肉体への憎しみ (虫明亜呂無の本 1)

著者 :
制作 : 玉木 正之 
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 13
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480701213

感想・レビュー・書評

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  • 2冊目の読書ノート 1993/9/5~2005/4/30に記載

  • Numberの小説風に仕上げたやつが結構好きだったのである。若いころは一応にはスポーツにもちょっと興味を持ったりして、やれワールドカップだ、野球だ、有馬記念だ、と、ビッグイベントが近づくとなんか調べてみたくなってきて、データブックみたいなんもそれはそれで楽しい時もあるけど、Numberを読んでると、選手の背景にあるものとか、そういうんを理解で来て、スポーツ観戦にもぐっと深みが出る、っていうやつである。
    そのNumberが刊行するよりはるか昔に書かれたもので、どこまでフィクションでどこまでノンフィクションかも曖昧なんだけども、実際のところ一般の読者にはそこらへんどうでも良くて、スポーツの持つ無慈悲さというか、勝者は一人、みたいなそういう厳し世界が、まぁ恐らく他人事だからなんだろうけど、ぐっとくるものがあるのです。

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著者プロフィール

虫明亜呂無(むしあけ・あろむ):1923年、東京生まれ。作家、評論家。早稲田大学文学部仏文科卒。小説、文芸批評、映画評論、スポーツ評論、競馬エッセイ、恋愛論、映画脚本など多彩な分野で旺盛な執筆活動を行う。91年に逝去。著書に『スポーツへの誘惑』(珊瑚書房)、『シャガールの馬』(講談社)、『ロマンチック街道』(話の特集)。玉木正之編『虫明亜呂無の本』全三巻(筑摩書房)など。没後に編まれた『女の足指と電話機──回想の女優たち』『仮面の女と愛の輪廻』(清流出版)によって、透徹な美意識を持つ名エッセイストとして再評価が進んでいる。

「2023年 『むしろ幻想が明快なのである』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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