虹の西洋美術史 (ちくまプリマー新書)

著者 :
  • 筑摩書房
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レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480688910

作品紹介・あらすじ

夢の架け橋?希望の予兆?それとも、はかなさや空しさの象徴か。人は虹を見て、何を考え、想像したか。絵に描かれた数々の虹の意味を読み解く、西洋美術史の入門書。

感想・レビュー・書評

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  • ノアの方舟、ギリシャ神話の女神、権力の象徴、プリズム、滝に架かる虹など、古くから神話や宗教の題材として描かれてきた虹をテーマに、虹が登場するさまざまな西洋の絵画作品を読み解いてゆく。なかでも、「虹を何色で描くか」という話題は、時代ごとに思想や科学からの影響を受けて変化していることが興味深かったし、自画像の中の画家のパレットというだけでもひとつのテーマになり、いろいろな発見があるものだ、とおもしろかった。
    口絵は可能な限りカラーでいれられているが、やはり新書という性格上、モノクロの図版も多くサイズも小さいのが惜しい。絵の隅々まで読みとるような解説を読みながら、できるだけ大きな絵で自分の目で確かめられたらなぁ、という欲求不満が常にあった。でも、一見あまり興味を持てない絵でも、人物や背景など解説を読むにつれてとてもおもしろくみられるようになるもので、その意味では楽しい一冊だった。

  • 面白かったです!

  • 西洋美術で虹を描いた絵画を取り上げ、ギリシャ神話、旧約聖書、新約聖書において虹がを象徴していたもの、17世紀以降の風景画での虹の扱い等数々の興味深いトピックを紹介している。更に、ニュートンが発見した光のスペクトルによる虹の7色説とそれに反対する3色説の争いも面白い。虹が描かれた西洋美術とニュートン以降の光と色彩の科学の歴史だけで本1冊が書けるとは驚いた。

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著者プロフィール

1954年広島県生まれ。1978年京都大学文学部卒業、1985年同大学大学院博士課程修了、岡山大学助教授を経て、現在京都大学大学院人間・環境学研究科教授。西洋美術史・思想史専攻。『モランディとその時代』で吉田秀和賞『フロイトのイタリア』で読売文学賞受賞。『処女懐胎』『マグダラのマリア』『キリストの身体』『アダムとイブ』『グランドツアー』『デスマスク』ほか著作多数。

「2018年 『映画と芸術と生と』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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