中学生からの哲学「超」入門―自分の意志を持つということ (ちくまプリマー新書)

著者 :
  • 筑摩書房
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レビュー : 53
  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480688194

作品紹介・あらすじ

自分とは何か。なぜ宗教は生まれたのか。人を殺してはいけない理由は何か。何となく幸福じゃないと感じるのはなぜなのか…。読めば聡明になる、悩みや疑問に対する哲学的考え方。

感想・レビュー・書評

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  • 人間の本質を考える方法が、哲学。人間は何のために生まれてきたのか、この問題が永遠にわからないたむ、ずっと考え続けることになる。だから、自分の意志が大事。

  • 哲学

  • 中学生が理解できる哲学の本だと思って読み始めたが時間がかかったぁ(汗)
    現代社会においては、自由すぎて何が「自由」なのか、豊すぎてどこに生きる意味があるのかも、うまくみえない。その環境で「自分の意思をもつこと」ことが、現代社会に生きる私たちにとっての最大のテーマなのだと。

  • 哲学、宗教、科学の違いと価値、自分とは何者か、生きる意味、ルールとは何かなど、自ら思考することの大切さを説いた本。中学生向けに書かれていて平易な言葉で説明されていて、なんとなく分かっていたつもりになっていた事柄が、よりよく理解できたと思う。資本主義、宗教、科学のバランスが、最近なぜ崩れつつあるかということも、本書の説明で納得。「欲望はいつも必ず向こうからやってくる」「宗教最大のライバルは資本主義」「一般欲望だけでなく、固有欲望を持つことのススメ」

  • とっつきにくい哲学をわかりやすく書いた本。著者によれば哲学も宗教の科学の違いは世界の説明の方式。その中で哲学は人々の異なる信念や価値観の中から共通項を取り出すような考えだと述べる。違う言葉でいえば、自己を押し付けるのではなく自己と他者と相互承認のうえに哲学は成り立つ。
    自分自身について自分で深く考える方法が哲学のエッセンスとも説く。各々は・・したい や ・・になりたい といった欲望を持つが、それは各々の自己ルールによって規定されている。自分の欲望や自己ルールを省みることが自分の意志を持つということである。

  • 語り口は軽妙だけれど、本当に理解するのには、ある程度の哲学的な問題意識と素養が必要。

    フーコーやレヴィナス、分析哲学への批判は、なるほどと思える。哲学と宗教の違い、科学との親近性も面白い。

    アーサー王伝説から自分の意志を持つことの重要性、そして最後のファンタジーと論としては面白いが、どこまでアクチュアルたりうるか疑問だ。

    ・人間は希望や目標が強く明確になるほど、意味と価値の秩序がしっかりし、そのことが時間のリアリティをますます濃くする。
    ・宗教には「ここに何かほんとうのものがある」という人々の信憑を土台にした「真理を求めるゲーム」という性格がある。哲学は、むしろ「普遍性を求めるゲーム」。
    ・宗教は、それが大きくなればなるほど、できるだけ重々しい「権威」づけを行い、この権威をみんなで厳かに守る「権威のゲーム」になる傾向をもっている。
    ・ルソー:財の蓄積のないところでは、戦争の理由がないはずだ

  • 著者がどのようにして哲学の道に入っていくことになったのかを振り返りつつ、著者自身の哲学をわかりやすい言葉で語っています。

    著者は、現象学を独自に受け継いだ「欲望論」ないし「エロス論」と呼ばれる立場を標榜しています。本書の後半では欲望論の観点から、われわれがこの社会のなかで「幸福」を追求することの意味について解き明かそうとしています。とくに、自己自身の欲望のあり方と社会のルールを編みなおしていく可能性を示すことに、著者の努力が傾けられているように思います。

    ただ個人的には、著者やその盟友の西研らが、ここで語られているような考え方を「元気の出る思想」として提出していることには、おめでたさを感じてしまいます。むしろそのような仕方で自己と社会に関する理解を編みなおしていかなければならないことに倦怠感を覚えてしまいますし、それが現代思想の流行を支えた心情的な背景になっていたような気がするのですが。

    ところで、著者は『現代思想の冒険』や『言語的思考へ』(ともにちくま学芸文庫)などでくり返し現代思想への批判をおこなっていますが、本書でも随所に現代思想に対する不満が述べられています。ただ、個人的には著者の現代思想批判には納得できないところがあると感じています。本書ではレヴィナスやその影響のもとにある他者論について、「まずいちばん注意すべきは、哲学的な装いをとっているものの、この「他者」の考えの核にあるのは、不遇な立場にある他者へ憐憫、道場、そして利他的なものを生活の基本にしようという、古くからの人間観だということです」と述べ、またそうした他者論を一種の「ロマン的思想」と特徴づけています。しかし、レヴィナスをはじめとする現代思想の他者論は、まさにそうした他者の理解を批判するというモティーフをもっていたのではなかったかと思います。

    おそらく著者自身も、その程度のことは十分に承知しているはずです。そのうえで、著者自身の欲望論の観点から、現代思想の他者論を導いている「本質」を観取した結果、それは一種のロマン主義にほかならないと結論づけているのだろうと思われます。

  • 分かり易く、読みやすく、面白い内容だと思います
    が、この内容が中学生から読めるかというと。。。
    そんな中学生がいたら驚異的だと思いました。
    息子が読めたらかっこいいなあと思いますが。

    フッサールやハイデッカーの現象学の立場から
    近代以前の神学・近代哲学・ポストモダン・現代哲学
    までの流れや、宗教と科学と哲学の整理。
    自己欲望と自己ルール、一般欲望。
    自分の意思を持つことの重要性。他者とのかかわり
    、形而上学の扱い。。。
    それぞれ分かり易く書かれてあります。ただ、大人が
    読んでも何度も読み返すか、そういう話に接し
    続けないとなかなか腹には落ちないのではと思います。

  • ガウェインの結婚
    アキレスと亀

  • 自分の意志を持つとは

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著者プロフィール

1947年生まれ。哲学者。早稲田大学政治経済学部卒業。現在、早稲田大学国際教養学部教授。主な著書に、『プラトン入門』、『言語的思考へ』、『人間的自由の条件』、『完全解読 カント『純粋理性批判』』、『完全解読 フッサール『現象学の理念』』ほか多数。

「2017年 『ハイデガー入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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