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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784480770110
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
テーマは自由や老い、旅であり、短編集の中で描かれるのは、孤独で不穏な日常の中でも人との繋がりを求める姿です。特に、植物園での二人の老人の出会いのエピソードは印象的で、公共の椅子を巡る微妙なやり取りを通...
感想・レビュー・書評
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さまざまなかたちで〈旅〉をテーマにした短篇集。
トーベ・ヤンソンの小説、面白ッ!無駄のない簡潔な説明で知ってる人のように性格が浮かんでくる人物描写は彼女のイラストのようだ。たっぷりの皮肉が込められたユーモラスで軽い語り口。会話も面白い。環境破壊問題が物語に組み込まれているのもさすがだし、それを語るのがめっちゃ生意気な子どもだったりする。以下、特に気に入った作品について。
◆往復書簡
日本の少女から届く手紙。ムーミンのアニメ放送時、実際にこんなファンレターがたくさん来たんだろう。会いにくることにはノーと返しているけれど、トーベには彼女の苦しみもわかっていたのだと思う。
◆八十歳の誕生日
八十歳にして美術界を牛耳る巨匠の女性アーティスト、という祖母のキャラが迫力あって面白い。誰かのミューズではなく、自立して批評家を恐れさせている祖母。アーティスト一家ならではの造形という気がする。
◆思い出を借りる女
ヒステリックで感情的な女と冷静で余裕綽々な女、という二人の印象が会話を通じてじわじわと反転していく。こわい。ユーモア小説として書いているような気もするが、エレベーターの描写とか完全にホラー。タイトルを見返したときにヒィッとなる。
◆エデンの園
スペインを訪れたイギリス人の主人公が、女二人の隣人トラブルに探偵気分で首を突っ込んでいく。並行して主人公もかつて親密な関係にあった女性に仲直りの手紙を綴るのだが、送る前に相手は亡くなってしまう。そこで隣人トラブルについてもどちらが悪いのかという野次馬的な好奇心が去り、とにかく平和的に仲直りさせる術を考えだす。隣人同士の喧嘩がエスカレートした本当のわけも、主人公と親友が疎遠になった理由も明かされない。結末はこのコミュニティの仲間に入りたいかなぁ、と疑問に思ってしまったが、同性同士のめんどくささとどうしようもなさをユーモラスに描いて面白かった。
◆植物園
こんなに真正面から偏屈じいさん同士の友情を描いた小説って初めて読んだかも。全世界の偏屈じいさんに読んでほしい。お互いに仲良くなりたくないと思っている者同士だからこそシンパシーを感じ始めるのが、表題作「軽い手荷物の旅」と真逆。老人ホームに嫌気がさしているじいさんと、家族のなかでの存在感の薄さを自覚しているおじさん。でも小さな野原を守ったことが誇りなおじさん。じいさんが死なないでちゃんとベンチに戻ってくるのもいい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
トーベ=ヤンソンの短編集。
オチのない話が多い印象。
読んでいてモヤモヤするので途中で脱落。 -
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2012/09/19
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>nyancomaruさん☆
そうですね~。
思いっきりムーミンフィルターで最初読んでたので辛口の作品は最初驚きましたが、どちらも好きです...>nyancomaruさん☆
そうですね~。
思いっきりムーミンフィルターで最初読んでたので辛口の作品は最初驚きましたが、どちらも好きです。2012/09/20
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死がテーマの話が多かった気がする
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NHKの本棚を紹介する番組で、誰かの蔵書にこの本があった。タイトルに目を奪われて図書館で借りてみた。トーベ・ヤンソンのムーミン以外の作品を読むのは初めてだと思う。
タイトルの「軽い手荷物の旅」を裏切る全く軽くないテーマの小品が詰まっている。どれも読んでいると苦しくなる(月並みな言葉で言えば)人生のような面白さがある。
度々現れる「イデー」という言葉が、おそらくこれらの物語の肝かと思う。
「見知らぬ街」と「植物園」を好ましく読んだ。「ショッピング」はSF映画のプロローグのような趣き。その他は大なり小なり読み返すのを躊躇う苦しさがあるが、中でも「思い出を借りる女」には怖さがある。 -
予想しているよりずっと文学してた。
翻訳の調子のせいか、なんとなく教科書にでも載ってそうな感じ。
いつかもう一度読みたいですね。 -
ムーミンの作者で知られるフィンランドの作家トーベ・ヤンソンの短編集
「軽い手荷物の旅」など全12話
タイトルとムーミンのイメージから、牧歌的なものを想像していた
描かれていた物語は全て、何か不穏な匂いの漂うもので、全体の一部をスッパリ切り取ったようなお話ばかり。
探究心旺盛な時は、一文字ごとに想像力を膨らませ、勝手に物語を夢想してしまう。
疲れている時は、なんのことだかさっぱりわからないまま。
不思議な国フィンランドってところですか…… -
ムーミンの原作者として有名なトーベ・ヤンソンの大人向け短編集。「旅」をテーマに綴られる様々な人の心の描写は、写実的で俯瞰した距離感を保つと同時に、当人の感じているもどかしさや抉られるような痛み、例えようもない戸惑いが手にとるように感じられる切実さも併せ持つ。
