何のために「学ぶ」のか:〈中学生からの大学講義〉1 (ちくまプリマー新書)

制作 : 桐光学園  ちくまプリマー新書編集部 
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 650
レビュー : 51
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480689313

感想・レビュー・書評

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  • 7人の学びの達人たちが語るため、こちらも襟を正して読んでみた。
    ちくまプリマー新書の「中学生からの大学講義」という新書シリーズの第一巻。
    中学生に対して「学び」について語るという企画がとても魅力的だ。
    もちろん学校を離れた大人にとっても大変な良書。
    ここに全文抜き書きしたいくらいだがさすがに無理なので、気になった箇所だけ載せてみる。

    ①外山滋比古さん「知ること 考えること」
     知識量と思考力はたいてい反比例する。覚えることと考えることは別である。
    ②前田英樹さん「独学する心」
     愛読書と尊敬する人を持つ。生涯愛読して悔いのない本を持ち、生涯尊敬して悔いのない古人を心に持つ。
    ③今福龍太さん「学問の殻を破る」
     分かりやすいことには気を付ける。分かりにくいことの方がはるかに面白い。
    ④茂木健一郎さん「脳の上手な使い方」
     自分に無理めの課題を設定してみる。クリアした時にドーパミンが良く出る。
    ⑤本川達雄さん「生物学を学ぶ意味」
     職業を選ぶ際は『好きなことをする』のではなく『世の中で大切なことをする』と考えた方が良い。
    ⑥小林康夫さん「学ぶことの根拠」
     学ぶとは自分をつくり替えること。一時の行いではない。
    ⑦鷲田清一さん「賢くあるということ」
     簡単な思考法に逃げず、じぐざぐに色々な補助線を立てて誠実に考え続けること。

    前後の脈絡もなく一行だけ切り取って何が分かるのかとお叱りの向きもあるだろうが、そこはどうかご理解を。長すぎないように、これでも細心の注意をはらっておりまする。
    学びの達人たちなので「何のために」という根源的な部分よりも「どう学ぶか」に話が反れそうな危惧は多少あったが、まぁ当たらずと言えども遠からずだ。
    その中にあって⑥の小林康夫さんと⑦の鷲田清一さんの文章は、胸が震えるほどの感動だった。
    何故学ぶのかを考えることは、何故生きるのかとほぼ同義語なのだと再認識させられた。
    中学生の頃にこの書に出会っても、ここまで心を動かされなかったかもしれない。
    たぶん私にとっては今が出会いの時期だったのだろう。
    繰り返し読みたい良書。
    それぞれの最後に『若い人たちへの読書案内』として3冊ずつ挙げられている。

    • nejidonさん
      だいさん、こちらにもコメントをいただいてありがとうございます!
      はい、若い人向けではありますが、レヴェルが高いのですよ。
      若い日に読んで...
      だいさん、こちらにもコメントをいただいてありがとうございます!
      はい、若い人向けではありますが、レヴェルが高いのですよ。
      若い日に読んで、その後も何度も読み返して味わうのが良いのかもしれません。
      良い本というのはそういうもの。
      「心のセンサー」も段々磨かれてきますし・笑
      これはだいさんにもお勧めです!
      2019/09/18
    • だいさん
      シリーズがは5冊読みました
      読書案内の本も 半分くらいでにとりましたが どれも良書ですよね
      シリーズがは5冊読みました
      読書案内の本も 半分くらいでにとりましたが どれも良書ですよね
      2019/09/19
    • nejidonさん
      だいさん、こちらにもコメントをありがとうございます。
      おお、シリーズ5冊読まれたとは、それは失礼しました。
      私もそうしたいのですが、こち...
      だいさん、こちらにもコメントをありがとうございます。
      おお、シリーズ5冊読まれたとは、それは失礼しました。
      私もそうしたいのですが、こちらの図書館は新書ものをなかなか入れません。
      悩ましいところです。
      そのうち何とか入手して、読んでみたいものです。
      2019/09/19
  • 何のために学ぶのか、テーマひとつでもこうも色々な切り口があるものかと驚かされる。

    茂木さんは、とにかく面白い。

    ドーパミンの話してるだけなのに、タイガージェット・シン式勉強法やら、思い立ったらすぐやれ、一瞬で集中しろ等、投げかけられるキーワードが印象的で、爆発してる。

    理想と情熱を持て、文章から情熱が溢れている。

    対して元川さんは、穏やかで深い。

    ナマコではじまり、時間の捉え方、神様仏様、永遠について考える。世界の見方を学ぶことで身につけることの大切さが、心にすっと染み入る感じ。

    小林さんは、学ぶことの根拠をすばりと言う。

    社会という人間だけが作り出せるフィクションに対して、責任がある。個人ではなく、人という枠で考えておられるところは、元川さんの考え方にも通じて、人間であるから学ぶということをすばりと説明してくださる。

