ムーミン・コミックス N:6

  • 筑摩書房
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本棚登録 : 133
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (84ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480770462

感想・レビュー・書評

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  • にせもののダイヤを本物と勘違いして嫉妬したりおべっかを使ったり…。

    人(じゃなくてムーミンか?!)が心に抱えている闇をほのぼのと描いた『ミムラのダイヤモンド』がわかりやすかったです。

  • ムーミン一家のことを「新聞に載ってる立派な方々」と呼んだり、ムーミンが「短編アニメーションの主役をやりませんか?」と声をかけられたりと、人気キャラクターであること前提のギャグが盛り込まれていて、貫禄を感じたコミック第6集。

    以下、ネタバレあり備忘録。

    ■おかしなお客さん
    冬。ムーミン一家に続々とへんなお客たちがやってきて、ひと冬泊まっていくと言う。仕方なく迎え入れるムーミン一家。お客も家族も、みんなそれぞれ小さな、ちょっと恥ずかしい秘密を抱えて暮らしているのだが、お客のひとり、捨て子のクリップダースはみんなの秘密をそれぞれ暴きにかかる。
    ラスト。ムーミンママ「もうみなさんのひみつはひみつでなくなったんですから、ありのままの自分でいればいいと思いますよ」のあと、みんな楽しそう。

    ■ミムラのダイヤモンド
    50カラットのダイヤモンドの指輪をミムラが手に入れた。やっかむ女性陣が、ミムラにダイヤを手離させようと策を弄するがうまくゆかず。でもそれがきっかけで、ミムラはこのダイヤにふさわしい暮らしをせねばならぬと思いなし、ドレスを買ったり家を買ったりメイドを雇ったりと生活を大変革。でも、本当はファンシーな服と家事が大好きなミムラ、自分らしさを見失って迷走。ダイヤが盗まれては大変とあちこち隠し場所を考えるがどこも安心できない。…そんな苦しい生活から解放してくれたのは、新しい恋。ダイヤは偽物だったことがわかったけど、「そんなことよりあなたと会えてうれしいわ!」
    ミムラって、虫プロアニメでは常識人ないいお姉さんだったような記憶があるのですが、原作では恋多き煩悩まみれの娘っこ。それはフローレンも同じなのだが、フローレンはヒロインという立場があるから基本的にはムーミンのところに戻ってくるけれど、ミムラはそんな縛りもないのでより自由に生きてる感じがします。

    ■レディ危機一髪
    映画のフィルム、というものをよく知らないムーミンとムーミンパパが、「レディ危機一髪」というタイトルが50コマも続いてぷっつりきれているフィルムを見つけて、これは(若く美しい女性からの)SOSに違いない!と勘違いして救出に向かう。そしてハリボテだらけの撮影現場からヒロイン女優をさらいだし、悪役の俳優もとっつかまえて、意気揚々と帰宅。役者二人は銀幕スター人生に飽き飽きしていたと見え、それぞれ羽を伸ばして自由を満喫。自分達のヘマに気づいて撮影現場へお帰りいただこうとするも取り合ってもらえないムーミンとムーミンパパ、代役を探す映画のプロデューサー、スターになれるチャンスと自己アピールに励むムーミン谷の面々、色々あっても最後はすべて丸くおさまっておしまい。

  • ≪県立図書館≫

    ちょっとやっかいなお客さんたち。
    ひみつ、なんて、本人が気にしているだけで、どおってことない、ってことが多いのかもね。

    ミムラが指輪にふりまわされるのも、ありそうな話で、おもしろかった。

  • クリップダッスかわいい!
    厄介者扱いされてるけど、おかまいなしでマイペースなのがなんとも(笑)

  • ムーミン、ミイ、ニョロニョロ、スナフキン。名前くらいは知ってたけど、お話は読んだことなかったから借りてみた。シュールだった。ミイはミムラという名前だった(同一人物なのか否かすら不明)。ちょっと目も怖かった。でも原作ってあんなもんだよね。アンパンマンも、スヌーピーも、ドラえもんも、最初っからあんなおめめぱっちりのかわいらしいお顔じゃなかったし。フィンランド語読めるようになりたい。絵本っていい。

  • 冬眠をしようとしたムーミン一家の元へ次から次へとおかしなk客がやってきて一家はついに冬眠の習慣をあきらめてしまう。

    カバの妖精の生態がひとつづつわかってくる。みんなの秘密とか手に負えない子供とか注文の多いお客さんを受け入れてしまう一家がかわいい。

  • ムーミンコミックス第6巻。
    「おかしなお客さん」
    「ミムラのダイヤモンド」
    「レディ危機一髪」

  • おかしなお客さん:<BR>
    冬眠中のムーミン一家のもとに、3人のお客さんがやってくる。
    <BR><BR>
    ミムラのダイヤモンド:<BR>
    ミムラがダイヤの指輪を手に入れた。フィリフィヨンカさんは、なんよか指輪を手放させようとする。<BR><BR>

    レディ危機一髪:<BR>
    レディ危機一髪と書かれたフィルムを見つけたムーミンは、SOS信号だと思い、救出活動にのりだす。<BR><BR>

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著者プロフィール

1914年、ヘルシンキ生まれ。画家・作家。父が彫刻家、母が画家という芸術家一家に育つ。1948年に出版した『たのしいムーミン一家』が世界中で評判に。66年、国際アンデルセン賞作家賞、84年にフィンランド国民文学賞を受賞。主な作品に、「ムーミン童話」シリーズ(全9巻)、『彫刻家の娘』『少女ソフィアの夏』(以上講談社)など。

「2023年 『MOOMIN ポストカードブック 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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