あなたの勉強法はどこがいけないのか? (ちくまプリマー新書 105)
- 筑摩書房 (2009年3月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (155ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480688064
作品紹介・あらすじ
勉強ができない理由を、「能力」のせいにしていませんか?「できる」人の「知識のしくみ」が自分のものになる方法を、認知心理学から、やさしくアドバイスします。
感想・レビュー・書評
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テストの度に覚えて、終わったらすぐに忘れたり、物事を考える上で勉強で得た知識を活かせていない人を対象に、勉強をして、使える知識をどのように身につけるのかについての考えを伝授した本。
タイトルの「どこ」が指しているのは、時間やモチベーションの管理、勉強計画の立案、予習復習のタイミングetc...ではなく、勉強に対する学習者の「認識」である。例えば、勉強ができないと思っている人は、自分の素質や能力を原因と考えるが、そうでない人は、問題を解くための必要な知識が不足していると捉えているなどである。この違いによるパフォーマンスの差を認知心理学の知見をもとに考察している。
また、勉強をする際に意識すべきことも述べている。要約すると、
・具体的な局面に終始せずにそれらを関連づけて俯瞰できる、抽象的な知識の核を捉えられる様に、意識すること
・具体と抽象の往復によって相補的に理解が深化すること
とあり、良い方針となる。
勉強法で悩みがあればまずこの本を手に取って、解決策を考えると良いと思う。
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『あなたの勉強法はどこがいけないのか?』(西林克彦、2009年、ちくまプリマー新書)
いまの勉強をどうやったら将来に生かすことができるか、ということが書かれてあるのですが、数学などの解説のウェイトがけっこう大きいです。
(2009年3月23日)
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認知心理学の観点から、勉強の仕方のコツを教えてくれる本。
コツを知っていれば、もっと勉強を楽しめるかもしれない。 -
教員養成課程小学校理科・算数の学生が読むとよい。
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「あなたの勉強法はどこがいけないのか?西林克彦著」読了。何年か前に、県の優秀な高校の課題図書として、本屋にあったと思う。優秀な高校は日頃からこんな本を読むのなら差は開く一方だなのひがみもあって買っていた。今の自分に役立つかはわからないが、高校生のころ読みたかった。
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「できない」と自身の一般的な能力理解。
→ 平均とそこからの数量抽出。
「できない」理由は、公式以外の知識を知らないから。
公式の丸暗記は、長持ちしない。
→ 無意味ゆえ、パスワード化するきらいあり。
得意の袋小路。
→ イノベーションというか、空観転位というか、飛躍が必要な次元がある。
合成変量、次元のゲージ変換。鏡、精緻化という細目。
掛け算と割り算は、一当たり量が中心概念。
一当たり量で文章題を考える。 -
認知心理学の視点に立って、筆者がアドバイスをしてくれる本。
勉強ができないのは「能力」がないからではなく、知識が足りないから。わからない問いにぶつかった時は、諦めるのではなく、1度自分の知識を吟味することが大事。 -
学び知ることは喜びである