    鷲田さんは、現代の苦しみに寄り添いながら、学びを説く。

    社会の発展と人の豊かさについて考えさせられる。どんどん便利になっているが、豊かさは別。あいまいなまま正確に対応することの必要性をわかりやすく解説くださる。誠実に考え続ける「賢い」人になろう。

    中学生に書かれた本だけど、学び続けるオトナにこそ必要な本と思いました。

  • 弟の本棚から盗んできて一気読み。
    これから大きな知に立ち向かうんだと意気込んでいた高校生時代の自分を思い出してなんだか勇気付けられました。

    個人的には前田先生のがじーんと来たんだけど、今福先生の山と文化人類学の話も面白かったし、中三から苦しめられた鷲田さんを思うとノスタルジア浸りっきりでとにかく感情揺さぶられまくりの一冊でした。

    このシリーズ中高の時にあったら読みふけってただろうなぁ。あったとしても自分がそういう本があるという情報を持っていなそうだけど。笑

  • さすがあちこちで(入試問題なんかでも)引っ張りだこの人たちの話だから、なるほどな、と思うところ多数。それぞれの専門や自分の若い頃を踏まえて、中高生にこれからどう生きるのかを考えさせる。
    著者毎にお薦めの本が三冊紹介されており、これはこの著者たちが中高生の時の愛読書だから難しいものが多いのだが、今学者として活躍している人は中高生でもこれくらいは読んでいたんだよ!という刺激になればいい。若い頃は無理して難解な本に挑戦するパワーがあるからね。私もそうでした。そして「大人になったらまた読もう。そうすればきっともっとわかるに違いない。」と思った。しかし実際は大人になったら難しい本にじっくり取り組む時間も体力もなく、学生の頃読んだ哲学書なんか前文で夢の世界に連れて行かれちゃうから、本当に無理しても若い時に読んだ方がいいし、読んで(かじった程度のものだけど)良かったと思っている。
    七人の学者が語っていて難易度もばらばらだけど、どこか心に響くところはある。一気に読まず、時間をかけて、一日一人分くらい読むといいと思う。今福龍太の「わかりやすいことには気をつけろ」、本川達雄の仕事について、鷲田清一の「私たちは「市民」ではなく「顧客」になってしまった。」とか、ホントにそうだなと、高校出て数十年経つけど改めて心に刻みました。

  • カビ臭い。


  • テレビによく写っている人の話もあるので
    興味深かったです

    正直、何のために学ぶのかはあまりよく分かりません
    でしたがなかなか面白かったです

  • 玉石混交。中には老害としか思えない人も。。。

  • 普通だった……

  • このテーマは大人でもなかなか答えが出しづらいのではないか

    話の内容はとてもわかりやすい
    このテーマ高校生では遅いと思う
    考えることはとても大切で必要だ

    あきらめないこと

  • 中学生から高校生向けに書かれてはいるが、私にとっても、非常に有意義な内容であった。外山滋比古さんは相当現在の状況に憤りを感じていらっしゃるようだ。私にも、こんな仕事をしていながら、最近の中高生は勉強させられ過ぎ(自分で好んで勉強するのは問題ないけれど)という思いがあった。だから、この気持ちはよく分かる。勉強の仕方という意味では、脳科学の見地に立って論じられている茂木健一郎さんの話が一番わかりやすいし、実践もしやすい。世の中の分析としてはもっとも納得がいき、子どもたちにも伝えていきたいと思ったのは鷲田清一さんの話だった。日本的な生物学的な話を本川達雄さんがしている。伊勢神宮の意味するところは何か。ちょっと不満は、今福龍太さんが紹介していた本がおもしろそうで、購入しようと思って大きな書店にも行ったのに、どれもこれも品切れ。そこは編集者に何とかしておいてほしかった。

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著者プロフィール

外山滋比古

1923年、愛知県に生まれる。東京文理科大学英文科卒業。同大学特別研究生修了。専門は英文学。『英語青年』編集長、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授などを歴任。文学博士。お茶の水女子大学名誉教授。『日本語の論理』『日本語の個性』『思考の整理学』『ことばの教養』『省略の詩学』『自分の頭で考える』『ユーモアのレッスン』ほか著書多数。『外山滋比古著作集』(全8巻)がある。

「2020年 『日本語の個性 改版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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