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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784480689023
感想・レビュー・書評
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「月舟町三部作」番外編。
つむじ風食堂の大人たちが、12歳のリツ君に「仕事」について熱い思いを語ります。
私はケーキ屋さんの仕事論が好きかな。
語り口も各々個性的で楽しいです。
「途中から始まった物語は、途中で終わるのがちょうどいい」
あっという間に読み終わった本書は、子供たちに伝えたいことをさりげなく文章にのせ、やっぱり不思議な余韻を私に残してくれました。
著者のあとがきもすごく良かったです。
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「月舟町3部作」の番外編とされてますが、出版順は、第1作→ 第2作→ 本作→ 第3作で、吉田篤弘さん自身、二次創作的なものと仰ってます。
「ちくまプリマー新書」はYAが対象で、分量的もコンパクト、プリマー(入門書)の名の通り、「身近な悩みに答える最初の新書」と紹介されています。
本作は、「ちくまプリマー新書」の記念すべき200冊目なんだそうです。吉田篤弘さんは、奥様との共同名義(クラフト・エヴィング商會)で、このプリマー新書の装幀デザインを、創刊から200冊全て担当してきた‥えっ、凄い! 知りませんでした。
吉田篤弘さんが「子供たちにひとつだけ何かを伝える」をテーマに据えて、つむじ風食堂を舞台に描かれます。
月舟町の隣町に住むサンドイッチ屋の息子・リツ君(12歳)が、つむじ風食堂に通って町の人々から話を聞きます。仕事について、生き方について‥。
リツ君目線で聴く沢山の人の職業観や話し方は、どれもが平易で優しく、押し付けがましくなく入ってきます。時にハッとするくらいに含蓄ある話もあり、中・高生始め大人にも読んで欲しいです。
吉田篤弘さんがあとがきに記してます。子供に語りかけるということは、自分自身を見直すこと、大人も傾聴すべきことで、「初心」に戻ることだと‥。
いろいろな仕事・大人・世界があるのは基本ですが、子供たちへの気付きの提供や説明は、なかなか難しいなと感じます。大人にとっても、自問自答し、考えさせられることが多いのに、爽やかな余韻を残す好書でした。 -
どちらを先に読むべきか迷ったのだが、
あとがきに「レインコートを着た犬」を執筆中とあったので、読む順番は本書が先で良かったのかと思う。
ちくまプリマー新書の表紙の絵は、全てクラフト・エヴィング商會が描いている。
そんな縁もあって、200冊目(本書)を吉田篤弘さんが書くことになったようだ。
月舟町シリーズの最後に読む予定の「物語のあるところ ――月舟町ダイアローグ」もちくまプリマー新書で、なんと400冊目だった。
となると、300冊目も気になりますよね。これも吉田篤弘さんで「雲と鉛筆」という作品でした。
100冊目も無視できず調べたら、これは、赤木かん子さんの「今こそ読みたい児童文学100」でした。
月舟町三部作の「つむじ風食堂の夜」と「それからはスープ…」の登場人物が総出演の本作品は、リツ君が大人たちに仕事のことを聞く話。
文房具屋も肉屋もどの人も自分の仕事に誇りを持っていて、自慢するようにリツ君に仕事の話をする。
大昔は何でも一人でやっていた。
家や家具を作り、食器や服も作り、魚を獲り、鳥や獣を捕まえて、料理もして…
生きていくためには、やらざるを得なかったのだ。
だが、人がたくさん集まって来ると、役割分担することを思いついた。
魚を獲る人、パンを焼く人、服を作る人、畑で野菜をつくる人。
やることは沢山あるから、きっと自分に合っていることが見つかるはずだ。
何かをやるのなら、自分が好きで得意なことがいい。
いや、自分の好きな事だけして暮らしていけるなんて世の中そんなに甘くない。
いろんな意見があり、いろんなヒントがある。
