型で習得! 中高生からの文章術 (ちくまプリマー新書 224)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 95
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480689276

感想・レビュー・書評

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  • 樋口裕一著。
    文章力をつける意義を冒頭の1章を割いて説明されています。自転車を例にあげていますが、それと大きな違いがあります。
    自転車は乗れるようになると達成感がすぐに得られる、乗ること自体が子供にとって楽しい、と成果をすぐに体感できます。
    一方、文章力がつくとすぐに達成感が得られるものではなさそうです。
    逆に言えば、成果を即座に実感できる工夫ができれば文章力をつけたい気持ちになるはずです。
    最近、犬のトレーニングに苦労していていろいろ勉強しているのですが、『○○するといいことがある』と思わせて行動を制御するといいようです。文章力もこのようなやり方が使えないものでしょうか?それも自然な形で。
    ブログを書くための勉強のために読んだ本ですが、脇道にそれた読後感想になってしまいました。

  • 主に、学校や入試等の課題として課される各種文章の書き方を、文章構成の型に着目して説明するハウツー本。このあたりの著者のスタンスは、最初に小論文の書き方を説明する理由として、「①入試でよい成績が取れる」を挙げているところに現れているように思う。
    著者は、書く文章の種類を「小論文」「記録文」「作文・エッセイ」「読書感想文」「レポート・論文」「志望理由書・自己PR書」とに分け、それぞれの文章を書く際の型を紹介、文例を載せて具体的な書き方の手順を説明していく。紹介される型は、とても良識的なもので分かりやすい。ただ、宿題として出されたり、入試で問われた際の回答の方法として整理されたものとして、勉強になった。特に、第二章4節「小論文にふさわしい文体」や、第六章「論文・レポートの書き方」で説明されている文体の説明は、初めて硬い文章を書く中高生への文体上の注意点がよくまとめられていて、参考になった。

    ただ、自分の文章を個性的なものにする方法として紹介されている構成や表現、内容選択の工夫は、入試対策的な工夫に感じた。例えば、第二章に出てくる問題提起の作り方で、「問題提起の三原則」としてあげられる「①賛否両論がなければ」「②手に負える問題でなければならない」「③社会とかかわりのある問題でなくてはならない」といった指針は、合格点をもらう方針としては、そうかもしれないが、中高生が背伸びをして自分自身の興味を見つけて、本当に書きたいこと、表現したいことを言葉にしていくためのアドバイスとしては、疑問を感じる。こうした入試対策的な作文能力の先に、そうしたものがあるのかどうか。折り合いの付け方は、今の自分にはよく分からない。

  • これでもう文章を書くのは怖くない!

    小論文、作文、読書感想文、レポート、志望理由書など中高生がよく書く文章のコツが簡単にまとめられている。それぞれの特徴を捉え、決まった型に沿って書いていく。とにかく苦手な人が書けるようになるための型だけでなく、賞を取りたい人へのアドバイスもある。例も載っている。これを読むとなんだ書くのは簡単だと思えるのがよい。

  • 978-4-480-68927-6
    C0295\780E.
    ちくまプリマ―新書224.

    型で習得! 中高生からの文章術

    2014年12月10日 初版第1刷発行
    著者:樋口裕一(ひぐち ゆういち)
    発行所:株式会社筑摩書房
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    この本を手にした理由
    「読書術」「文章術」これらの言葉をよく目にする。さて、では 読書術って何のこと? 文章術って要は何なの?って事で学生さんも読者対象になっているようなこちらの1冊ならわかりやすいかな?と手にしたしだいです。
    Cコードでは0はじまりなので一般向けということです。学生さんから一般の人までを対象としている一冊の様です。


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    目次
    はじめに
    1 文章を書くことの意義
    2 小論文の書き方
    3 記録文の書き方
    4 作文・エッセイの書き方
    5 読書感想文の書き方
    6 レポート・論文の書き方
    7志望理由書・自己PR所の書き方
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    今は発信の時代と言えるでしょう。
    2014年に発刊されたこの本の書き出しです。
    他人の言いなりになって行動するのではなく、自分で考え、それを発信しなければならない時代になったのです。(作者さんはこの時点でこのように考えていた)
    多くの人が発信の時代を生き抜く文章力を身につけ、社会で活躍できるようになって欲しいものです。本書がそのためのきっかけになれば、著者としてこんなうれしいことはありません。とくくられて前書き終わり。

