民主主義という不思議な仕組み (ちくまプリマー新書)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 508
レビュー : 52
  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480687654

作品紹介・あらすじ

誰もがあたりまえだと思っている民主主義。それは、本当にいいものなのだろうか?この制度の成立過程を振り返りながら、私たちと政治との関係について考える。若い人のための政治入門。

感想・レビュー・書評

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  • 民主主義の起源、長所、欠点、ジレンマがバランス良く配置されている。政治教育の良きテキストだ。

    ・ハミルトン:新たな連邦政府によって、民衆の統治につきまとう派閥の弊害を抑制できる。
    ・日本で選挙民主主義が最も高らかに擁護されたのは、中選挙区の時代。利益集団の擁護だけで当選できた。
    ・正義のために「投票するからと言って、正義のために何かをすることではない」(ソロー『市民的抵抗の思想』)
    ・「戦争は政治の道具」であるが、逆に「政治は戦争の道具」になってしまうのが歴史の常。
    ・(経済や軍事など)力の大きさに代わって、「モデル」で勝負する構想。

  • 逗子図書館で読む。世論を元本とした部分を読みました。エリートと大衆をきれいに分けています。はたして、そうなんでしょうか。専門家の別名が、大衆ではないでしょうか。

  •  アリストテレスが唱えた六つの政治体制、王政・僭主政・貴族政・寡頭政・国政・民主制。その一つが本書で論じられている民主制である。ここで民主主義は悪い政治体制の中で最も悪くないものという評価を下されている。
     民主主義の起源は紀元前五世紀のポリスに遡る。しかし、ここでの民主主義は市民という特権階級の中での自由と平等の実現であり、今日の民主主義と比べて部分的なものであった。この民主主義の抱える自由と平等の範囲はアメリカの奴隷制でもみることができる。ポリスの時代から二十世紀以上を経たこの時代においても、民主主義はどこまでを自由と平等の枠組みに含めるかというジレンマに悩まされてきた。これは今日における参政権においてもそうであるし、市民の集合体としての民主主義は意思決定のプロセスをどう形成するかを考え、変化を続けている。

  • ずっと前から積まれていた。無味無臭で倫理の教科書みたい。特に後半。えげつなさや露悪趣味がない社会科学なんてつまんないよ。

  • 改めて考えてみれば、民主主義ってシステムにはいろいろと問題が有る。

    良くも悪くも世論が権力を補強したり、手続きが面倒だったり、結果として独裁者を生んでしまったり。

    などなど問題を含みながらも、現代において今のところ、民主主義以上のものが見つからない。要するに道半ば。未だ試行錯誤中ということ。

  • 3F開架 313.7:サ ■シラバス掲載参考図書一覧は、図書館HPから確認できます→https://www.iwate-pu.ac.jp/information/mediacenter/Curriculum.html

  • これは本当にその通りだなぁと思った。
    久々にこっち関連の本読んだから、良い頭の運動になった。

    政府は虚勢を張り、人民は卑屈不信のままに止まる。これこそが、専制政治の気概であると福沢は言います。この気風を変えることなしには「日本にはまだ政府ありて未だ国民あらずと云うも可なり」

  • 2016/07/02

  • 2015.11.23 東大生協で見つける。

  • 民主主義の仕組みを考えた本。完璧な仕組みはない。良いところ悪いところを考えるための本。

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著者プロフィール

佐々木 毅 (ささき たけし)
1942年、秋田県生まれの研究者、日本学士院会員、第27代東京大学総長、東京大学名誉教授。専攻は政治学、西洋政治思想史。
長く東京大学に勤め、論壇で活躍。東京大学総長を含む要職を歴任し、2005年に東京大学を退職。同年から2013年まで学習院大学法学部教授を務めた。
1988年『いま政治に何が可能か』で吉野作造賞、1992年『政治に何ができるか』で東畑記念賞、1999年『プラトンの呪縛』で和辻哲郎文化賞・読売論壇賞をそれぞれ受賞。2015年文化功労者に。2005年紫綬褒章、2018年瑞宝大綬章をそれぞれ受章。

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