作 : Alubomulle Sumanasara 
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 142
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480687494

感想・レビュー・書評

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  •  堅苦しい、小難しい仏教書だと思ったら大間違い。

     著者は、長く日本に住んでいるスリランカ仏教界の長老。日本の中高生を相手にした講演と授業を本にまとめたものだそうで、「です・ます」調のわかりやすい話し言葉で書かれています。

     内容も仏教書にありがちな仏典からの引用は少なく、代わりに、仏典の中のお話をかみくだいて易しい物語として紹介しています。

     例えば、若きシッダールタ王子が生老病死の苦しみを初めて知ったとされる有名な「四門出遊」のエピソード。著者はこれを「結局はつくられた物語」と言い切り、「大事なのは物語ではなく、この物語が言わんとするポイントです」と説明しています。

     いわく、「すべての生命は老い、病み、死ぬ。俗世間にしがみついて欲におぼれて生活すると、老病死の苦しみの渦巻きにのまれる」という結論を、たとえ話にしたのが「四問出遊」だというのです。

     このように、前半はスラスラと読み進められるのですが、読み進むにつれて、徐々に抽象論が強まってきて、「???」という部分が散見されるようになります。平易な例えのつもりであろうと思われる話が、かえって意味不明に陥っているような部分も。

     聞いていた中高生は、はたしてどれくらい理解できたのだろうか…。

     もうちょっと、話を整理してまとめた方が良さそうですね。

    (2007年7月20日読了)

  • 主観ってエゴでわがままなものだったんだ…

  • 勉強になりました。

  • スマナサーラ師の著書を久しぶりに読んだ。やっぱりこの人のブッダ論はいい。例によってかなり過激だけど。平野啓一郎氏は「個人から分人へ」というスローガンのもと、「確固たる個人」とか「アイデンティティ」といった西洋のフィクションからの解放を主張しているが、これをブッダに言わせると「自分とは、その時その時の反応である」となってしまう。単純明快で、しかも正しい。これからも、スマナサーラ師の著作はときどき目を通すようにしよう。

  • 人間の苦しみは「心の問題」であること、そして一切は因縁によって成り立っていることといった、ブッダの教えの基本的な部分をわかりやすく解説されていた。一方、キリスト教を始めとする一神教に対して、信仰に導くやり方がすごく強引であり、原罪という考え方は脅しであるといった批判は、これまで一神教というものに対して漠然と感じてきた違和感をすっきりとした表現で言い表されていて、納得のいくものである。生きことは「自己責任」であり、人間関係は「生きた道場」といった著者の言葉はとても力強く、小さなことでくよくよ悩まず、すべて自分の問題として捉えた上で前向きに取り組んでいかなければならないという思いにさせてくれる。

  • めちゃめちゃ軽ーい仏教の話。
    人の主観はそれぞれである、自分の存在も含めてすべては移り変わっていく、自分から人を嫌うことはしない、などの主張が印象的です。
    相手の短所には目をつぶって長所に目をやる、ということですが、欠点に目をつぶって無関心になるのはいかがなものか、と思う。もうちょっと深いところでつながれる方法を考えていきたいと、個人的には思うけど。
    そのまんま、子ども用の本やなあと思った。

  • これが本当に仏教の書籍だろうか?後半は特に生活のための心構えを改めさせてくれます。図書館で借りて読みましたが買おうかな。

  • 人の考えていることは、ほとんど妄想でしかない。
    人は不完全なので、話半分できいていればよい。
    しかし、不完全なままでいいわけではない。
    自分の間違いを見つけて完全になることが大事。
    安全な場所(自分がいきたい場所)へ行けばよい。

  • [ 内容 ]
    ブッダが唱えた原始仏教の言葉は、合理的でとってもクール。
    日常生活に役立つアドバイスがたくさん詰まっています。
    今日から実践して充実した毎日を生きよう。

    [ 目次 ]
    第1章 ブッダ―大人になる道(仏教はカッコいいのだ 仏教は人が自由になる手助けをする ほか)
    第2章 ブッダはなぜ出家したのか(ブッダが見つめた「苦しみ」 国民の期待を一身に集めて ほか)
    第3章 ブッダ心理学、基礎の基礎―心とは何か?(仏教は「智慧を開発する道」 一人ひとり違うのにどうやって「一切を知る」の? ほか)
    第4章 世界に居場所を見つける―地球サイズの人間になろう(自分と似た人は何処にいる? 自分という「種」を社会で花開かせる ほか)

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    [ 参考となる書評 ]

  • 中高生向けにブッダの知恵を紹介した人生論。スリランカ出身の著者は最近では、著作も多いベストセラー作家だが、読んでみて納得。とにかくシンプルでわかりやすい。

    スリランカは、日本の大乗仏教とは異なるテーラワーダ仏教という宗派なのだそうで、これは、ブッダの教えを忠実に守ろうとするもの。これっていわゆる原理主義?と思って若干身構えたりしたのだけど、言っていることはきわめてシンプル。人は生まれ、老い、病み、死ぬ。同じ瞬間は二度と訪れないし、物事は決して留まらず、変化し続ける。その中でいかに一瞬を充実させて生きるか。そして因果応報。物事には原因があって結果がある。謙虚に、自分の感じ方を絶対と決して思わずに柔軟に多様性を受け入れる。

    ブッダは、戒律のようなものを示してこれをすべし、ということはいっていない。自分自身が悩み、成長し、老い、死んでいく過程をそっとサポートしてくれるような教え。これってやはり、私たちにはとても自然で馴染みの深い考え方だなと実感しました。

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著者プロフィール

スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老。1945年4月、スリランカ生まれ。スリランカ仏教界長老。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとる。1980年に来日。駒澤大学大学院博士課程を経て、現在は日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事している。朝日カルチャーセンター(東京)の講師を務めるほか、NHK教育テレビ「こころの時代」などにも出演。『くじけないこと』 (角川SSC新書)、『執着しないこと』(中経出版)、『怒らないこと』『生きる勉強』(以上、サンガ新書)など著書多数。

「2017年 『ためない生き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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