看護師という生き方 (ちくまプリマー新書 201)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480689047

感想・レビュー・書評

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  • 看護師歴26年の著者が、これから看護師をめざす人におくる1冊。
    やっぱり、特別な職業なのだと思う。「看護師っぽい人生を必ず身につける」ことになるのだそうだ。

    医療現場にも経済原則の導入が叫ばれるが、看護の場面ではそうはならない。医療費によって、治療方法や使用する薬は変わるけれど、看護は変わらない。
    勘違いしているのは患者の方で、隣のベッドに蘇生の必要がある患者がいても、自分の足を揉むことを優先するよう主張する。この傾向は個室を利用する人に多いらしい。個室料金で看護の優先権もあると思うのですね。
    飛行機ならビジネスクラスから搭乗案内があるけど、病院では違うということに思いが及ばないわけだ。
    うーん。
    看護師が辛いのは、仕事の過酷さではなく「人の闇の深さ」と向き合わざるを得ないところなのだそうだ。
    やっぱり看護職は特別だと思う。

  • 転職するにあたって、初心を思い出したいと思って手にした。
    結果、初心を思い出すこともできた。さらに、看護師としてやっていく中で感じたことを同じように感じている人がいたということがわかり、安心もした。
    患者さんや家族に対して、いろんな感情をもっている看護師。だけど、やはりなんとかしたいと思って働いている。それでいいんだな、と思った。
    私もいつか、宮子さんのように看護師っていいよ!と言えるようになってみたいなぁ。そんなことを思いつつ、看護師として頑張っていこうと思う。

  • 身の回りに看護師の友達がいるので、読んでみました。医療現場でのリアルな話を実体験に基づいて複数の事例を用いて、説明していたのでわかりやすかった。

    看護師だけに限らず、あらゆる仕事に汎用できるような話を知れて良かった。

    少しは友達の仕事のことが理解できた気がした。

  • 「これから看護師になりたいと思う人のために」とあったが、自分はそういうわけではないので職業エッセイとして読む。印象深い患者とのエピソードを振り返る形で、さらりと、しかし反省も後悔も割り切れない思いも吐露している。それでも時が経てばああした境地に至れるものなのか……。これは看護師ならではと唸る内容ではなかったが、おもしろかった。

  • N049

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99542851

  • <閲覧スタッフより>
    長年看護師として働いてきた現役ナースが、これまでにあった経験や出来事などを
    短めにまとめた読みやすい本です。患者さんとの体験談やナースのあるあるなど、
    際どいところまで、にごさず書かれているので、飽きずに読み応えがあります。
    --------------------------------------
    所在記号: 新書||498.1||ミヤ
    資料番号: 30045137
    --------------------------------------

  • 全く医療とは異なる業種に携わっているが、看護師の方はなぜなったのか、どんなことをしているのかを知りたくなって読んだ。
    私の疑問は粗方解決したが、もう少し深いところまで知りたかった。
    とても簡単に書いてあり、さらっと読むにはおすすめの一冊。

  • 看護の現場のことを面白おかしく書いているつもりなのかもしれないが、不愉快に感じる点が多々あった。これをわざわざ本にする必要はあったのか、疑問に思った。長年看護の現場で働いていた方にしては、本を読んだ限りでは学べることが少なかったと感じる。期待して読んだが、期待外れ感が強い。

  • 2020.11.21市立図書館 → 2021.1.22購入
    筑摩書房のツイッター企画「#ちくまくら」で冒頭を読んで気になったので借りてみた。
    内科、精神科、緩和ケア病棟を中心に26年つとめた経験から一人の看護師がどういうことを体験したり考えたりしながら成長していくのか知ることができる。看護師という職業に興味がある人、目指す人にとってはもちろん、とくに関心がない人でも医療職の現場や看護師が日頃どういう思いでいるのかを知るという意味でおもしろいと思う。はじめから適性がきまっているというより、長く務めるうちに看護師らしさが身についてくるというのは、どの仕事や立場にもある程度はあるのだろうと思う。最終的には「ネガティブ・ケイパビリティ」や「レジリエンス」あたりに行き着くが、そういうカタカナ語は使わずにさまざまなケーススタディを通して著者の境地を垣間見、追体験させてくれる。
    章扉に高野文子さんによるイラスト、あとがきで高野文子さんが看護師でもあることを知る。

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著者プロフィール

1963年生まれ。大学を中退し看護専門学校に入学。1987年から看護師。東京厚生年金病院(現JCHO東京新宿メディカルセンター)に22年間勤務し、内科、精神科、緩和ケアなどを経験。看護師長も7年務めた。勤務の傍ら大学通信教育で学び、短大一校、大学二校、大学院一校を卒業。2013年東京女子医科大学大学院博士後期課程修了。博士(看護学)。現在は精神科病院で訪問看護に従事する傍ら、大学非常勤講師、著述業。主な著書は『看護師という生き方』(ちくまプリマ―新書)他多数。

「2015年 『あたたかい病院』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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