社会学にできること (ちくまプリマー新書 122)

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  • 筑摩書房
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480688231

感想・レビュー・書評

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  • 社会学というのは全く専門外であるが、図書館で目につたので読んでみた。専門的な議論(社会学をやってる人には基本的なことなのだろうけど)は理解が難しかったが、考え方などは、なるほどと思う点もあった。

    ・社会とのつながりとはなにか。→見知らぬ人々との共存感覚
    ・肯定的に語ることの大切さ
    ・自分と他者、自分と社会とはどのように関わっているか、また関わっていくかの見取り図を形作っていく必要がある。そのプロセスを助けるのが社会学

    「教養」とは
    ・他社の価値観を受け止め、理解しようとする開けた感覚をもっているか?
    ・自分のなかの価値観をいったん耕して風通しをよくしたうえで、あらためて自分の物にしているか?

    ・主観客観一致の難問

  • ジンメル読んでみたい。

  •  私たちは、既にある社会に、後から参加したプレイヤーだ。
     だから、私たちは、既にある社会に、適応しなければならない。
     学校は、存続しなければならないという使命をもつ社会に参加する
     プレイヤーを養成するための期間だ。

     私たちの中には、自分の意思で自分の人生を選びとれると思っている
     人もいるかもしれないが、選べる人生も、私たちが参加する社会に
     適応する方法の中から選ぶか、新たに創造するしかない。

     社会に参加する一人ひとりが、そのような宿命を背負っているという
     事実を認めれば、世の中はもう少し良くなるかもしれない。

著者プロフィール

哲学者。京都精華大学社会メディア学科助教授。哲学者らしからぬ軽い風貌と語り口で若いファンを多くもつ。「普通の人々の心に届く新しい哲学を構築するのは彼しかいない」といわれる期待の学者。著書は、『哲学的思考』(筑摩書房)、『実存からの冒険』(ちくま学芸文庫)、『ヘーゲル・大人のなりかた』『哲学のモノサシ』(NHK出版)、『哲学は何の役に立つのか』(洋泉社新書y、佐藤幹夫との共著)など多数。現在、『哲学のモノサシ』シリーズを執筆中。

・もう一つのプロフィール……
だれに聞いても「怒った顔をみたことがない」という温厚な哲学者。学生からの人気はピカイチ。天才的頭脳の持ち主にしては「ちょっと軟弱」「貫禄がない」との評もあるが本人は全然気にしていないようだ。

「2004年 『不美人論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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