平安文学でわかる恋の法則 (ちくまプリマー新書)

著者 :
  • 筑摩書房
3.22
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本棚登録 : 104
感想 : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480688705

作品紹介・あらすじ

告白されても、すぐに好きって言っちゃいけない?切ない恋にあっさり死んじゃう?複数の妻に通い婚?老いも若きも波瀾万丈、深くて切ない平安文学案内。

感想・レビュー・書評

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  • 古典文学を並べてみて、その共通点や相違点などから当時の暮らしが読み取れる。そこから逆にそれぞれの作品にも興味が湧く、という良い循環が生まれそう。「人笑へ」「人笑われ」の言葉に表れているように、平安時代に人の評価が重要だという感覚は今も変わってないのかも。物語は少なからず何らかの思惑があって書かれているわけで、どの立場で書かれた物語なのかによって結末が異なる例が興味深い。今の時代に漫画や小説を読んで、別の世界や違う人生を体験したりするのと同様に、平安時代の人たちも物語で読むことで現実を一旦離れることを楽しんでいたと思うと親近感が湧く。とりあえず巻末にある「もっと知りたい人のための入門書」のどれかを読んでみようと思う。

  • 古典常識を易しい言葉で解説しています。
    たくさんの妻妾がいるこの時代を感情的に理解できなかったのが、氷解するように納得できました。
    なるほど〜。

  • 古典文学には、パターンがあり、それを知ることが大切、というスタンスで書かれた本。
    六条の御息所の生霊・死霊は、当時の読者には新鮮だったのでは、という指摘はおもしろかった。
    当時怨霊は政治にかかわって出るとされていたので、恋愛がもとになっているという点で斬新だと。
    筒井筒の、幼馴染の女のもとに男が帰っていくのは、たぶん同居している妻だから、とかも。
    新しい研究成果や、筆者の独自の見解も盛り込まれているらしい。
    そういう本が、もっと増えてくれればな…。

  • 2014年5月に実施した学生選書企画で学生の皆さんによって選ばれ購入した本です。
    通常の配架場所: 1階文庫本コーナー
    請求記号: 910.23//Ta29

    【選書理由・おすすめコメント】
    恋という概念は平安の世からあった。昔と今の感覚の違いを楽しんで下さい。
    (薬学科5年)

  • タイトルに「恋の法則」と、書いてありますがそれだけではありません。
    文章も面白く、現代の私たちの生活を通して昔の文化や価値観を説明しています。
    古典に少し興味がある高校生にピッタリだと思います!

  • とても分かりやすく面白かった。

    物語の説明など丁寧にしてあるので、あまり古文の知識がなくても、読めるのがいいと思いました。

  • 高校生向け?に書かれた新書なので、わかりやすいことこの上なし。
    ちょっと通俗的な部分もあるけれど、とりあえず彼らが古典を読むきっかけとしてはかなり面白いのでは…。自分にとっては、そんなに目新しい話題は多くないものの、改めて頭の中が整理できてすっきりしたー!

  • 様々な古典文学から、平安時代の恋愛事情について解説した本。
    中高生向けとなっているが、実際は高校生から(本文に「高校生の皆さんは~」と出ている)。

    個人的に納得できない話もあったけれど、全体的には読みやすく、また優しく書かれている。
    ある程度、作品のストーリーや登場人物・歴史的観点などの知識があった方がより楽しめるだろうが、「古典」に興味を持った人にはよい1冊かと。

  • ちくまプリマー新書は表紙がかわいいのでよく手にとってしまう。平安時代の人間関係のマナーが分かる良書。この本を読むと、源氏物語のあの場面で、なぜ女性が「馬鹿にしないでよ!」と思っているかとか、なぜお父さんがラブレターの代筆をしてるのかとかが良く分かる。

    平安時代の恋は、短歌を交わす。最初は代筆、何度かやりとりをして周囲の諒解を得られたら、ようやく本人の直筆が届くという。最初から直筆だと「安売り」しているように見えるから、だとか。

    女性は同じく「安売り厳禁」の法則から、男性に顔を見せない。風が吹いて隙間から顔が見えてしまうなんていう不祥事があったならもう大変。女性はスカートめくりをされたかのように、「恥」に身を震わせる。

    この1000年、「をかし」が「趣がある」から「面白い」に変ってしまう程、言葉は変化した。文化も、「安売り厳禁」から、女性から家に押し掛けたり、電車で平然とお化粧したりしてしまうくらい、「大安売り」に変化した。本当の「大和撫子」たるものを知る上でも勉強になる一冊。

  • 面白かったです。

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著者プロフィール

昭和39年兵庫県生。東京大学文学部卒。東京大学大学院博士課程修了。博士(文学)。現在、東京大学教授。著書に、『源氏物語の思考』(風間書房・平成14年)、『女から詠む歌 源氏物語の贈答歌』(青簡舎・平成20年)、『源氏物語再考 長編化の方法と物語の深化』(岩波書店・平成29年)など。


「2019年 『和歌文学大系50 物語二百番歌合/風葉和歌集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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