新聞力: できる人はこう読んでいる (ちくまプリマー新書 263)
- 筑摩書房 (2016年10月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480689689
感想・レビュー・書評
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【本の内容を一言で】
新聞をしっかり読むだけで他人の信頼感を得ることができ、リテラシーが向上して人生が変わる!
【内容まとめ】
1.他のデバイスに比べて新聞が1番「事実」に厳格。
2.スクラップをすることで、情報の定着が著しくなる
3.人生を生きていく上での戦略・リテラシーの向上に新聞は必須!!
【感想】
斉藤孝の本は非常に参考になる。
ただ、最近見た池上彰の新書と比べたらやや感動が少なかったか・・・
しかし、新聞を読む必要性と、読まないでいた場合のリスクの高さ、「事実」に強く読み物として読み応えがある新聞を購買する素晴らしさは凄く伝わった。
問題はスクラップだな・・・
読むだけならまだしも、スクラップは非常に手間がかかる。ただの「読み手」に留まらないよう、スクラップの重要性も非常によく分かるが、果たして時間が取れるのか。
生きていく上で新聞を読み続ける事は今後しっかり続けようと思う。
新聞を読むだけで、周りの人とこれだけ差が生まれるっていうのは、こりゃチャンスなんじゃねえか?!
情報を漠然と受けるだけでなく、情報を正確に認識し、メディアミックスして、「自己投資」としてしっかりリターンを得ないといけませんね。
【引用】
新聞のメリット
①色々な記事を航空図のように一覧できる
②情報感度が上がって、人と深い話ができる
③新聞は「事実」に対して厳格!
p27
・メディアリテラシーはこうして身につける!
メディアリテラシーとは、新聞をはじめとするメディアを読み解く力、読解力。
この読解力があまりない場合、またTVだけや新聞一紙だけを読んでいる場合、ひとつのメディアだけを全面的に信じてしまい、その情報だけに左右される。
→ネットや紙・TVなど複数のメディアを往復しながら情報に厚みを持たしていく。
p42
・2週間の新聞スクラップ経験が、その後の人生を変える
【記事項目】
①何故この記事を選んだか
②記者が伝えようとしていること
③印象に残ったところ
④自分が思ったこと
p108
・新聞に触れることで「社会力」が身につく
→「社会力」とは、自分の身の回りのことがよくわかって、それが常識的な感覚にまでなっていること。
→「社会力」とは、社会についてよく知っていることが基本になる。
その点、新聞では「政治」「外交」「経済」「事件」「家庭」「健康」「環境」など、社会で起きているありとあらゆる事が反映されている。
・スポーツ選手のトレーニングみたいなもの
数々のニュースが自分と関係ないと思ってしまわないこと。
社会に対して無関心になれば、社会全体が衰退する。
また無関心でいると、結局自分にブーメランが返ってきてしまい、自分の身を危うくする。
そもそも何も話せないと、「イイ年してこんなことも知らないんだ」と軽く見られる!!
p114
・記事にツッコミを入れて「質問力」をつける
→記事はただ読んでいるだけではすぐに忘れてしまう・・・
「どうしてこうなった?」「この出来事の背景はなに?」など、ツッコミを入れながら質問を自分で作り、「質問力」を鍛えること。
p173
・新聞を読んでいる人は、社会に関する関心が高く、生き生きした印象を与えます
→キチンとした情報源を持ち、色々なアンテナを立てることで、発言に説得力が増して本人にも自信が付く!
→企業が求めているのは、正確に情報を把握して、バランスが取れた判断ができる人!