この本を読んだ子供たちは、大人たちの会話の中から自分に合っていそうなことを探し出すのだろう。
途中から始まった物語は、途中で終わるのがちょうどいい---。でこの物語は終わる。
吉田篤弘さんの作品はいつでも日常の一コマみたいな様子を切り取っている感じだ。
喜怒哀楽を感じることなく、プツリと終わる。
読んでいる間にいろいろと考え、なにか1つでも記憶に残ったらそれでいいのでしょう。 -
月舟町三部作のスピンオフ。
月舟町三部作とは『つむじ風食堂の夜』、『それからはスープのことばかり考えて暮らした』、『レインコートを着た犬』。
本作は『それからはスープのことばかり考えて暮らした』に登場するサンドイッチ屋「トロワ」の息子であるリツ君の目線で描かれる。
ちょっぴりおませでしっかり者のリツ君。
将来どんな仕事に就こうかと、つむじ風食堂に集まる大人たちに話を聞く。
彼はそこから何を思うのか…。
児童文学のようでもあった本作。
親子で読んでも楽しいかもしれない。
『「商店街を愛してほしいね」…………商店街に並ぶ小さな店のひとつひとつが元気にしていれば、「それだけで幸せなんだよ」』
『(これが笑顔というものか。いいものだな)と体の中に隠してある記憶装置に覚えさせた。』
『そうして消えてしまった時間やなくしてしまったものは、この先、戻ってくることがあるのだろうか。僕はそれを確かめたい。……もしかして、七十歳や八十歳になったときに、なくしたり忘れたりしたものが思い出せるかもしれない。
そう思うと、この世から完全に消えてしまうものなんてないのかもしれない。いま目の前になくても、いつか戻ってくる可能性がある。』
『考え方ひとつで、人生はつらくなったり楽しくなったりするの。だから、なんて言うのかしら。どう考えて、どう生きてゆくか、それを決めればいいのよ。』
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傍らに珈琲をさ〜ん٩(๑˃̵ᴗ˂̵๑)۶ °
うわぁ〜!このスピンオフ読まねば〜!
リツくん目線なんですね\♡︎/
児童書っぽいのも全然いけ...傍らに珈琲をさ〜ん٩(๑˃̵ᴗ˂̵๑)۶ °
うわぁ〜!このスピンオフ読まねば〜!
リツくん目線なんですね\♡︎/
児童書っぽいのも全然いけちゃうので楽しみです♪♪2024/04/06 -
mihiroさん、こんばんは!
色んなジャンルが読めるmihiroさんが羨ましいな~。
是非読んでみてください♪
リツ君がおませで可愛いし、...mihiroさん、こんばんは!
色んなジャンルが読めるmihiroさんが羨ましいな~。
是非読んでみてください♪
リツ君がおませで可愛いし、『それからはスープの…』でさらりとしか出てこなかった商店街の面々も語るので、懐かしいし楽しいと思います。2024/04/06
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「月舟町三部作」番外編。
大人の人たちは、それぞれ違うことを言うけれど、12歳のリツ君は、大人の話を聞くのが好きだ。
路面電車に乗って隣町へ出かけ、十字路の角にある食堂〈つむじ風食堂〉で会った大人のひとに、「仕事は何ですか」と聞くことにしている。
本の中で、仕事についてあれやこれやとみんなの声が渦巻いています。
親切な、月船町の商店街の人たちの話に耳を傾け、将来のこと、仕事のことを考えているリツくんが、とても微笑ましいです。
ちくまプリマー新書は、「子どもたちにひとつだけ何かを伝える」というテーマが基本なのだけれど、最後にリツ君のお父さんの〈トロワ〉というサンドイッチ屋さんの話で締めくくられていて、月船町ファンにとって、ほんとうに喜ばしい内容でした。
あとがきの、吉田篤弘さんの子どもの頃の話もとてもよかったです。
物語は、まだまだ途中で、路面電車は今も走り続けているようです。
仕事のことを語るのは難しくて、尽きることがないのだなと思います。 -
つむじ風食堂の夜を読む前にこっちを読んでしまった。
表紙が可愛かったから。
