ぼくらの中の発達障害 (ちくまプリマー新書)

著者 :
  • 筑摩書房
4.09
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本棚登録 : 229
レビュー : 35
  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480688927

作品紹介・あらすじ

人とのやり取りが苦手だったり、こだわりが強かったり、発達障害とは病気なのだろうか?その原因や特徴、対処法などをよく知れば、誰のうちにもそれらがあることに気づくだろう。

感想・レビュー・書評

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  • 優しい気持ちで読み進められる本でした。
    著者が出会った人々とのエピソードと、それにまつわる著者の考え、思いが
    読みやすい言葉で、でも、わかりやすく、しっくりとくる言葉で
    書かれていました。

    発達障害の人、ではなく、その人個人として向き合っていくことについて、
    著者の姿勢が伝わってくるし、自分もこうありたいなぁ、と思いました。

    当事者向けの章も含め、今の自分にしっくりきたので☆は5つ。

  • 発達障害の当事者のみならず周囲の人も読むべき本。
    この本を読むと,いわゆる定型発達と呼ばれる人を含め誰もがその内に発達障害の特性を秘めていることがよく分かる。それぞれの「文化」が違うという表現をはじめ,大いに納得させられる中立的な見方を知ることができる。

  • ずっと何年も積ん読だったがやっと読んだ。
    でもここまでの間に、本作に書かれている情報はとうの昔にあちこちで学んでしまっていて、やっぱり勧められたあの時に読んでおくべきだったなーと少々後悔。ちょっと遅きに失した。
    ただこれはすでに専門職として仕事をしている身としては、の話で、発達障害者児に関わる人(もちろん当事者も)は読んで損はない。
    青木先生の著作はどれも、豊富な臨床経験から、理論に片寄らない、とても普段の暮らしに役立つ考え方満載。

    本作は発達障害と診断されて間もない当事者、その家族、支援者には特におすすめします。

  • いろいろな病名があるなぁ

  • 著者は臨床精神医学、特に精神療法、思春期、青年期が専門の精神科医。「はじめに」に、この本を発達障害に興味を持っている人、まわりにそうかもしれない人がいる人(意訳)、自分がそうかもしれないと思っている人(意訳)に読んでほしいと書いてあるが、いちいち当てはまるので一気に読みました。
    社会(や自分の中)に感じる違和感や辛さへの温かい理解と、いわゆるフツーの人(著者は定型発達と名付けている)とは違うところの強みみたいなものを、これもまた温かく理解していく眼差しがやさしかったです。

  • この本は2012年に出版された.DSM-5でASDの概念が具体的に提唱されたのは2013年である.本の中ではそれほど頻繁にASDという単語は出ないが,シェーマは明らかにASDが意識されている.原液精神科医であれば,学問的な潮流も理解しているだろうから,ASDが(DSM-5で提唱される前でも)すでに知っている可能性はある.ただ,この本が刊行された時点では先進的な内容であったのだろうか.タイトルの「ぼくらの中の」とあるとおり,定型発達と神経発達症の境目は不明瞭で,定型発達の中に「発達障害傾向」と言える特徴は兼ね備えられている.それでもなお,筆者は「わたしとあなたは違う」「あなたの苦しみは,誰にもわからないくらいつらいものだったね」という,乗り越えられない壁を意識しながら,患者に寄り添う姿勢を見せているように思われた.そういう素直な,わかったつもりでない姿勢が,患者を救うのかなあと思った.

  • フライを取れなかった野球の話がめっちゃ良かった

  • 久々のこういう関連の本での良書だと思いました。
    私の息子は「広汎性発達障害」と言われています。
    でも親バカですが、とても素直でかしこく、やさしく
    人の痛みもわかっている気がするような、とてもいい
    子どもです。
    この本は、自閉症や発達障害の人の立場で書かれてあって
    とても参考になると思います。
    本人にもぜひ読んでもらいたいと思います。
    この本にも書かれてある通り、連続性(誰もが程度の差はあっても同様の悩みや感覚を持っている)と異質さ(その特性で生きづらくなった時はどうしようもなく深い痛手になること)の双方を持っている特性だと思います。自分にも”社会性の障害””コミュニケーションの障害””こだわり”が少なからずあるような気がします。
    いつも思うのは3つ。
    こういう特性を持っている人・子どもはとても、がんばっていて、とてもいい子が多く、魅力のある人が多いと思います。
    また、これらの特性に対する対応、接し方などは、障害のある人に対してだけではなく、すべてにおいて有用な対応だとおもうこと。
    さらに、自閉症や発達障害だけではなく、障害のある人はこの社会に対してのセンサーの役割を果たしているのではないかということ。

    この本からの引用
    ”人に対して内面を隠すという「自閉」は定型発達と呼ばれる人の中にあるものであり、逆に広汎性発達障害で、「自閉」を持つといわれる人の中にこそ、内面を隠さず人と繋がり情報を伝達する可能性がある”

  • 心理の先生からのおすすめ本。

    人の精神や発達は、スペクトラムだとしみじみ感じる。
    閉鎖病棟で過ごしている方々も病名がついて分類されてはいるけれど、精神のひとつの過程なのね。
    境目なんてあってないようなもの。

    ○か×かで判断が求められることが多いし、必要な時もあるけれど、この世のほとんどが分けられないものばかり。

    …と、発達と関係ないことも いろいろ考えちゃった本。
    ごちゃごちゃぐだぐだ考えさせてくれる こういう本は、私にとって良本。

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    (ちくまプリマー新書 189)

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著者プロフィール

川崎医科大学精神科学教室教授

「2018年 『精神科臨床を学ぶ 症例集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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