社会学にできること (ちくまプリマー新書 122)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480688231

感想・レビュー・書評

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  • 2020年に再読する。

  • (参考文献)
    1.社会学の入り口に
    ・子どもが減って何が悪いか! 赤川 あだ
    ・社会学 長谷川公一他 けあだ
    ・[[『ジンメル・つながりの哲学』>>https://takatakos.blogspot.com/2009/12/20034_08.html]] 菅野
    ・愛の本 菅野
    ・友だち幻想 菅野 あだ
    ・実存からの冒険 西 しだこ
    ・社会学になにができるか 奥村編 だこ
    ・ブリッジブック社会学 玉野 けだ
    ・現象学入門 竹田 けしだこ
    ・社会認識の歩み 内田 あし

    2.やや専門的な著書・研究書
    ・ジンメル社会学を学ぶ人のために 早川 けだ
    ・マルクス社会理論の研究 細谷 だこ
    ・ヴェーバー社会理論のダイナミクス 松井
    ・哲学的思考 西 けし
    ・意味とシステム 佐藤
    ・人間的自由の条件 竹田 だこ

    3.古典社会学・近代思想関連
    ・自殺論 デュルケム あだ
    ・社会学的方法の基準 デュルケム
    ・精神現象学 ヘーゲル けだ
    ・資本論 マルクス 大月書店
    ・ドイツ・イデオロギー 岩波文庫 だこ
    ・人間不平等起源論 ルソー 光文社 け
    ・社会契約論 ルソー 光文社 けあ
    ・社会学 ジンメル こ
    ・社会学の根本問題 ジンメル あだ
    ・社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」 ヴェーバー(「政治・社会論集」河出書房に所収) あだ
    ・プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 ヴェーバー 岩波文庫 あだ
    ・社会学・経済学における「価値自由」の意味 ヴェーバー

    4.現代社会学・現代思想関連
    ・言葉と物 フーコー しだ
    ・コミュニケーション的行為の理論 ハーバーマス だ
    ・社会システム理論 ルーマン だこ

  • 社会

  • 社会学というのは全く専門外であるが、図書館で目につたので読んでみた。専門的な議論(社会学をやってる人には基本的なことなのだろうけど)は理解が難しかったが、考え方などは、なるほどと思う点もあった。

    ・社会とのつながりとはなにか。→見知らぬ人々との共存感覚
    ・肯定的に語ることの大切さ
    ・自分と他者、自分と社会とはどのように関わっているか、また関わっていくかの見取り図を形作っていく必要がある。そのプロセスを助けるのが社会学

    「教養」とは
    ・他社の価値観を受け止め、理解しようとする開けた感覚をもっているか?
    ・自分のなかの価値観をいったん耕して風通しをよくしたうえで、あらためて自分の物にしているか?

    ・主観客観一致の難問

  • ジンメル読んでみたい。

  •  私たちは、既にある社会に、後から参加したプレイヤーだ。
     だから、私たちは、既にある社会に、適応しなければならない。
     学校は、存続しなければならないという使命をもつ社会に参加する
     プレイヤーを養成するための期間だ。

     私たちの中には、自分の意思で自分の人生を選びとれると思っている
     人もいるかもしれないが、選べる人生も、私たちが参加する社会に
     適応する方法の中から選ぶか、新たに創造するしかない。

     社会に参加する一人ひとりが、そのような宿命を背負っているという
     事実を認めれば、世の中はもう少し良くなるかもしれない。

  • [ 内容 ]
    社会学という学問には、いったい何ができるのだろうか?
    科学的・客観的に社会をとらえるだけなのだろうか。
    “いま・ここ”の現実を生きるわたしたちにとって、自分と社会をつなげて考える知的見取り図を提示する。

    [ 目次 ]
    第1章 社会学って何のためのもの?
    第2章 古典社会学の系譜
    第3章 現代社会学の理論(社会学の理論はどのように形づくられたのか;ローティやルーマンが考えたこと;ハーバーマスとポスト・モダン思潮)
    第4章 実存の社会学をめざして

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 最初の方が特によかった。二人の著者の問題意識と、この本でやりたいことに共感。

  • 菅野仁と西研の対談ということでわりと期待して読んだ。「社会学ってそもそも何をしようとした学問だろう?」という観点から、その黎明期のジンメルやデュルケームの業績を振り返ったり、それ以前のルソーらの社会思想をとりあげたりしていて、社会学の成立史に関していい勉強になる。で、対談ではそこから現在の社会学のあり方への批判と提言につなげていく。「社会の構造を分析するだけでなく、個人の実存と社会を繋げるための学問」という提言には、なるほど、菅野仁って「ジンメル つながりの哲学」以来こういうことがやりたかったんだよねと改めて納得した。

    対談なので読みやすくはあるのだが、著名な社会学者の業績をある程度知っていることが前提の本で、本当の初学者には向かない。「鋭い切り口で社会の隠れた構造を解明する」快感に目覚めてしまった社会学部の学生さんあたりが、改めて自分の足もとを見つめ直すのに最適な本かも。

  • 1.社会学は一人ひとりの幸福のデザインに役立つ。
    2.社会学は社会の配慮の知的技術として役立つ。

    人間と社会を対象とする学問である人間科学には、内の思考と外の思考というべき2つの発想の方向がある。
    社会科学でまず発達したのは経済学。
    社会学は自由で対等な自分たち(市民)がこの社会を作り、担っていくのだ、だから社会が問題を抱えているなら自分たちで社会の在り方を変えていこうとしたもの。

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著者プロフィール

哲学者。京都精華大学社会メディア学科助教授。哲学者らしからぬ軽い風貌と語り口で若いファンを多くもつ。「普通の人々の心に届く新しい哲学を構築するのは彼しかいない」といわれる期待の学者。著書は、『哲学的思考』(筑摩書房)、『実存からの冒険』(ちくま学芸文庫)、『ヘーゲル・大人のなりかた』『哲学のモノサシ』(NHK出版)、『哲学は何の役に立つのか』(洋泉社新書y、佐藤幹夫との共著)など多数。現在、『哲学のモノサシ』シリーズを執筆中。

・もう一つのプロフィール……
だれに聞いても「怒った顔をみたことがない」という温厚な哲学者。学生からの人気はピカイチ。天才的頭脳の持ち主にしては「ちょっと軟弱」「貫禄がない」との評もあるが本人は全然気にしていないようだ。

「2004年 『不美人論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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