そもそもちくまプリマー新書というのは、『子どもたちに何か一つだけ伝えたいこと』というテーマを基本に据えて、原稿用紙100枚で書くというコンセプトで、当時編集者だった松田哲夫さんが立ち上げたものだそうで、その話を最初に聞いた吉田篤弘さんと浩美さん(クラフトエヴィング商会)のお二人が「そういうことなら」と、『子どもたちにリボンをかけた小箱をひとつひとつプレゼントするイメージで』新書としては大変珍しい、一冊ごとに表紙を変えるスタイルにする事を提案されたのだそうです。
そんなわけで、子どもたちに向けて書かれていているだけあって、平易で読みやすいお話でした。
話し合って決めたわけでもないのにいつの間にか役割分担ができていて、野菜を作る人、魚を獲る人、それらを売る人、荷物を配達する人、などなど、いろんな人がそれぞれの役割を誇りを持って、あるいは好きでもないけど我慢しながらこなすことによって、世の中が上手いこと回っていることに、宇宙人目線で感心するくだりが面白かったです。
小学校中学年くらいから読めると思います。 -
色々な視点で描かれている。とくに宇宙人が良かった。
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いやぁ~
あの大好きな
「つむじ風食堂」の面々と再会できたことだけで
満点を献上しますよ(笑)
「それからはスープのことばかり考えて暮らした」で
最も印象的だった登場人物の一人、リツ君。
トロワというサンドイッチ屋の息子で
12歳の彼は、
店を継ぐよりも
自分で考えた道に進みたいと常々思っている。
彼は一人で路面電車に乗って
隣町のつむじ風食堂へ行き、
大人たちに混じって
クロケット定食を食べながら
将来のことを思い悩む日々。
文房具屋さん、肉屋さん、電気屋さん、魚屋さん、八百屋さん、新聞記者、ダンサーなど
いろんな職業の大人に
仕事の話を聞くリツ君。
この様々な職業にまつわる話が
本当にためになるし、
(転職や就職を考えてる人は絶対読むべし!)
商店街愛あふれる
この大人たちがみな
ホンマにカッコいいんですよ~
しかしつむじ風食堂のように、
誰もがごはんを分け合いながら食べることの
素晴らしさよ。
「それ、ちょっとちょうだい」
「これとそれ、交換しない?」
「なぁ、おいしいだろ?」
「うん、おいしいね」
美味しいものを
人と共有することの幸せが
人生をさらに
味わい深いものにしてくれる。
オーリィさんや
タバコ好きのマダム、
帽子屋の桜田さん、
食堂で働いているサエコさん、
果物屋の青年、
そして食堂にいる
白黒猫のオセロなどなど、
過去の名作に出てきたオールスターキャストが
チョイ役で出てくるところも
ファンにはたまらない点でしょう。
悩めるリツ君に
自分から言いたいことは、
「やりたいことが
自分のすべきこと」。
そして
仕事でも読書でも音楽でも何でもいいけど、
いろんな『好き』を増やしていくこと。
「好き」をどんどん増やしていけば、
ツラいことがあっても
自分の好きなものが
必ず君を救ってくれるよ。
最後に、
吉田さんが最も言いたかったことは、
本文に出てくる
自転車屋のおじさんの話に尽きると思います。
「好きこそ物の上手なれ」ってことわざがあるけど、
逆に言うと
好きじゃないなら、
何でも小器用にこなすけど
そこに愛がないなら、
いくら上手くても
意味ないよって話だよ。
「好きや愛してる」、
何をするにしても
これが物事の基本だよ(^_^)v-
MOTOさん、明けましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします!(^o^)
あっ、MOTOさんも
最近...
MOTOさん、明けましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします!(^o^)
あっ、MOTOさんも
最近はあまり読まれてなかったんですね(汗)
個人的には
風邪引いて熱が出ても
食欲だけはなくならないように(笑)、
どんなことがあっても
読書欲がなくなることは一度もなかっただけに
今回本が読めなくなったことは
本当にショックだったし自分でもビックリでした(。>A<。)
そうなんです!
