われわれはどこへ行くのか? (ちくまプリマー新書 54)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (142ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480687548

感想・レビュー・書評

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  • スケールの大きなことを考えるには、まず小さなことを一つ一つ「わかる」ことから始めなければならない。
    そもそも「わかる」と「納得する」は違う。同じようなことのように感じるけど、実は大きく異なる…

    科学は「わかる」の積み重ねであり、宗教は「納得する」の積み重ねである(・`ω・)
    本書を通じて、科学的な物の見方を学べます。

  • タイトルからは思いもつかない内容で、人間圏と生物圏の違いと関連、地球・環境との関係、人間とは何か、生物とは何か、と話は広く及ぶ。
    所有とレンタルの話、勝ち組と負け組の話は、価値観の問題。人が死んでも、地球の重さは変わらないとのは達観。地球というシステムの中でどう共生するかは考えたい。10万倍のスピードでエネルギーを消費しているのだから。経済を考える上で、エネルギー問題は外せないということ。
    しかし、問いの立て方が違うと答えは得られない、というのは確かにそうだよね。

  • 宇宙、生命の誕生、そして未来については深くは触れていない。本書が提示しているのは、人間圏という概念を用いたパラダイム転換だが、それも枠組みを示しただけで、ほんのさわりを紹介した程度。最後の締めも・・・。トピックは面白い。導入的だ。

    ・農耕牧畜を始めたとき「人間圏」はできた
    ・フロー型依存人間圏(江戸など)とストック型依存人間圏
    ・現在の人間圏では地球の時間が10万倍の速さで進む
    ・太陽が明るくなるから、5億年後には生命は消える
    ・生命とは何かには答えられない
    ・宇宙探査で一番難しいのは殺菌
    ・文明は石灰岩と大理石を使う。海の中の化学反応で豊富に生まれるから。
    ・地球環境科学・・・100年未満の現象を対象とする学問。
    ・地球の歴史は汚染の歴史。酸素。塩分。
    ・シアノバクテリアが薄く層状に群れをなしたのがストロマイトライト。この構造は38億年くらい前の地層に含まれている。
    ・宇宙が冷え、地球が冷え、「分化」が起きる。

  • 重要な本。地球環境システムの研究が必要だが、なされていない。酸素の発生など、環境汚染は物質圏の分化の必然。

  • 39130

  • タイトルの章とその前の章だけ読みました。

    それ以外は宇宙とかの話なので、よくわかんないです。

    地産地消というか、グローバル化は、止めたほうがイイって、幾つかの理由を並べてました。

    まあ、間違ってない気もする。

    あと、地球の時間を考えると、進歩のスピードが最近は早過ぎって、言ってて、興味深い。

  • 勉強になりました。

  • 地球システム論の話なのか、理解と納得の違いについての話なのかがよくわからなかった。

  • [ 内容 ]
    われわれとは何か?
    文明とは?
    環境とは?
    生命とは?
    宇宙の始まりから人類の運命まで、壮大なスケールの、地球学的人間論。

    [ 目次 ]
    第1章 われわれはどこから来たのか
    第2章 われわれはどこへ行くのか
    第3章 地球生命とアストロバイオロジー
    第4章 地球環境の歴史
    第5章 われわれの宇宙はどうやって生まれたか
    あとがきにかえて-「わかる」とはどういうことか

    [ POP ]


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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  •  前情報がなく読み始めたので、最初は哲学者の書いた本なのかと思った。

     惑星物理学を学ぶ著者の、わかりやすい世界の話し。
     当たり前だけど科学者というのは、基点となる箇所の特定から、ルールをさだめて理論を展開する、それらの厳密性に余念がないのだなと感じた。
     私自身は、わかると納得するの違い、わかっていない気がしてきた。

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著者プロフィール

1946年静岡県生まれ。
1972年東京大学博士課程修了。
複雑理工学、地球惑星科学専攻。
現在、東京大学大学院教授。
著書 『宇宙人としての生き方』
『お父さんと行く地球大冒険』(以上岩波書店)
『惑星科学入門』(講談社)
『一万年目の「人間圏」』(ワック)
『地球・宇宙・そして人間』(徳間書店)
『宇宙誌』(徳間書店)など多数。
テレビ出演・雑誌等で活躍中。

「2005年 『「人間圏」の未来』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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