女子校育ち (ちくまプリマー新書)

著者 :
  • 筑摩書房
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レビュー : 236
  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480688583

作品紹介・あらすじ

女子一〇〇%の濃密ワールドで洗礼を受けた彼女たちは、卒業後も独特のオーラを発し続ける。インタビュー、座談会、同窓会や文化祭潜入などもまじえ、知られざる生態をつまびらかにする。

感想・レビュー・書評

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  • 中高6年間を女子校で過ごし、大学でも(共学ではあるけど)その頃のメンバーと集まることが多かった。

    思春期の多感な時期に、ほとんど異性と交流も持たず(合コンはあったが)伸び伸びと自由に過ごした結果、女子校出身者たちは対異性免疫の低さから、様々な失敗を繰り返してきた…。

    自身も女子学院出身のなめ子氏いわく、「女子校出身者は男を見る目がない」。純粋培養ゆえ男性というものを知らなすぎたり、逆に野獣のように恐れてみたりと、警戒も度が過ぎる。

    社会に出てから思うのだ…。どうも、年齢と恋愛経験値の釣り合いがとれない自分に気付く度。女子力の低さにがっかりされる度。あの日に、あの女ばかりの学生生活に帰りたいと…。

    ページェント(クリスマス礼拝)や文化祭の懐かしさ!合唱!球技大会!創作ダンス!

    本書で取り上げられているのは都内の女子校ばかりなので、関西出身者としては関西版の女子校分類も読んでみたいなぁ。

  • 私も中高女子校なので、面白そうと思い読んでみた。内容は東京都内の女子校を中心に書かれている為、地方のミッション系女子校に通った私としてはなかなか共感できない部分もあったが概ね楽しく読めた。ここに書かれている事は一部の意見でしかないと思うし、若干過剰に書かれている感じはした。
    私自身は思春期の多感な時期を女子校(我が母校に限るが…)で過ごせて良かったと今でも思う。

  • 課題のために寄った図書館でなぜかふと手にとってしまった一冊です。文春で文章を拝見することは何度かありましたが、辛酸さんの著書を読んだのは初めてでした。女子校でのエピソードを赤裸々に語る内容なのですが、「あるある!」と共感できるものから「え、そんなのありえない」と驚いてしまうものまで…やはりここで語られている女子校のほとんどが名門で偏差値も高い女子校だから普通の女子校出身だとそもそも違ってくる部分も多いのでしょうか。中でも衝撃を受けたのが修学旅行かなんかでお酒を持ち寄った際に辛酸さんが酔っ払って先生たちの前で踊りを披露したというエピソードです。かたや我が校はお酒なんてもってのほか、修学旅行でカップラーメンを持ち込んだ生徒がいただけで学年主任に怒られていました。違いはあれど、「今となっては良い思い出」であるのと、基本的に守られた空間である点では女子校というのはどこも似たようなものなのかもしれません。

  • 辛酸なめ子さんご自身は女子学院中学・高校のご出身とか。

    僕の中では娘を女子校に通わせたいという想いが日増しに強くなっているため、そのイメージを確実なものとするために、女子中/女子高毎の校風や気質が紹介されている本書を手に取ってみました。

    女子校タイプ別図鑑では、お勉強系の最高峰である桜蔭から深窓お嬢様系の学習院、聖心まで、マッピング、分類されており、例えも面白く、なるほどと思いました。

    学業面や情緒面のみならず、恋愛、事件、性、いじめ など軽妙なタッチで語られます。

    若干、性や下ねた系の話が多いように感じましたが、それが女子校の実態なのかも知れません。(笑)

