ソーシャルワーカーという仕事 (ちくまプリマー新書)

著者 :
  • 筑摩書房
3.65
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本棚登録 : 218
レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480688941

作品紹介・あらすじ

ソーシャルワーカーは、社会の中の居場所を見失った人を、支え育てて、暮らしてゆく環境を整える仕事。困っている事情、家族関係や社会関係は多岐にわたるので、具体的な行動はさまざまですが、でも大切なことはひとつです。今後ますます必要とされるこの仕事に、ほんとうに大切なこと、教えます。

感想・レビュー・書評

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  • カウンセラー仲間が貸してくれた本。援助の仕事の必要性が優しく説かれています。この本のおかげで、精神保健福祉士の勉強を始めました。

  • とても良かった。ソーシャルワーカーが大切にしなければならない理想が描かれていると思った。今後私はソーシャルワーカーを目指し、福祉に関わっていくと思うが、道に迷ってしまったときはこの本に帰ってきたい。今はまだこの本の言葉に涙してしまう。

  • ソーシャルワーカーという職業が気になって読んでみた。サラッと読めて、さらにどのような仕事をしているのか実体験も豊富に語られるので、イメージがつきやすい。

  • 事例を通して紹介されている、ソーシャルワーカーとしてのかかわり方が印象的でした。

    ホームレスの方へのお声かけのエピソード、知的障害のある方の放火事案へのソーシャルワーカーとしてのかかわりのエピソードなど、どのエピソードもソーシャルワーカーとして深く考えさせられる内容でした。

    終盤で伝えられている、ソーシャルワーカーは、絶望の中にも希望を、真っ暗闇の中でも一筋の光を見出していく手立てを講ずること、という部分が胸に刺さりました。
    プロとしてのあり方を、突きつけられているように感じました。

    いろんな意味で、心に残る一冊でした。

  • タイトルのとおり、ソーシャルワーカーの仕事内容を勉強したくて手に取りました。そんなに深くもない内容だろうと気軽に購入したものの・・・
    読んでみて感動。
    ただのお仕事紹介に留まらず、広く社会福祉の概念や方法論について分かりやすく触れられており、初学者にとっては充実の学び。そして何よりも筆者のワーカーとしてのマインドとフィロソフィーが随所に感じれれる素晴らしい内容でした。

  • 2014、3、4

  • 仕事がらみで読んだが本当に勉強になった。ヨクミキキシワカリソシテワスレズという宮沢賢治の言葉がソーシャルワーカーの基本であることしっかり忘れず明日からの仕事に生かしたい。

  • ソーシャルワーカーにとって大切な資質として、著者は宮沢賢治の「アメニモマケズ」を引用し、こう書いている。

    ヨクミキキシワカリ
    ソシテワスレズ

    よく見て、聞いて、理解しようとつとめ
    そして仮に今、その人の生活課題を解決する道筋が見つからなかったとしても、必ずその方途を見つけよう、あるいはそれが存在しないならばあたらしくつくりだそうとすること

    また、20世紀初頭にソーシャルワーク実践の倫理的基礎を築いたメアリー・リッチモンドは、ソーシャルワーカーの資質について、このような問いを発している。

    「自分とはあ似ても似つかない人格を持った人を尊敬できるか」

    1945年、第二次世界大戦の終わり新たな憲法のもと統治の始まった日本には、まさにソーシャルワーカーを必要とする、生活課題を抱えた人たちがおおく出現した。憲法二十五条には、健康で文化的な最低限度の生活をする、国民の権利が記されている。

    基本的な人権さえ踏みにじられることを容認する社会とはなんなのだろう。問いの立て方、分類の仕方、力の使い方がよじれている。その上になりたつ社会だ。よじれを直す担い手は、国家や企業といった単位よりも小さい。意思表示の場は、投票や契約書などよりも身近に、極めて個人的な身近に、存在している。

    西村佳哲さんから伺った「現代社会には、目に見えない、新しい形の奴隷制が存在する」という言葉が忘れられない。

    そのことを言いたい。そのことに目に見える乱暴なやり方ではない方法で乗り越えてゆきたい。

  • ソーシャルワーカーの仕事について知りたかったので、今でしょ!と言う事で読んだ。自身もうつ病中でアル中の生き倒れかけに声を掛ける、法令違反でも自分の信念に従って行動して虐待から子供を救う、こんなソーシャルワーカーは比率にして1%位ではなかろうか。俺の知ってるSWの口癖は「できる事とできない事がある。」。誰がそれを決めるのか。

  • "ソーシャルワーカー"という言葉は物凄く曖昧で、どんなことをしている仕事かよく分かりません。
    たまに、もっと適切な呼び方があるんじゃないかと思ってみるのですが、その仕事をしれば知るほど"ソーシャルワーカー"と呼ぶしかないということに気付きます。

    著者は1943年生まれ。長年、福祉現場で実際にソーシャルワークに携わってこられました。
    その長い経験の中から、ソーシャルワーカーという仕事がどういう内容なのか、どういう姿勢でこの仕事に望めば良いのかということが、自身の体験を元に丁寧に書かれています。

    著者は私より一世代上の先輩ですが、私はこの本は今まさにソーシャルワークの現場に入ってきた、もしくは入ろうとしている一世代後の後輩たちに読んでほしいと思いました。

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著者プロフィール

日本社会事業大学卒業、公務員を経て全国社会福祉協議会、日本社会事業大学付属日本社会事業学校などで社会福祉従事者養成に関わる。「ポルノ被害と性暴力を考える会」世話人。主な著書に『証言・現代の性暴力とポルノ被害』(東京都社会福祉協議会、2010年、共著)、『ソーシャルワーカーという仕事』(筑摩書房、2013年)などがある。

「2013年 『婦人保護施設と売春・貧困・DV問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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