新聞を通じて自己投資や啓発、スキルアップは可能!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小さい頃は思いもよらなかったです。
新聞が、こんなにもおもしろいものだなんて。
私の周りは朝日新聞を購読している人が多いこともあって、自然と共通の話題になることがあります。今やネット社会。無料でいくらでもニュースが読める時代に新聞なんて。
そう思っていた時期もありましたが、新聞のいいところは興味のあるなしに関わらず全体を俯瞰できることですね。
ネットだと、どうしても興味のある記事にしか目がいかない。時事的な要素を収穫するのにはいいですが、時代に即したドキュメンタリーなことは新聞の方が軍配が上がる気がします。
新聞を読むと、社会への関心度が上がる。
「税金を払うなんて損だ」「年金を払うなんて意味がない」
そんな思想も、社会の一員として生きていく自覚が芽生えると、思考停止して拒否するのではなく、必要性を深く実感するようになります。
新聞、値段はまちまちですが、月額で4、5千円くらいしますよね。
正直、高いなあと思ってました。
ただ、これだけの情報量(2日で新書1冊分だそうです)が、タイムリーに毎日届くなんて、考えてみれば贅沢なことですよね。
読み物としても非常におもしろいのに、それだけではなく様々な力が身に付きます。
社説を読むことで思考力が、見出しの読みくらべで見抜く力が、コラムを読むとスピーチ力が。
それに時節ものの記事では雑談力も磨かれます。
今度実家を出るにあたって新聞をとろうか迷っていましたが、やっぱり取るべきだろうという結論に達しました。
本書はどちらかというと、高校生や大学生向けにやさしく書かれた1冊です。ただ、大人になった私が読んでも非常にためになる内容でした。斎藤さんの言葉は、いつも伝わりやすいですね。 -
確かに、新聞、読まない。
昔、父親が毎朝読んでいるの見て、
大人になったら読むものだと思い込んでいましたが。
確かに、父親はいろいろなこと知ってたわ。
あと、職場の先輩方も知識が多様。
これらは新聞のおかげなのね。
若い時は何も困らなかったけど、
最近は自分のものの知らなさに恥ずかしくなることが
多くなってきた。
これは新聞を読めということなのだろうか。 -
タイトルと久々に齋藤さんの本が読みたくて手にした本。
これまでの齋藤さんらしい新聞の読み方や、事実と解釈に分けてボールペンを変える方法については、即実践できることでした。
新聞は、単に知識を得るだけではなく、総合的な判断力を高めてくれるし、人間的に深みも増してくれるし、いいとこづくめで読まないリスクはないと言い切っておられます。
物事を一面から見るだけでは、判断を見誤ることが良くあるし、政治や世界的な話題について行けないこともあるので、さすがに私の年齢では、恥ずかしさも感じてしまう。
新聞は、一方通行ではなく読み手がどう感じているかを投げかけてくれている優れたメディアだと思えるようになるにも、じっくり読む必要があるのだと痛感しました。 -
「はじめに」の文章が特に素敵。みんなが新聞を読んでいることが知的水準を引き上げ、それを支えたのは戸別宅配制度。「ありがとう!新聞配達のみなさん!」
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齋藤孝先生の本は、小学生でも読めるような分かりやすい文章なのに、大きな説得力を持っている。まんまと新聞読もうと思いました。
子供の音読や国語の教材として、一章毎に使えそう。 -
070-S
閲覧新書 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/729594 -
新聞がしっかり読めるようになると、自分の考えを持てるようになる訓練になり、またファクトと解釈の区別がつけられるようになるリテラシーが身に付く。
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斎藤孝先生はいったいいくつの『◯◯力』本を執筆されているのだろうか。
驚くほどの供給の裏側には、それに見合うだけの需要がある。
つまり現代人は力に飢えている。
世は力だけがモノをいう世紀末時代。
タカシは弱者に力を与えるべく、今日も筆をとるのだった。
冗談はさておき、新聞の活用法が紹介されていて、一読の価値がある。
新聞離れが進んでいる今こそ、逆張りで新聞を読むべき。
活字に慣れ親しんでいることの優位性は、コンテンツの幅が広がり続ける現代において年々増していくに違いない。-
2022/08/06
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