あのリツ君がつむじ風食堂の常連になる展開なんです(笑)
懐かしのキャラたちにも再び会えて
本当に幸せな読書体験でした(^ー^)
自分を動かす原動力は
昔から「好き」に突き動かされたものばかりなんですよね(笑)(^^;)
何かを好きになる気持ちは
ときにとんでもないパワーを与えてくれるし、
自分の中で「好き」を増やしていけば
生きることもそうそう悪くないって思えてきます。
だから吉田さんの言葉にはスッゴい共感したし、
自分は何かを憎んだり否定することにパワーを使うよりは
自分だけの「好き」を見つける方向に
力を入れていきたいって思います。
そしてそれが誰かの「好き」と偶然重なったら
こんな嬉しいことはないですしね(笑)
MOTOさんにしか書けないレビューで
今年も共鳴の瞬間が持てるよう
楽しみにしています!(^^)
2014/01/02 -
こんばんは!「それからは…」は読んでいましたがこの本、存じませんでした。ありがとうございます。円軌道の外さんの愛情あふれるレビュー、素敵なも...こんばんは!「それからは…」は読んでいましたがこの本、存じませんでした。ありがとうございます。円軌道の外さんの愛情あふれるレビュー、素敵なもの、面白いものを広めようとする心がありがたいです。私は「つまらないものはやっつけよう」と言う気持ちが強すぎると、反省した次第です。
2014年は円軌道の外さんの優しい心を見習い、精進したいです。今年もよろしくお願い申し上げます。2014/01/04 -
日曜日さん、
遅くなりましたが、明けましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします(^o^)
「それからは…」や「つ...
日曜日さん、
遅くなりましたが、明けましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします(^o^)
「それからは…」や「つむじ風食堂の夜」を読んでる人であれば
この作品はニヤニヤが止まらなくなりますよ(笑)
吉田さんのつむじ風シリーズに登場するキャストが
勢揃いするので(笑)
いやぁ~、日曜日さん、褒め上手ですね~(笑)
恐縮しまくりっスよ(。>ω<。)
人生は短いので、
自分の場合は嫌なものや嫌いなものに費やす時間やエネルギーをなるだけ少なくしたいんですよね。
それなら好きなものを好きなだけ語ったり、
好きな気持ちをありったけの言葉で伝えていきたいし、
いいと思ったものは
沢山の人に知ってもらいたいんです。
人がこの本を好きだという気持ちが
ありったけ込められたレビューって
読んでいても自然と微笑んでしまうし、
そんなに面白いって言うなら
読んでみようかなって気持ちになるし(笑)
自分のレビューは好きな作品しか書いてないので(笑)
他人が読むと愛情が溢れていると感じるのかもしれないし、
そう思っていただけたなら
スゴく光栄です(^o^)
こちらこそ、丁寧であったかいコメントありがとうございました!