    でも、こういう本は真面目に読むのではなくて、イメージや妄想を膨らませるための復読本として気軽に読むのに最適です。

  • 3年間しか女子校に在籍しなかったからか、この本に出てくるような濃密な女子校ワールドの味はよくわからずに卒業してしまいました。
    いや、正しくは周囲を冷静に観察できないままにというべきなのかもですが…。
    浅いレベルの「女子校あるある」(牛歩的着替えで男性教師へ反抗、暑い時期はかなり酷い格好で授業をきく、等々)は共感できたけど、もっと深い”一種の闇”のようなエピソードは読んでいてちょっと気後れ気味に。
    でも確かに中学や小学校から上がってきた友だちの話を思い返すと当てはまるようなこともチラホラ…。
    さらにインタビュー記事に出てくる方々のお話(男子校出身の方のも含めて)もやや別次元のことのように思えたり。3年間が短かったのか、わたしが鈍感すぎたのか…。
    自分の高校時代と重ねあわせてちょいちょい「???」となりつつも、なめ子さんの軽い毒をまぶした面白誇張表現がさく裂していてテンポよく読めました。

  • 男女比率が1:9の”ほぼ”女子校に通っていたので、共感する点が多々あって面白かった。

  • 文字通り、女子校出身の筆者が、女子校の悲哀等を交えて書いた一冊。

    男が思い描く「女の花園」的目線を打ち砕く弱冠スノッブな筆調なのは当然として、自分の生涯知りうることのない世界なので、色々と参考になった。

  • 母娘三代女子校育ちの著者が女子高生の喜怒哀楽、社会的イメージを実体験と多くの人たちへのインタビューをもとに構成したもの。
    男子校のイメージって総じて「ムサい」ってとこで落ち着くだろうけど、女子校は「華やか」と「ドロドロしてそう」の2つに分かれるのが定番だと思う。そして、本書を読んでも思ったのだけど、女子校育ちの人たちは、それなりに女子校でよかったと言ってるにも関わらず、それ以外の人たちが偏見的に女子校をマイナスイメージで捉えているみたい。知りもしないで悪いイメージをもたれているという点では、女子校って北朝鮮みたいなものだろうか。
    そういうマイナス視点から見ると、女子校育ちって、自立心が強いんだけど、真面目で融通が利かなくて、どこか社会からずれてしまっているということになるんだけど、そここそが女子校育ちの価値あるところだと思う。女子校育ちの女たちがもつ、男たちを必要としなかったり駆逐しかねないパワーを恐れるからこそ男たちは、そして自分たちが男社会に飼い慣らされてしまった負け犬であることを認めたくない女たちは、女子校育ちを色眼鏡で見るのでしょう。

  • 女子校出身者だけでなく、男子校出身者、女子校男性教諭などへのインタビューがあって面白かった。
    でも、共学だったけど、「男子をめぐって女子同士ライバル関係」なんてなかったし、共学出身女子のみんながみんな、「男性にモテたいというのが仕事の原動力」なわけじゃない。
    そんな人は女子校にだっていると思う。
    要するに、違いは偏差値が高いか低いかによって生じてるだけなのでは。
    この本に書かれている女子校は、今30代くらいの人が高校だった頃の女子校だと思う。
    だから、今の30代女性を知る上では面白い本かなぁと思った。

  • 女子大出身なので、気になって手に取った。
    この本はどうやら中高6年を女子校で過ごした人達の生態を解き明かそうという本。
    なんとなく不思議だった中高付属の子達のことが少しだけわかった気がした。

    なんというか、これを読んでやっぱり女子校じゃなくて良かったと思ってしまったのは、いじめの項とか、男性恐怖症になる感じとか、逆に女尊男卑になってしまうとか、その辺り。

    みんながみんなじゃないと思うけど、外の世界を知らないまま傍若無人キャラになったり、男を軽んじ、バカにする発言をしたり、自分はできもしないのに相手には高い理想を押し付けたり、、思い浮かぶ友達がいないこともない。。

    そのかわり、女子同士の結束力の固さや、女子に好かれるキャラとかは、人生においてはかなり宝なんだろうなと。

    女子校と共学、どっちがいいとか判断できないですよね。その人の気質に合うかどうかなんだろうなというところです。
    まぁ、中学受験となれば本人の意志より親の意見で決まっちゃうんだろうなとも。

    なかなか面白い本でした。

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著者プロフィール

漫画家、コラムニスト

「2019年 『タピオカミルクティーで死にかけた土曜日の午後』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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