「働く」ために必要なこと: 就労不安定にならないために (ちくまプリマー新書)

著者 :
  • 筑摩書房
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レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480688989

感想・レビュー・書評

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  • 大学は就職のための予備校ではない。
    結局教えているのは就職試験突破のノウハウ。
    いくらニーズがあるからといってそれでいいのか。

    あれもこれもと先回りした上げ膳据え膳は、自ら解決を導き出す機会を奪う。

    お互いの人間関係が育ち、お互いに信頼や尊敬の気持ちが育ってはじめて、教育現場は安心安全な学びの場となる。

    自立とは誰にも頼らず一人で生きることではなく、他者とともに生きること。

    それは人とつながる力で、知る気付くでリスク要因を減らし保護要因を増やしてコントロールする、失敗しても適応していくしなやかな弾力を養う。
    自分で困難を乗り越える経験が保護要因を養う。

    脳科学的な特性と考え方のクセを知るという自己理解を行うこと。

    2016.10.

  • 昔から、お世話になってきたことのある著者、
    品川さんの本。
    ”発達障害”を(のみを)ターゲットにしたものではなく
    大きく一般的に働くことが、もしくは人とつながることが
    不得手な若者に対しての考察。分析と提言。
    なかなか面白く読みました。書かれてある内容は有用なもの
    が多いと思います。
    当社の中でも、極端ではありませんが、若者を中心として
    他人との関係性をうまく築くことが下手な人もいて。。
    そういう人にも有効なことが書かれてあると思います。
    保護要因を高めて、リスク要因を低減させること。
    当たり前といえば当たり前ですが、そういう人たち、
    あるいはほぼみんなに対して、重要なことであり。
    それは一部分としては、自分で獲得すべき内容もある
    ということ。そういうことを認識するために、認識させる
    ための環境を作ること。。。

  • 発達障害という語句はタイトルに出てこないけど、
    社会不適合の20代~30代の事例がいくつかあり自分と近いタイプが見つかるかも。ケースは8つ。成功事例1つ。

    保護要因とリスク要因についてリストがp.145~146にある。
    学校→職場、教師→上司、生徒→同僚で読み替えるとじわじわきた。

  • 前半は離職する若者たちの他責思考を批判してたのに、後半は教育・企業など受け入れる側の現場批判になっている。
    結局スタートに遡って批判だから、企業は大学を、大学は高校を、高校は義務教育を批判する。でも義務教育が家庭を批判するのはお門違いと批判する。
    おおもとの文科省は、そういうつもりでないのに現場が理解してないというスタンス。

    それって最初の「上司が無能」といってる若者と、「新人がおかしい」といってる上司のケンカとおんなじじゃん?

    これの前に『ココロオドル仕事を見つける』や働き方研究の本を読んでいたからなおさら、「仕事ってなに?」っていうことをトップが明確にしてないからトップダウンできないし現場も応急処置的になるし、「じゃあどうしろっていうのさ!?」って叫びたくなった。

    でも最後のほうに出てきた脳科学による認知適正の話は面白かった。これを自覚して、ほんとうに「無理せず、楽しく、仕事に熱中できる」という社会が実現するといいな。

  • ただがむしゃらに頑張っても結果が出ないことがある
    自分の特性を理解しなければ、社会に適応することは難しい
    それぞれの特性を理解し、その特性に合わせた訓練が必要
    でも、誰がどうやって個に合わせた訓練をする?
    理論は理解できるが、どうシステム化する?
    学校現場で可能?
    疑問は尽きず

  • 初めは所謂「若者論」かと思って読んでみたら意外と共感する点あり。

    前半部分は身につまされる点が多くて投げ出そうと思ったのだが、後半部分の特性(学習スタイルは視覚型、聴覚型、運動型?→自分は運動型だと感じた)、粗大運動・微細運動、協応動作。聞いて理解する能力・見て理解する能力。

    ただ、「じゃあどうすりゃ良いのか?」という感想を持ったことも事実。精査が必要と感じた。

  • 人には特性というものがあって、それを理解して、その特性に合った学習ややり方が大切……ってこと?

    分かったような分からないような。

    自己分析みたいなキャリア教育ではだめで、幼いときから自分の脳の特性・考え方の特性を知っていこうっていう?
    そしてそれは自分だけでするのではなく、保護者や教師といった周囲の大人たちにも考えてもらおう、みたいな?

  • 帯文(裏表紙):”「就労支援」の現場から見えてきた、「働く」ために必要なこと。”

    目次:序章 未経験者が正社員になれるのは基本的に新卒のときだけ、第1章 「働く」がわからない、第2章 教育現場や家庭では何が起こっているのか、第3章 社会に適応できる自立した人間になるために必要なこと、第4章 自分の特性を理解すれば道はきっと開ける、終章 明日を変えるために

  • 人とつながる力こそが、自立した社会人になるための武器。自律のためには根本的に人としての誠実さや良心とは心の痛みを感じること、嘘をつかないこと。

  • 2014年5月に実施した学生選書企画で学生の皆さんによって選ばれ購入した本です。
    通常の配架場所: 1階文庫本コーナー
    請求記号: 366.29//Sh58

    【選書理由・おすすめコメント】
    大学が就職予備校となっているように感じさせる、就職に関する読みごたえのある一冊。
    (マネジメント総合学科2年)

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著者プロフィール

【品川裕香・やく】  兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒業。出版社で雑誌・書籍の編集に12年携わった後、2000年に独立。教育・医療・社会問題を異文化理解・予防的観点から取材執筆。国内外の教育現場(いじめ・不登校・虐待からLD・ADHD・アスペルガー症候 群など特別支援教育、非行など矯正教育まで)、子ども・保護者・教師・支援者たちの思いを多角的に取材執筆。著書に『怠けてなんかない!』のシリーズ(岩崎書店)、『「働く」ために必要なこと』(ちくまプリマー新書)など多数。

「2014年 『ボクはじっとできない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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