雑草はなぜそこに生えているのか (ちくまプリマー新書)

著者 :
  • 筑摩書房
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レビュー : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480689955

感想・レビュー・書評

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  • 雑草って強いのではなくて、弱い。
    弱いから人のそばに生えるらしい。

    雑草などをぜーんぶとったさら地に初めに生えるのは背の低い一年草、それを放っておくといつのまにか背の高い一年草が優勢になり、それも放っておくと多年草が生えて、さらに放っておくと木が生えて藪になる。さらに放っておくと森になる。森には雑草は生えられない。だから小さな雑草を抜くってことは、もっと強い種に乗っ取られないように循環を断ち切ることで、その種を守ることにもなるらしい。

    雑草って育てようと思うと結構難しいらしい。雑草の種は、野菜と違って同じ時期に芽をださない。冬眠みたいにじーっと土の中で時期を待っていて、一番条件のいいタイミングで発芽するらしい。
    その賢さこそが雑草の強さ。今まで考えたことのないことをたくさん学べました。

    そんなことを思いながら川原の雑草を見ると、今までとは異なる景色が見えてくる。
    専門家のお話は、やっぱりおもしろいですね。

  • タイトルに惹かれてつい手に取ったが、とても面白かった。雑草は植物としての競争力は弱いが、環境の変化に強く、同じ種の中でも多様性がものすごく大きいそうだ。

    根性論や叩き上げの形容詞として「雑草魂」みたいな言い方をする事に違和感があったので、雑草の実態とはだいぶ違うことがわかり、溜飲が下がったな。ベタだけど、人間社会のメタファーとしても読みたくなる。

  • ゴルフ場に、周囲の芝生の長さによって背の高さを変える雑草がある(同じ種類だけど個性があって、芝刈りに耐える背の高さのものが生き残る)
    セイタカアワダチソウは外来種で、毒を出すことで猛威を振るったけど、その毒で自分がやられて今はそんなに勢いがない

    とかそういう雑学、からの人生訓。

  • 「雑草学」というのがあるのは初めて知ったけれど、自分の本棚を見てみたら、稲垣先生の書いたor関係している本をすでに何冊も持っていた。私も軸足に「雑草学」を持って、いろんなことを実践・思考してみたい。

  • 雑草は強いと思っていたけれど、実は弱いが故の生き残り戦略だったのか!そのしたたかさ、たくましさ、適応力。見習いたい部分がたくさんあります。普段何気なく見ている雑草の名前が知れたのもよかった。

  • 雑草に限らないが、生物が子孫を残すための執念は凄い。特に雑草はその戦略がユニークで、読んでいて飽きさせない。絶妙な比喩で分かりやすい解説による所も大きいのだが。
    雑草は競争力が弱いが故に、他人(他草?)の嫌がる場所を選んで根を下ろし、少々環境の変化が起こっても種子を残せるよう特異な進化を遂げているのは示唆的だ。また同一ニッチ環境では最も強い種しか生き残れないというガウゼの法則にも驚愕。ビジネス上も「雑草戦略」から学ぶべき点は多い。

  • 雑草とは何か。雑草の戦略とは。植物についてこんなに面白く解説した本に初めて出会った。除草剤がどうやって植物を枯らすのか、実にわかりやすく解説されている。また、「多様性」の概念も単純ではないことを学ぶことができる。人生訓としても読める素晴らしい書籍です。

  • ・雑草は弱いからこそ、環境に適応できるように様々な戦略を持っている。
    ・ただオンリーワンでは生き残れない。オンリーワンな環境の中でナンバーワンである必要がある。
    ・「雑草は踏まれても踏まれても、必ず花を咲かせて種子を残す。」

    人生訓になる新書でした。折を見てまた読みたい。

  • これは目からウロコが何枚も落ちる既成概念を
    覆す本です。
    「雑草魂」と言うと、何となく強くてたくましい
    イメージがありますが、本当の雑草は全く違います。

    都会のコンクリートのスキ間にしたたかに生えてくる
    「強さ」を感じさせるのは全くの誤りで、
    要はそこでしか生きられないから、仕方なくコンクリートのスキ間に生えているのです。
    つまり理由があるのです。

    その理由や、その他の色々な植物の特徴など、
    普段は気にも留めないが、素晴らしい仕組みに満ち溢れて
    いる雑草の世界を説明してくれる一冊です。

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著者プロフィール

農学博士、植物学者

「2020年 『38億年の生命史に学ぶ生存戦略』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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