トーベ・ヤンソン・コレクション 3 クララからの手紙

  • 筑摩書房
3.50
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本棚登録 : 112
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480770134

感想・レビュー・書評

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  • う〜ん
    わからない〜

    「軽い手荷物・・・」に続き、やっぱり不思議。
    短編集というより「断片集」。
    ショートショートほどの短いものが多く、とてもその中で捉えきれない。

    確かに独特で、
    一話ごとに何かが蠢いている。
    でも、なんだかわからない。
    あー、弱気にさせる。

    でも本の装丁がとてもよく、緑の紋様が印象に残り、手放す気にさせない。

    まあ、またいつか読もう。

  • 寝る前に読み始めて寝る寸前には読み終えてしまった。最近はまっているトーベ・ヤンソンの作品集。「クララからの手紙」は1編10ページ前後の短編が集められている短編集です。袖振り合うも多少の縁から自分の母親まで、ほんの一晩から数十年まで、人に対しての関わり方(近くにいるときもいないときも)が様々な角度から描かれている。「エンメリーナ」と「ルゥベルト」という人物の名前を冠した2編がすごくよかった。

    表紙に小さなムーミンがいる。

    ていうか悪魔に「トロール」っていうルビ振ってあったんだけど、トロールは妖精だとずっと思っていた。
    少しショック。

    • 美希さん
      >nyancomaruさん☆

      黒いムーミン!!
      ヤンソンさん、実に技巧派というか、それでいておっしゃるとおりやさしさがあったり風景描...
      >nyancomaruさん☆

      黒いムーミン!!
      ヤンソンさん、実に技巧派というか、それでいておっしゃるとおりやさしさがあったり風景描写が美しかったりしてクセになりますね。近所の図書館にトーベ・ヤンソンコレクションがあるので順次読む予定です。
      2012/08/29
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「トーベ・ヤンソンコレクションがあるので」
      文庫化を待ってる私、筑摩はソノ気がないのか、なかなか進まない。
      講談社なので、コレクションじゃな...
      「トーベ・ヤンソンコレクションがあるので」
      文庫化を待ってる私、筑摩はソノ気がないのか、なかなか進まない。
      講談社なので、コレクションじゃないのですが、自伝的小説「彫刻家の娘」はイチオシです。
      2012/08/30
    • 美希さん
      >nyancomaruさん☆

      「彫刻家の娘」知らなかったので、書店で見てみます。勧めてくださってありがとうございます!
      >nyancomaruさん☆

      「彫刻家の娘」知らなかったので、書店で見てみます。勧めてくださってありがとうございます!
      2012/08/31
  • 特に好きな話の多い短編集だった。ちくまの『トーベ・ヤンソン短編集』で読んだ時から大好きな「カリン、わが友」も入っている。本当に美しい愛情の物語で、「カリンがいなくなってからも浴室は長らく聖なる空間でありつづけた。(…)」という終わりもよい。『石の原野』の解説でもあったけど、トーベ・ヤンソンの小説には無駄がないと思う。その分こちらで汲み取らなければいけないことも多くなるけれど、この切り詰めた簡潔さが私は好き。

  • クララからの手紙
    ルゥベルト
    八月に
    睡蓮の沼
    汽車の旅
    パーティ・ゲーム
    海賊ラム
    夏について

    事前警告について
    エンメリーナ
    カリン、わが友
    リヴィエラへの旅

    絵 が特に気に入った。
    人間関係、特に親子関係についての話が印象に残った。

    芸術家が作品を人に見せるタイミングは、とても微妙で、間違えないようにしなきゃならない。と、トーベ・ヤンソンは考えていたみたいだ。確かに。

  • 2009.07. ムーミン以外にも、けっこう本を書いてるトーベ・ヤンソン。「少女ソフィアの夏」(記憶 がおぼろ…)というのも、教科書で読んだような。

  • トーベ・ヤンソンコレクション3。

    印象に残っているのは
    『睡蓮の庭』
    『夏について』
    『エンメリーナ』
    『パーティ・ゲーム』
    …の4作品です。

    ヤンソンさんの書き方(冨原さんの訳し方?)から、言葉の裏に
    不思議なものが隠されている感じを受けます。
    どんなものかと問われたら答えに窮するのですが…。

  • 繊細な感受性と果敢さを合わせ持つ少女の日常を物語る、自伝的小説
    「彫刻家の娘」の続編ともいうべき「夏について」「カリン、わが友」ほか
    11篇を収録した短編集。

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著者プロフィール

1914年、ヘルシンキ生まれ。画家・作家。父が彫刻家、母が画家という芸術家一家に育つ。1948年に出版した『たのしいムーミン一家』が世界中で評判に。66年、国際アンデルセン賞作家賞、84年にフィンランド国民文学賞を受賞。主な作品に、「ムーミン童話」シリーズ(全9巻)、『彫刻家の娘』『少女ソフィアの夏』(以上講談社)など。

「2023年 『MOOMIN ポストカードブック 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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