ブッダの幸福論 (ちくまプリマー新書)

  • 筑摩書房
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本棚登録 : 139
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480687777

感想・レビュー・書評

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  • わかりやすい優しい言葉で書かれていたので読みやすかったです。この本を読んで、もっと仏教のことを知りたい!と思いました。

  • 人間の生きる際の必須行為は第一に学ぶこと第二に仕事をすること第三に社会の一員として生きていくことを挙げている。だから、「学ぶことが嫌だからしない」「仕事をすることが嫌だからしない」というのは必須行為を
    守っていないことになる。どうせやらなくてはいけないこと(必須行為)なのだから楽しくやろうと提案している点も印象に残った。その根拠に動物たちをみていると苦しいからしようといったことはプログラムされていない点つまり楽しくないのにすることは自然の法則に逆らっている点を挙げている。アランの幸福論でもご機嫌に生きることを重視していたように思う。
    ただし、世の中にあふれている学ぶことや仕事の中で何を選ぶかは選択権がある。

    仕事についての選択の考えが印象に残った。
    本書では仕事はやりがいがあるもの・したいものを選ぶのではなく、自分が能力を持っているものを選ぶと社会も自分も幸せになれるとの記述があった。
    その根拠として社会はある分野でトップレベルの能力や良い能力のある人からものを買うために、自分がいくら好きでも能力が無ければ仕事がもらえない点。自分が能力を持っている仕事をすると周りから信頼されたり、周りを喜ばせることに繋がったりするために最終的に自分が幸福になる点。好きなことがいつまでも好きとは限らない点を挙げている。また、本書では人を喜ばせないことは仕事ではなく趣味だと断言している。
    職業選択の際には自分がその仕事を行う能力をもっているかどうかで判断することもいいと思った。
    ストレングスファインダーともこの点は似ていると思う。

    初期仏教では自分の頭が悪くなることは避けるべきとされている。その一つが飲酒である。私は比較的酒好きではあるが自分で自分の頭を悪くすることは馬鹿らしいと思うようになったために断酒を始めようと思った。

    自分は社会のネットワークの一点であるから、自分のやるべきことを果たして迷惑をかけないように楽しく生きていくことが重要なのかなと思った。

    自分が何か行動を起こした際に今、なぜこういう行動をしているかということを自分に尋ねて行動し、理由がないことがあればそれをやめることで無駄な行動が省けるという考えがあった。時間を無駄にしてしまったと自己嫌悪に陥ることも多々あるので、これも実践したいと思った。

  • 生きることに意味はない人生には意味がないしっかりと生きる
    勉強すること仕事すること人との関係が生きること
    正しい生き方
    五戒、四摂事

  • 仏教的な思考の幸福論の本です。
    力みがとれました。

  • なかなか面白かったです。

  • いろいろ宗教系の本を読んではいるが、仏教がいちばんしっくりくるし納得できる。これが一神教系だとちょっとね、と思ってしまうのだが。

  • 幸福は皆が達することができるものでなければならないとか、関係を「持たない」という関係も大切とか、いろいろ私にとってヒントになることが書いてた。けどこういう本を鵜呑みにして信者にならないような知性を身に着けたい

  • 24.2.6 津島市立図書館で借用
    2.13 未読のまま返却

  • 話の進め方がうまい。
    「どうせやらなければならないのだから、楽しんでやろう」と言われたら、
    「わかってはいるけれど・・・」と抵抗する気持ちが生じるものだ。
    しかし、著者は、「人間は楽しいことしかやりたくないものだ」ということを、
    「それでは無法地帯になるのではないか」とこちらが心配になるくらい、
    とことん語る。
    そして、別の切り口から、やらなければいけない3つのこと
    (学ぶこと、働くこと、社会と関わること)について言及している。
    結果としては、「どうせやるなら楽しまなければいけない」という話になるのだが、
    なんの抵抗もなく頷けた。

  • この著者の本についての座談会に以前参加したことがあります。
    やさしい言葉で仏教について語る人だという印象ですが、この本もまた、とてもシンプルな言葉を使ってブッダの説いた道について説明しているものです。

    幸福論といっても、わかりやすくハッピーな話が載っているわけではありません。
    最低限の衣職住が満たされた、身の程内での満ち足りた状態をブッダは幸福と説いているため、資本主義社会で連想される幸福とは少し違う点がある気がします。

    あまりに簡単な言葉でさらさらと語られていくため、本当に仏教に立脚した話を聞いているのか、わからなくなってくるほど。
    頭に入りやすいですが、どれも当たり前のことを言われているようで、インパクトが強くありません。
    それだけ、日本では仏教が人格形成に取り込まれているということでしょう。

    「愛」という言葉は狭義では男女間、つまり自分のためだけのものであり、意味が曖昧であるため、「愛」よりも「慈しみ」の言葉で生きるべきとのこと。
    最終章では、誰もが一度は考えたことがある「人生に意味はあるのか?」「人間はなんのために生きているのか?」を説明しています。
    意味などないんだそうです。
    あまりに包み隠さずそう語っているので、なんだか拍子抜けしてしまう感じ。
    人は意味を探しているけれど、ないものは探しても無駄だ、とクールかつ合理的に語っています。

    仏教の諦観が、こんな形で現れ出ているとは。
    ただ、意味がないものだとつまらないから、そこに意味を付加するのがいいんじゃないか、という前向きな姿勢を促していました。

    ある意味、夢も希望もない、身も蓋もない事実が淡々と書かれているため、読み終えると「まあ、そうだよね」と多少しょんぼりしますが、人生に見えない奇跡や影を探し、過度な期待や恐れを抱くよりは、死ぬまでの時間をいかに有意義に過ごすかに心を砕くべきだという氏の教えは、全くもって納得がいくものでした。

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著者プロフィール

スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老。1945年4月、スリランカ生まれ。スリランカ仏教界長老。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとる。1980年に来日。駒澤大学大学院博士課程を経て、現在は日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事している。朝日カルチャーセンター(東京)の講師を務めるほか、NHK教育テレビ「こころの時代」などにも出演。『くじけないこと』 (角川SSC新書)、『執着しないこと』(中経出版)、『怒らないこと』『生きる勉強』(以上、サンガ新書)など著書多数。

「2017年 『ためない生き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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