    第1章の1は「文章を書くことの意義、 書くことが苦手な人に」と続き、見開き2ページなのですが、どうもここに書かれていることが私にはうなずけない事ばかり・・。

    探りながら読んでいる途中です。
    で、んー 一通り見てみました。
    目次にあるように 小論文とレポートの書き方とその例です。
    読書感想文についても書かれていました。確かに読書感想文はたくさん書く機会があった(はるか昔に)けれど、読書感想文の書き方は教えてもらったことは無かった気がする。
    この本でも、書き出しは一文字下げる(一文字分空ける)と有るけれど、その事は学校の指導要綱には無いという事も聞いた。習慣として今まではそのようにしていた、という事なのだろう。(指導要綱を見てないからその真偽は不明だけれど)
    前書き部分で、そうなのかしら?って思う事が多くて、疑いながら読んだつもりはないが、書かれていることは本来義務教育の現場で(著者の言う通り、発信力は求められているのだろうけれど、それならなおさらの事)教え、やらせてみて、度々訓練し身につける事柄だろうなぁ それが成されていないからこの本の評価が高くなるのでは?などと思いました。

    偉い先生らしく、勿体付けてる?と思う個所もあり、上からの物言いと感じる部分もあり、今後「文章術」の本を読みたくなった時は別の方のものを手にすると思います。いろいろな事を知るという意味でも。

  •  文章作成能力は実は思考力にそのまま結びつく。よって文章を書くことを鍛えることは思考力の練磨そのものである。最近の新しい学力観が提唱され、数年後から大学入試の形態も変化していくと考えられており、そのあたらしい選抜形態に文章作成も取り入れられるはずである。
     ところが、教育の現場ではこの文章作成に関する指導法が確立していない。一部の「文章のうまい」教員が、自己の経験に基づいて添削指導をしている。教科のほかのテストと異なり、数字で得点がつくわけではないので、その成果は測定しにくい。だから、成果の判定ができないままになってしまう。それが大学入試小論文の場合は受験生の合否を基準のかわりにしてしまう傾向にあるが、たいていの場合小論文だけで判定されることは少なく、成果判定にはならない。結局は何をどれだけ教えればいいのか分からないままである。
     本書は中高生への小論文添削指導の経験をもとに文章作成を「型」として教えるという方法をとって、文章作成の方法を明確化しようとしている。書き方のフォーマットが種類別に示されており、分かりやすくまとめられている。この新書の読者が中高生であることを踏まえた内容であるが、一般社会人でも文章が苦手な人の第一歩としてはふさわしい。
     少しだけ心配なことがある。おそらくこの筆者もこの「型」を習得するのに長い年月がかかり、試行錯誤のもとにたどり着いた理論であると思う。そういう積み重ねがあってこそ、型の効用が分かり、そして使うことができるのだろう。これを学習者に伝えるとき、間違ってはならないのは型を覚えれば何とかなると考えてしまうことだ。実際にはたくさんの文章作成の経験を通してのみ、この力は身につくものと思われる。指導者にとっても、学習者にとっても有益な一冊ではあるが、使い方を誤ってはならない。

  • 世界を動かしているのは言葉。人間関係を創るのも言葉。
    書くのが得意な人は考えるのも得意。書くことは考える鵜訓練にもなる。
    小論文に使われる文体は新聞で使われる文体。
    レポートとは事実に基づいて自分の意見を報告する文章。

  • 著者:小論文指導で有名なひと

    著者が定期的に出してきた、文章・話し方・小論文の易しい指南書とあまり変わらない。

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著者プロフィール

樋口 裕一(ヒグチ ユウイチ)
作家、小論文専門塾「白藍塾」塾長、多摩大学名誉教授
作家、小論文専門塾「白藍塾」主宰、多摩大学名誉教授
1951年大分県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。多摩大学名誉教授。小学生から社会人までを対象にした通信添削による作文・小論文の専門塾「白藍塾」塾長。
著書に250万部のベストセラーになった『頭がいい人、悪い人の話し方』(PHP新書)のほか、『小論文これだけ!』(東洋経済新報社)、『読むだけ小論文』(学研)、『ぶっつけ小論文』(文英堂)、『ホンモノの文章力』(集英社新書)、『人の心を動かす文章術』(草思社)、『音楽で人は輝く』(集英社新書)、『65歳 何もしない勇気』(幻冬舎)など多数。

「2022年 『小論文これだけ! 人文・文化・思想・芸術・歴史 深掘り編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

樋口裕一の作品

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