地学のツボ: 地球と宇宙の不思議をさぐる (ちくまプリマー新書 101)
- 筑摩書房 (2009年2月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480688040
感想・レビュー・書評
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地学、天文、生物と理科第二分野の学者は日本語の上手い人が多いようで割とハズレがない。中でも本書は平易な言葉のみで記述してあり、難解な用語も計算式も出てこない。それでいて好奇心を刺激する。プレートテクトニス、地層=地球表面での記録、オゾン層や地球磁場の役割、地質時代、宇宙論のトピックまでが簡潔にまとめられている。同様の入門本をいくら読んでも途轍もない忘却力で忘れ去ってしまうから、いつでも新鮮なのだが、この本は忘れたころにまた再読してみたくなるかも。2009年刊にして、東北にプレート性大地震の可能性を言及し、津波が来たら遠くへ逃げるな、高い所に逃げようと教えてもいる。
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他学科の皆さん、地惑の友人たちはこういうことを勉強しています的地学入門書。
理図書 450||Ka31 11873913 -
地学としての2009年時点での最新情報。
地学は宇宙から地球まで幅広く、しかも新しい知識までちゃんと入っている。
海溝で地震が起きれば津波が起きることもちゃんと触れているが、もっと広く知られていれば、と。 -
プレートテクトニクスから、地球の生物の歴史、宇宙のできかたまで、ありとあらゆることを取り上げているので、散漫といえば散漫だが、どの話も面白かった。
自然科学はどの分野においてもまだまだ研究途上で日々新しい発見があるということがよくわかる。