お互いいい本に巡り会いたいですよね。
2014/01/13
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月舟町三部作のスピンオフ。
『それからはスープのことばかり考えて暮らした』に登場する小学生のリツくんに、〈つむじ風食堂〉の大人たちが自分の役割(仕事)について語っていく物語。
子どもたちにひとつだけ伝えたいことを原稿用紙100枚で書くことがコンセプトのこの新書の記念すべき200冊目。
すぐに読めてしまうけれど、大人が少し立ち止まって考えたいことがたくさん書かれていて、とてもよかった。 -
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すっっっごく好きだった。
1ページ目で心が鷲掴みにされる。
好きな文章すぎて何度も読み返してしまった。
とても幸せな気持ちになった。
今の、たった今の、私にとって一番手に取るべき本だったのではないかと思った。幸せで仕方ない。
つむじ風食堂の番外編。
少年が隣駅にあるつむじ風食堂に通って、大人達の仕事について話を聞いていく話。
「つむじ風食堂」「それからはスープのことばかり考えて暮らした」「レインコートを着た犬」そして、この本。また1から読みたいし、1から読まなくてもまたこの本を読みたいと思った。 -
小一時間で読める本。
今、2章まで読んだ。
吉野源三郎氏の「君たちはどう生きるか」に似てる。12歳の主人公「リツ君」がコペル君に重なる。コペル君は受動的に世の中を学ぶのに対し、リツ君の方が少し自発的。かな。
子供にとって、いろんな大人と出会い、話し、大人の世界を知っていく事も大切だなぁと感じる。友達との交流はもちろん大切。それと共に世代間交流。
大人にも大切。
リツ君の質問に考えさせられる大人をみると、子供の質問を真剣に考えることで見えてくる世界ってあるよなぁって思った。
読了。
やっぱりイイね。吉田篤弘さんの文章、好きだ。空気感。世界感。セリフ。etc……
あとがきで、吉田氏は路面電車の運転士になると決めて、小3から小4までは、妄想の世界でバスの運転士をしていたと書いてあった。結構な長いスパンで妄想世界に入り浸る少年だった模様。
なんか、小学校の中学年ってそういう時期なのかもなぁ。
図書館で借りてきたのだけれども、ティーンのコーナーに分類されていた。ちくまプリマー新書がそういうティーン向けの本を作ってるみたいです。
「子供たちにひとつだけ伝えるとしたら、あなたはなにを伝えますか」をテーマにしてるらしく…。
いいコンセプトだなぁ。
59ページの宅配便の仕事をしているシマオカさんのセリフ
「私ね、配達しながらよく考えるんです。ひとがひとを思うということ、それより素晴らしいものってないと思うんですよ。ありますか?一度、考えてみてください。たぶん、ないと思うんです。」
刺さりました。
宅配便は思いを届ける仕事。みたいです。いいですね〜
ここから2章の後半は、いろんな仕事のいろんな大人が、自分の仕事の良さを語ってくれます。
全ての仕事が尊いし、その仕事の楽しさ、やりがいを理解している大人は、とっても魅力的です。
静かに優しい気持ちで前向きになれる。名著です。 -
12才の少年、リツ君は隣町の食堂に一人で通い、そこで出会う大人たちの仕事について尋ねる。
自分の将来の仕事を考えるためだが、読んでいる私たちにも改めて、どんな職業に就いている人たちも、その仕事に遣り甲斐を感じて、誰かの喜びのために一生懸命働いてるんだと思い出させてくれる。
自らを振り返り、そんなに遣り甲斐を感じたり、誰かを喜ばせることができていいるのか、とちょっと反省。
将来の職が決められずにいる子供たちだけでなく、仕事に行き詰まりを感じている大人たちにも読んでほしい一冊。 -
月舟町シリーズの番外編ということだが、先にこちらが手に入ったので、先に読み始めた
吉野源三郎さんの「君たちはどう生きるか」を彷彿させる
語り口はやさしいがまるで哲学書のようだった
りつ君がつむじ風食堂を訪れるお客さんに
「お仕事は何ですか」
と尋ね、それぞれが自分の仕事や職業観を語って聞かせる
文房具屋さん、肉屋さん、八百屋さん、魚屋さん、果物屋さん、コンビニの店員、宅配運転手、ダンサー・・・
みんなそれぞれが自分の仕事に世の中とのつながりを見出し、誇りを持っている
世の中は、適材適所、それぞれの役割分担で回っていること、それは人間平等であるべきとはまた違った話で、神様の粋なはからいであること
どんな仕事も「好きであること」「愛があること」が基本
しかし、自分の仕事に夢中になるのもほどほどに、適当に遊びながら
コンビニ店員のタモツさんの話もなかなかおもしろい
「コンビニは商店街の救急病院みたいなもの。深夜とかの。それ以外の時は、ちゃんと商店街の専門店で買うべきだよ。それなのに、勘違いしてみんなコンビニに頼り過ぎだよ」
最後は、サンドイッチ屋『トロワ』を営んでいる父親の仕事観で結ばれる
子供たちが、この本で未来をどう生きていくべきか少しでも希望を感じてくれたらいいなと思った
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<月舟町三部作>の番外篇。
主人公は『それからはスープのことばかり考えて暮らした』にも登場するリツ君。
お久しぶりな人が他にもたくさん登場するのがとても嬉しい。
つむじ風食堂のクロケット定食もやっぱりいいなぁ。
リツ君はつむじ風食堂で出会う大人達から仕事の話を聞く。
自分に合う仕事は何だろう?と考えながら。
私だったらリツ君に自分の仕事のことをなんと説明するだろう?と考える。
彼に胸を張っていい仕事だと話せるだろうか?