語り手と作家の内面に深くひたすらに入り込んでいくような内省的な文章は、とても私好み。ただ、それゆえに一度では噛み砕ききれない部分も多々あって、今後何度でも読み返すことになる予感がする。 -
図書館にて読了。タイトルと同名の短篇に出てくる語り手(主人公)の人柄が、私はとても好きです。良い人なんですが、とってつけたような善人ではないところがなんとも...。どういう状況かわからないけど不穏な空気が漂っていたり、ちょっと情緒不安定な人々が叫んでいたり、なんとなくいい関係だなと感じたり、一冊で色々な人間模様を楽しめました。
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12編の話の切り口が、まったく違っていて
読む楽しさがありました。
どの話も、余韻が残ります。 -
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よりどころのない人たちの旅に関する短編集。そして、私たちがいつでも目に入るものすら見過ごしてきたことについて。
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2014.09.10.読了
不思議な世界
なんだか読んでいて居心地が悪いのだが
また次が読みたくなる
本当に不思議 -
長いこと積んでいて漸く読んだ一冊だけどとてもよかった。どの短編もメランコリックな内容で孤独を謳いながらも人との繋がりを疎かにしていない。北欧の寂寞とした風景も彩りを帯びて力強い生命を感じる。虚飾を捨てたストイシズム、その境地に達するのは難しいけど、いつか軽い手荷物を纏めて行く先のない旅をしてみたい。祖父江慎の装幀がとても素敵でシリーズ全巻揃えたくとも既に絶版。なして放っておいたのだろう‥後悔。どれもが逸品揃いの秀作だけど最後の2編「鴎」と「植物園」が飛び抜けて素晴らしい。冷ややかで温かい。トーベの魅力。
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さらりと読めてしまうものから心をひどく掻き毟られたような気分にされるものまで12篇の短編集。表題作「軽い手荷物の旅」は(個人的感想では)その中間に位置する。「体育教師の死」では思わず頭を抱えた。一番好きだったのは「ショッピング」。漂う終末の空気、そして解放感。
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ムーミンシリーズでおなじみのトーベ・ヤンソンが描く大人のための12編の短編集。「途上にあること」「根付かないこと」「自由であること」をテーマにした〈旅〉を題材にしている
<往復書簡>
トーベ・ヤンソンのファンの日本人タミコ・アツミから来た手紙、という設定の小編。
<夏の子ども>
美しい自然に囲まれた田舎に住むバッケン一家のもとに、都会からエリスという少年が訪れた。エリスは自然破壊や核戦争の恐怖をとうとうと語り、家族を不快にさせてばかりいる。そんなエリスがバッケン一家の長男トムと二人きり、小さな島に置き去りにされることとなり・・・。
<八十歳の誕生日>
同じ公園の樹だけを描きつづけた画家の祖母が、八十歳の誕生日パーティーを開いた。そこに招かれたヨンネとわたしは、三人の異彩を放つ男たちに出会った。
<見知らぬ街>
初老の男は孫夫婦の招待で、旅をすることとなり、見知らぬ街で一夜を過ごすこととなった。そこで偶然知り合った青年は、親切にも部屋に泊まっていけという。
<思い出を借りる女>
十五年ぶりに戻ってきたステラは、自分が過去に借りていた部屋に住むヴァンダを訪ねた。ステラにとって大切な思い出を、ヴァンダは自分のことのように語る。
<軽い手荷物の旅>
人からやたらと心配事を相談される、ついつい親切に世話を焼いてしまう自分、そんなしがらみから逃れたくなった男は、定年退職を機に、船旅をはじめたが。
<エデンの園>
名付け子エリザベトを訪ねた女性教授ヴィクトリアは、エリザベトの不在を知る。しばらくエリザベトの家に滞在することになったが、そこに訪ねてきたジョゼフィーヌに、隣人との諍いを相談される。
<ショッピング>
あれが起きたとき、難を逃れたミリイとクリスチャンは、狭い部屋に身を隠し、人のいない店から持ち帰った食糧で生活していた。あいつらが襲ってくる恐怖におびえながら。
<森>
父が亡くなり、母と離れて暮らすことになった幼い姉弟。二人の住む小屋のそばには、とてつもなく大きな森があった。母から送られてきたターザンの本を読み、弟はターザンの息子になったつもりで森に深く入っていく。
<体育教師の死>
友人宅に招かれたアンリとフロー夫妻だが、フローはその春に自殺した体育教師のことが頭から離れず、神経を研ぎらせている。
<鴎>
精神を病み、いったん学校を辞めた教師アルネは、妻エルサの父親が残してくれた孤島の別荘に二人で滞在することにした。そこは鳥たちの島。エルサには、カシミールという顔見知りの鴎がいて、アルネは別荘近くに巣を持つ毛綿鴨に親しみを感じはじめた。
<植物園>
植物園に通うことが趣味の老人「おじさん」は、ある日、お気に入りのベンチが別の老人に占拠されているのを見て腹を立てる。だが、じょじょにその老人と心を通わせることになっていく。
著書名の「軽い手荷物の旅」は、船旅中、他の人と話さずひたすら読書をしようとする、が、上手くいかない男性のお話だっけ?
なんとなく、これはよかった気がする…
でも、全体的には「ん~…」ってやつが多かった…かも…? -
北欧はいいですね
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このシリーズ、全部読みたい。ないんだよねえ。
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ムーミンの著者。こういう作品もあったんだ・・・
でも作中のはしばしに伺える ムーミンの登場人物達・・・・
著者プロフィール
トーベ・ヤンソンの作品
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