13歳からの「学問のすすめ」 (ちくまプリマー新書)

著者 :
制作 : 齋藤 孝 
  • 筑摩書房
3.89
  • (1)
  • (6)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 57
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480689863

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 歴史的名著に何を今更だが、子どもたちに薦める手前読んでみた。
    著者はこれまでも他の様々な自著の中で繰り返し「学問のすすめ」を推している。
    曰く「すべての日本人必読である」と。

    タイトルからすると「勉強しましょう」という意味合いにとれそうだが、そうではない。
    何をどう学んで、生き方にどう結びつけるかが大切であるという。
    そしてここで言う学問とは、役に立つ学問のこと。
    実際の生活に役立つ「実学」のこと。
    それを学んでこそ個人として独立し、家も独立し、国家も独立出来るという。
    その方法を現代語訳にして分かりやすく解説したのが本書で、中学生への配慮からか
    随所にイラストが入り、各編に「要点」として数行にまとめる箇所もあり、
    それぞれの章の末尾には選り抜きの「キーセンテンス」も挙げられている。

    大変親切な編集なのだが、13歳以上であるはずの私には(笑)物足りなさがある。
    同じ著者の「学問のすすめ 現代語訳」の方がはるかに読みごたえがあり感動もある。
    こちらがNOと言うわけでは決してないが、やはり中学生向けかと。
    「学問」というワードに子どもたちがアレルギーを起こさないようにと書かれたのがこちらの本かな。

    時代がかった表現もあえてそのままにしてあるので、「?」と首を捻ったり思わず失笑の箇所も。
    無理もない。だって書かれたのが明治5年だもの。つい5年前は江戸時代だった。
    それを加味してもやはり福沢諭吉さんは、さすが一万円札に印刷されるだけの方だとあらためて思う。
    その志の気高さに、背筋がすうっと伸びるような気がしてくる。
    何を今更だが、やはりこれは全日本人必読の書なのだ。
    特に子を持つお母様にお薦め。どう育てたら良いか、きっと道筋が見えてくる。


  • 生きていく上で、いま何をしないといけないのか。なぜ学問か必要なのか。なんのために学ぶのか。そういった、今後の方向性か書いている。

    私は一体何をしたいのか。何をするべきなのか。考える問題提起をしてくれている。

    もう一度、読むべき。

  • 福澤先生の文をわかり易く書いてあるというより
    訳者の言葉に直してあります。
    13才はもう文章を子ども向けにする必要はないのではないかな、と思うので、中学生以上なら、同じ訳者の普通の現代語訳の方がいいのではと思う。

  • 【読了】

    平成の世を痛烈に皮肉っているような感じがしました。

    ニュースを賑わす政治家やぼくたちを。

    福沢諭吉が現在に生きていたとしたら、きっと嘆くのだろうな。


    タイトルに偽りなし。
    読みやすい文章だったので、学生時代に読んでおいて損はない一冊でしょう。

  • いっそのこと解釈本を教科書としてもよいと思います。

  • 齋藤先生は以前から福沢諭吉の「学問のすすめ」をものすごく押しています。日本人の必読書ナンバーワンとまでいっています。私も早く読まないとと思いながら手が付けられていませんでした。そんなところへ、本書が登場し、雰囲気だけでもつかめるかと思って読み始めました。うまくすれば、来年1年間で「『学問のすすめ』のすすめ」が書けるのではないかと思ったりしながら。ところがです。あにはからんや。あまりおもしろくないのです。それはちがうだろう、と思うようなこともあるのです。時代が違うといってしまえばそれまでなのですが、少し根本的に私がなじんできた考え方とは違うものがあるようです。福沢諭吉自身は西欧諸国からの遅れを感じて焦っていたのかもしれません。そんな中の最終編。「人望と人づきあい」の中で、見た目の印象が大事といいます。生涯両親の喪に服しているかのようにしているのは大変よくないといいます。そうか、私自身がそうだったかもしれない。なんか、かたくて、ものわかりが悪そうで、気難しそうで・・・そう思われていたとしたらごめんなさい。あらためます。といいつつ、きっとこれって父親からの遺伝なんだろうな、なんて思っています。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

1835年大坂中津藩屋敷生まれ。54年蘭学を志し長崎に出る。翌年緒方洪庵の適塾入門。56年福沢家の家督を継ぐ。58年江戸中津藩中屋敷に蘭学塾を開くが、翌年英学に転向。60年軍艦咸臨丸でサンフランシスコへ渡航。62年幕府遣欧使節随行員としてヨーロッパを歴訪。68年塾舎を芝新銭座に移転、「慶應義塾」と命名し、71年には三田へ移転。90年慶應義塾大学部を設置。1901年、66歳で死去

「2017年 『文明論之概略 ビギナーズ 日本の思想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

13歳からの「学問のすすめ」 (ちくまプリマー新書)のその他の作品

福澤諭吉の作品

13歳からの「学問のすすめ」 (ちくまプリマー新書)を本棚に登録しているひと

ツイートする