彼は興味を持ってくれるだろうか?
「好きじゃないなら、やめた方がいい。好き、愛してる。これが基本だよ。うん。」
自転車屋さんの言葉には妙な説得力がある。
私は今の仕事を「愛して」はいない。悲しいことだけどもそれが現状。
でも安藤さんのサンドイッチみたいに目標のある仕事だよな…と改めて思った。
届ける相手のいる仕事だよな…と。
リツ君と一緒に聞いて、考えて、リツ君とはちょっと違う(?)結論に至ったみたい。
ちょっと立ち止まって考えたくなったらまたリツ君と一緒につむじ風食堂に行きたいな。-
お久しぶりです!
今年は異常に暑い日々が続いてるけど
お変わりないですか?
ちょうど今この本
買って読もうかと思ってたと...
お久しぶりです!
今年は異常に暑い日々が続いてるけど
お変わりないですか?
ちょうど今この本
買って読もうかと思ってたところで、
takanatsuさんのレビューを見つけて
嬉しくなりました(^O^)
自分も自分自身の「好き」に誇りを持って
「好き」に助けられて
この歳まで生きてきたんで、
takanatsuさんが引用した
自転車屋さんの言葉には
大いに頷いてしまいましたよ(笑)(*^o^*)
また読んだら
レビューアップするので
暇つぶしがてらにでも
覗いてみてくださいね♪
2013/08/21 -
円軌道の外さん、コメントありがとうございます!
「今年は異常に暑い日々が続いてるけど
お変わりないですか?」
クーラーでのどが痛くなって...円軌道の外さん、コメントありがとうございます!
「今年は異常に暑い日々が続いてるけど
お変わりないですか?」
クーラーでのどが痛くなってしまう時がありますが、概ね元気です。
円軌道の外さんはいかがですか?
コメントを読む限りお元気そうでほっとしています。
「自分も自分自身の「好き」に誇りを持って
「好き」に助けられて
この歳まで生きてきたんで、 」
素晴らしいですね!
円軌道の外さんがリツ君に語る言葉を私も横で拝聴したいです。
その時は呼んでください(笑)
「また読んだら
レビューアップするので
暇つぶしがてらにでも
覗いてみてくださいね♪ 」
とっても楽しみです!
絶対読みます♪2013/08/21
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本書の主人公はリツ君。
リツ君のお父さんは桜川という町で「3(トロワ)」という名前のサンドイッチ屋を営んでいます。
リツ君の最近の楽しみは、隣町の月舟町にある食堂に行くこと。
その食堂には名前はありませんが、店のある十字路に吹く風にちなんで「つむじ風食堂」と呼ばれています…
…ということで、吉田篤弘さん作品を好きな方にはうれしい月舟町にまつわる物語のスピンオフです。
ちくまプリマー新書200冊目を記念して書かれた本書。
この新書の原点である問いかけ、すなわち「子供たちに、ひとつだけ伝えるとしたら、あなたは何を伝えますか」ということに著者自身が立ち返って書かれています。
何をするにも、最初の心を忘れないということ。
物語の伝えるメッセージはシンプルですが、いくつになっても忘れずにいたい姿勢だと改めて思いました。
食堂に集う人たちのように、私も自分の仕事を語れる日がくるかしら。。。
月舟町のぬくもりに包まれて、ほぅっと肩の力が抜けていきました。
また明日からがんばろう、と思える1冊です。 -
「少しだけ大人になった僕へ」
本作は篤弘さん作品を既読の方はご存知、月舟町と桜川を舞台に起こったささやかな物語です。
少し大人になったリツ君が、つむじ風食堂にて出会う人たちと仕事や人生について話し合ったり、いろいろなことを教えてもらったりします。
ここからは少し個人的な話になります。
私は最近人生の境目にいる気がしていて、どこかぐるぐると同じところを行ったり来たりしている日々に悶々としていました。
再来月から社会人になるし、仲の良い連中ともじきに会えなくなる。
学校もないし、あるのはバイトだけ。
就職先はの人は人当たりがいい人ばかりで、同期の面々も話しやすいやつらばかり。でもどこか漠然と、このままでいいのかなと。
仕事大丈夫かなぁ、今のうちに旅行とか行ったほうがいいかな。そう言えばアパートはどうしよう。でも引っ越すお金もないし、でもバイトで残りの学生の残り時間を使うのはちょっと。もっと去年学生らしいことすればなぁ。何してたんだ今までの自分。
とかこんな下らないことなんですが、でも今の私にとっては大事なことな気がしてならないのです。
そんな時、たまたま手に取ったこの可愛らしい本。
不思議と篤弘さんの本は、自分が助けを求めるときにそっと寄り添ってくれます。
強烈なメッセージとか教訓ではないれど、心にそっと入り込む言葉たち。
きっと救われた人は少なくないはずです。
本著はこども向けのものかもしれないけれど、篤弘さん曰く、
「子供に語りかけるということは、語りかける前に自分自身を見なおすことであり、子供に語るべきことは大人もまた傾聴すべきことで、大事なのは、子供とか大人とかではなく、初心に戻ること、「最初の思い」に戻ることなのかもしれません」
おーい少し幼い自分、あの頃は何を考えてたんだい?
少し昔のことを思い出す時間を取ってみてみようと思いました。
大人も子供も、少し昔に戻る気持ちでぜひご一読を。 -
ちょっと長い絵本のような小説。
この本で一番良かったのはあとがきでしたw
「子供たちに、ひとつだけ伝えるとしたら、あなたは何を伝えますか」
それがプリマー新書の基本だったようです。
松田哲夫さん(王様のブランチでブックコーナーを担当してらした松田さんです)が楽しげに企画したようです。
私だったら何を伝えるかな…
健康でいて。
そして他の桜より遅く咲くのを嘆いている八重桜の話。
遅く咲いても 鳥や虫は来てくれる
だから
自然にまかせて 自分の咲く時に
咲けばそれでいい
いつまでも憶え続けているステキなお話。 -
<仕事>と言うか、
<役割>については良く考える。
この世での自分の役割。
考えている、と言うだけあって
実は未だに良くわかっちゃいないのだが、
(私)というちっちゃいネジがまわっている事で、
なにかしらがうまいこといっている。
…と、思い込む様にはしている。
この物語の主人公リツ君は若干12歳。
世の中での自分の立ち位置をはっきりさせたいお年頃。
僕に向いているお仕事って何?
将来僕は何になりたい?
リツ君の迷いを一層深めるがごとく交わされる
つむじ風食堂に集まる人達の
アドバイスが愛おしい。
みんなのアドバイスに一貫性はないが、
みんなのアドバイスを繋げると
不思議な事に一環性が出てくるのだ。
サンドイッチ店を営むリツ君のお父さんは
パンといろいろな具を合わせて
ひとつのおいしいサンドイッチを作るプロ。
リツ君は、
この街で大事な事を学べそうだ。
著者プロフィール
吉田篤弘の作品
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感想 :

吉田さんの作品て、後書きでさえ1つの作品のようで、いつも大事に大事に読んでしまいます♪
吉田さんの作品て、後書きでさえ1つの作品のようで、いつも大事に大事に読んでしまいます♪
私もそうです。
あとがきも、楽しみのひとつになっています。
同じ思いの人に出会えて、すごく嬉しいです。
私もそうです。
あとがきも、楽しみのひとつになっています。
同じ思いの人に出会えて、すごく嬉しいです。